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祭りの後?小泉改革の評価
【はしゃぐ、お茶目な小泉さん】

「首相卒業旅行」との揶揄もものともせず、小泉首相はブッシュ大統領のエスコートのもと、グレースランドにあるプレスリー邸でおおはしゃぎだった。

ブッシュ氏と小泉氏

「夢がかなった」。30日午前(日本時間1日未明)、小泉純一郎首相は訪米最後の日程としてテネシー州メンフィスにあるロック歌手エルビス・プレスリーの邸宅グレースランドをブッシュ大統領夫妻と共に訪問。往年の名曲を即興で歌ったり、サングラス姿でギターを弾くプレスリーをまねたりと、すっかり満足そうだった。(7月1日付時事通信)

こういう茶目っ気とスマートさが女性を中心とした大衆を引きつけ、小泉首相をして戦後三番目の長期政権を維持できた秘訣のひとつだろう。それ以前の日本のトップにはなかったキャラクターだ。

【小泉の評価?四つの論点】

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そんな小泉首相を外国人はどう見ているのだろう?7月3日号のタイム誌のカバーストーリーで「小泉の後」("AFTER KOIZUMI")と題して東京駐在のジム・フレデリック記者がその評価と総括を行っている。

論点は四つ。政治、経済改革、外交、そして後継者だ。


先ずは政治面。フレデリック記者も認めるのは良くも悪くも小泉首相は日本の政治シーンをそれまでとは一変させたということだ。その頑固なまでの姿勢でそれ以前の首相が実現できなかったこと、例えば、内では自民党の派閥を壊し、外では国連の制裁なしにイラクに自衛隊を派遣したことなどをやってのけた。

特に面白いのはメディアへの露出が巧みだったことから、自民党も民主党も小泉を見習ってアメリカのPR会社のイメージコンサルタントやキャンペーンマネージャーを雇い始めたことだ。

After Koizumi's initial success, the LDP and its rival, the Democratic Party of Japan(DPJ), started hiring American public-relations firms, image consultants and campaign managers.

二番目の経済改革。小泉?竹中ラインで自民党族議員等の猛烈な反発を押し切り進めた経済構造改革によって、銀行の不良債権問題や企業業績の回復に目処が立ちデフレ経済脱却が図られようとしている。しかし、道路公団民営化も郵政改革も当初の理想とは程遠いものになっているのも事実だ。

三番目の外交。冒頭の「卒業旅行」に象徴されるように米国とは軍事面での連携を密にしたこともあってかつてない蜜月の関係を構築したといえるだろう。しかし、反面、靖国参拝問題で中国、韓国とは冷たい関係が続いているのも事実だ。

No issue has strained Japan's relations with its neighbors more than Koizumi's defiant annual pilgrimages to Yasukuni Shrine, which honors 2.5 million of Japan's war dead, including 14 convicted World War II Class A war criminals like Hideki Tojo, the notorious general and wartime Prime Minister.

そして最後に後継者。小泉が後継と推す安倍氏。靖国参拝にも理解を示し、対北朝鮮での強硬姿勢など甘いマスクに似合わずタカ派の政治家だ。そして福田氏。こちらはコンセンサスを重視するハト派。中国、韓国などにも理解があり国際通で通っている。

【変革はしたが・・・・】

フレデリック氏の総括としては、小泉首相は今までの政治家では出来なかった大きな変革をなしとげはしたが、当初本人が考えていたよりもかなり後退したものにとどまった感は否めないというものであり、安倍氏、福田氏どちらが首相になるにせよ、運と才気をもってすれば、もっと本丸の改革、財政改革や近隣アジア諸国との関係改善、憲法改正などに踏み込んで小泉を超えることもできるというものだ。

Koizumi may be a tough act to follow - on that, everyone agrees. But with some luck and lots of wise statecraft, his successor may not, in fact, find the departing Prime Minister an impossible act to top.

そういう意味で、僕も小泉首相は「壊し屋」としてはかなりの手腕を発揮したが、生来の淡白な性格から骨太の改革を成し遂げるには思想が足りなかったのかなあと思う。もちろん、趣味を大事にして自分に正直に生きているという姿には共感するところ大だ。

昨夜、橋本龍太郎元首相が亡くなったという知らせがあった。小泉首相がアメリカから帰国したその日というのが偶然とは言え、ひとつの時代の終わりを象徴する出来事だ。合掌。

さあ、焦点は次に誰が首相になるかに移ったようだ。みなさんはどう思われますか?

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テーマ:小泉首相 - ジャンル:政治・経済

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