TIME誌で知る世界の時事ニュース
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繰り返される戦争の狂気?ハディーサでの疑惑
【狂気の疑惑】

戦争は人を狂気に導く。どんなに訓練された軍隊でも戦友を目の前で殺された怒りに震えて見境もなく女子供までに報復する。タイム誌のスクープをきっかけにイラクでの米軍の虐殺疑惑が浮上している。

6月5日付のタイム誌「キロ歩兵中隊の恥」("The Shame of Kilo Company")と題して、イラク/バクダッド近郊の町ハディーサで起こった米海兵隊による女性・子供を含む24人のイラク市民虐殺疑惑について報じている。この記事は同誌3月27日号に掲載されたスクープ記事 「ハディーサの朝」("One Morning in Haditha") の続報だ。

ハディーサの悲劇

事の経緯はこうだ。昨年11月9日朝、イラク中西部の町ハディーサで隊列を組んで走行していた米海兵隊の車の行く手にイラク人の若者4人のタクシーが現れた直後、リモコン爆弾が米軍車両近くで爆発。海兵隊員1人が死亡。その巻き添えで15人のイラク市民が亡くなったとの当初の米軍発表があった。しかし、その後この発表は真実ではなく、実際は怒り狂った海兵隊員が近くの民家のイラク人(女性・子供を含む)24人を虐殺したのではないかという疑惑が浮上するとともに海兵隊の上官たちもその事実を隠蔽しようとしたというのだ。そして、数人の海兵隊員が現在刑事責任を問われている。(写真は虐殺されたと見られるイラク市民)

Sparked by a TIME report published in March, a U.S.military investigation is probing the killing of as many as 24 Iraqi civilians by a group of Marines in the town of Haditha last November. Several Marines may face criminal charges, including murder. And new revelations suggest that their superiors may have helped in a cover-up

【真実はどこに】

ハディーサの米海兵隊

キロ歩兵中隊のホームページ(Kilo Comapny,3rd Battalion, 1st Marine Regiment)を見ると誇らしげに立つ中隊長の写真とともに、市街地での接近戦を戦う中隊の自信がみなぎっている。なぜ、誇りある海兵隊が女・子供までも殺害するに至ったのか?

冷静に考えればこれほどインターネットなどの通信手段が発達している現代社会では、どんな些細なことでも針の一穴から漏れる可能性はそこらじゅうにあるということはわかるはずだ。事実、今回の「事件」もイラクの人権擁護団体がタイム誌に提供した虐殺の疑惑を示すビデオ映像や家族を殺され生き残った9歳の少女エマン(Eman)さんの証言などが出てきている。

生死を共にする海兵隊員は、まさに戦地で一心同体の思いで戦っているだろうから仲間を殺された怒りが怒りを誘い、仲間意識で上官までもが事実を隠蔽しようとするのは悲しい人間の性といってしまえばそれまでだ。しかし、無抵抗で殺された市民は報われない。米国は政府はもちろん報道機関も国の威信を賭けて、徹底的に真実に迫ってほしいと願う。

【いつか来た道】

それにしても米国の様子が最近とくにおかしくなってきている。今回の事件はニューズウィークが米軍の調査が進めば「ベトナム戦争時のソンミ村虐殺事件以来、最悪の虐殺と判明する可能性がある」と伝えているように、米国にとっては恥ずべきことだろう。

この事件以外にも9/11以降、グアンタナモ収容所のテロリスト被疑者への人権侵害、イラク旧アブグレイブ刑務所でのイラク人虐待事件など日増しに米軍の狂気がエスカレートしていることを示す事件が目白押しだ。

テロとの徹底抗戦は必要だ。しかし、モラルも何もかなぐり捨てて突っ走っているように見える現在のアメリカのやり方は長続きしないと思うのは僕だけだろうか。それは自由と民主主義を唱えて戦ったベトナムで手痛い敗北を喫し、その後の自国の精神の荒廃という高い代償を払った時代と同じではないか。

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テーマ:アメリカ合衆国 - ジャンル:海外情報

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