TIME誌で知る世界の時事ニュース
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好景気と生活実感?欧州の例
【実感のない好景気】

温暖化の波が冬を吹っ飛ばして春がやってきたように、世界の景気は今年も順調そのものといった予想がエコノミストの間では大勢だ。でも本当にそうなんだろうか?

どうも庶民からすると、自分達の生活実感とは離れているという意見が多いようだ。3月5日号のタイム誌に「快適な暮らしに手は届くのか?」("Is Good Life Out of Reach?")と題して、ヨーロッパの中流層の不満感が単一通貨ユーロへの批判にもつながっていると伝えている。

欧州地図

IS GOOD LIFE OUT OF REACH?---There's a squeeze on Europe's middle class, and some blame the single currency

That lament is sung across Europe. Far from enjoying economic recovery, millions of working people are feeling squeezed, and their disgruntlement is becoming the hottest social and political issue of the day.


そして不満は欧州全体に広まり、今最大の政治的、社会的問題になりつつあるのだ。

【生活実感との乖離】

ユーロ

記事によると、欧州では中流層も下流層も総じて今の好景気の恩恵を受けていないと感じる人が多いらしい。それは日常生活に不可欠な商品やサービスがかなり高くなっているという実感だ。例えばドイツ。2000年に比べると調髪は7%アップ。朝食用のパンは17%増。フランスでは、一杯のコーヒーが喫茶店で45%アップ。フランスパンは40%アップだそうだ。反対に毎日買わないようなテレビや冷蔵庫、車といった物価は下がっており、総体として景気を示す経済指標では平均されて殆ど変化がないようになってしまうのだ。また、ヨーロッパでは物価高の原因をユーロに求める声も多いという(経済統計分析の専門家達によると、必ずしもユーロのせいではないとしているが)。

生活実感と景気指標の乖離。そこから来る不満感は、グローバリゼーションへの反発となってヨーロッパだけでなく全世界に広がっているのだ。日本でも同じような漠然とした不満感が漂っている。

Laura D.Tyson worries that public feelings of injustice are fueling a growing backlash agaist globalization.

【賃上げの圧力へ】

そしてもうひとつ大きな不満感がある。それは国際的な競争激化でますます息苦しくなる職場環境の中で、一向に賃金が上がらないことに対する不満だ。例えば、ドイツでは昨年インフレ率1.7%の中、賃上げは1.2%にとどまっているのだ。

これでは不満が鬱積してくるのも無理はないのかもしれない。そうした中で、ドイツの最大労組といわれるIG Metall unionは今年6.5%の賃上げ要求を掲げる。

好景気がもたらす人々の不満。放置すれば社会問題として各地に飛び火し、政治に新たな潮流をもたらすのかもしれない。今年から来年にかけて、フランス、日本、アメリカと先進国での選挙が続く。

政治家の先生達は世界の動きをよくよく注意していないと足元をすくわれますよ。

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