TIME誌で知る世界の時事ニュース
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蜂の大量失踪?カリフォルニア・アーモンドの危機
CCDって何?】

ハチは何故大量死したのか
みなさんはCCDという言葉を聞いた事があるだろうか?CCDカメラのことではない。自然界での蜂の大量失踪を意味する蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん、Colony Collapse Disorder、CCDのことだ。

蜂の大量失踪が主にアメリカで問題になっていたことは知っていたが、それをCCDと呼ぶことはつい最近まで知らなかった。そのCCDについて、3月23日号タイム誌「カリフォルニア・Hughsonからの葉書」(Postcard from Hughson, TIME dated on March 23, 2009)という記事で見かけたので紹介したい。

アーモンド農家の危機】

Hughsonの養蜂家
カリフォルニアのセントラル・バレーは世界のアーモンドの9割近くを生産する一大アーモンドビジネスのメッカだ。その農地の広さは66万エーカー(2670平方キロメーター)にも達する。日本で言えば、東京都全体の1.2倍もの広さだ。

そのアーモンド栽培には、受粉を媒介してくれるセイヨウミツバチが不可欠なのに、2006年あたりから一夜にして蜂が謎の大量失踪をして、蜂のレンタル料の高騰によってアーモンド農家の経営が成り立たなくなりつつあるのだ。その失踪したセイヨウミツバチの数はなんと米国全体の4分の1にも達すると言う。

In California's Central Valley, almonds are big business - but they need more and more increasingly scarce bees to stay that way. Amid the blossoms, a buzz of worry

【原因不明】

Hughson
大量失踪の原因は未だに特定されていない。この記事に出てくるHughsonの養蜂家のオリン・ジョンソンさん達によれば、アーモンドという単一作物の花粉と蜜だけで成虫になるしかない蜂たちの免疫力が低下してCCDが起こっているのではないかと言う。

Johnson and many bee researchers believe this monocultural diet may have contributed to the recent epidemic of colony-collapse disorder(CCD) - a mysterious phenomenon that can kill up to 90% of a hive's insects and whose root cause is still unknown.

このほかにも農薬、特にネオニコチノイド系殺虫剤の影響や、ミツバチの労働環境の急変から来る強度のストレスや、地球温暖化などの気候の変化といった原因も疑われているが、確たる主因とは断定されていない。

日本でも最近、いくつか蜂の大量失踪が報道されたことはあったが、ミツバチの種類や農家の規模の違いなどからそれほど大規模な問題には発展していない。

しかし、全世界的規模で起こっている生物多様性の喪失や、農業生産の大規模化、工業化による弊害がこんなところにまで表面化してきているのは本当に恐ろしいことだ。

そういう意味で、生産性の向上ばかりを追求するのではなく、人間にとって何が必要なのかをあらゆるレベルで問い直さないといけない時代なのだと思い知らされる現象ではないだろうか。

《参考》?さらに詳しくは以下の文章を参照ください。

蜂群崩壊症候群・・・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

「CCD(蜂群崩壊症候群)・・・ミツバチの大量失踪」・・・「黄色い豚・麗(レイ)豚@日立柏酒場裏」のブログ記事(2008/6/13)


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テーマ:アメリカ合衆国 - ジャンル:海外情報

瀕死の新聞を救う方法
【新聞の危機】

Newspaper
新聞のビジネスモデルが崩壊の危機にある。
アメリカでは日本よりも新聞メディアの危機がはるかに深刻だという記事がタイム誌に「新聞を救う方法」("How to Save Your Newspaper", page 32-35, TIME dated on March 2, 2009)という見出しで掲載されていた。一体、なにが問題でどうしたら解決できるのだろうか。

【崩壊したビジネスモデル】

記事を書いたのは、ウォルター・アイザックソン(Walter Isaacson)という元タイム誌のマネージング・エディター。

危機の最大の原因は、インターネットの普及による従来型の新聞のビジネスモデルの崩壊だ。具体的には、読者が記事にお金を払わなくなったことにある。ウォール・ストリート・ジャーナルなど一部のウェブ版の新聞を除いて、ほとんどの新聞メディアは現在ウェブ上での新聞記事を無料で配信している。そのため、ペーパーの新聞購読者が激減、併せて店頭販売の新聞も急激に減っており、さらにここ半年の急激な経済の落ち込みで新聞広告も激減しているのだ。

The problem is that fewer of these consumers are paying.

すなわち、新聞メディアの主要な三つの収入源、店頭販売・購読・広告のすべてが成り立たなくなりつつあると言うのだ。これでは新聞メディアのビジネスモデルは崩壊したも同然だろう。

Newspapers and magazines traditionally have had three revenuesources: newsstand sales, subscriptions and advertising.

新聞にとってもっと問題なのは、これら三つの収入源のうち、店頭販売、購読収入が激減する中で、広告収入に極端に頼るようになり、読者と向き合うよりも特定の広告主に向き合うようになってきていることだ。これはメディアの死を意味する。

【生き残りの道】

ではどうすればいいか。アイザックソン氏が提案しているのは、オンラインでのビジネスが後戻りできない以上は、iPodとiTuneの組み合わせで音楽メディアのあり方を根本的に変えたアップルのようなビジネスモデルを導入することだ。

iTunes
すなわち、消費者がiTunesで音楽を一曲ずつ購入するように、新聞もひとつひとつの記事を5セントからでも購入できるようなマイクロペイメント(micropayment)の仕組みを導入することだと同氏は言う。

The key to attracting online revenue, I think, is toacome up with an iTunes easy method of micropayment.

そうすれば、収入源の確保だけでなく、ジャーナリズムに再び緊張感を与える。なぜなら、消費者に小額でもお金を払って読ませるだけの良質の記事がもとめられるからだ。

Charging for content forces discipline on journalists: they must produce things that people actually value.

日本の新聞メディアは、まだ定期購読者が多く、紙メディアが優勢なこともあってここまでの危機感はないかもしれないが、アメリカのビジネスモデルの崩壊は早晩、日本のメディアにも大きな影響を与えることになるだろう。あなたはどう思われますか。

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タイム誌への投稿が6度目の採用!!!?2年3ヶ月ぶりの復活
【うれしい発見】

仕事を終えて家に帰り着いて、今週号のタイム誌を何気なく見ていたら、なんとタイム誌の投稿ページ「Inbox」に自分の名前があるではないですか。仰天しました。以前だと必ずメールで「採用するかもしれない」との予告があって掲載されていたのに、今回は全くの突然だったのです。

しばらくすると、じわじわと嬉しさが胸の底から湧いてきました。そして、「やった?! 」と心の底から叫びました。昨年6月から8ヶ月間スランプに陥って投稿をやめていて、先月になって再開したタイム誌への最初の投稿が採用された。なんと、前回2006年11月の採用から実に2年3ヶ月ぶり、6度目の採用だったのです。あきらめかけていたのに、またタイム誌から採用された。もう、涙が出るほど嬉しかったです。

【6度目の採用文】

ここでタイム誌に掲載された投稿文と、もともとの投稿した原文を公開します。

2月26日号のオンライン版タイム誌の該当箇所をご覧下さい(以下のURLをクリックすると掲載されています)。

http://www.time.com/time/magazine/article/0,9171,1881882,00.html

《掲載された投稿文》

大きな断絶
Walls Will Tear Us Apart
It is sad to know that India's building of a fence along its many miles of border with Bangladesh is the only solution to prevent migrants and terrorists from Bangladesh infiltrating India [Feb. 16]. I can understand that there may be economic disparities and security threats. However, before enclosing Bangladesh with a fence, India's government should place the top priority on helping its neighbor stand on its own feet by boosting Dhaka's economy and shining the way for its poorer, smaller neighbor. After all, India is one of the new superpowers of Asia. It should start acting the part.
XXX XXXXX,
Fukuoka, Japan


《拙訳》

私たちを引き裂く壁

バングラデシュとの何百マイルもの国境沿いにフェンスを張り巡らせることが、バングラデシュからインドに流入する移民やテロリストを防ぐ唯一の解決策だとしたらそれは悲しいことです(2月16日)。経済格差や安全上の脅威があるというのは理解できます。しかし、フェンスでバングラデシュを取り囲む前に、インド政府は先ずダッカの経済を振興し、自分達より貧しく、小さな隣人の進む道を照らすことで、隣人が自ら立ち上げることを手助けするべきではないでしょうか。とりわけ、インドはアジアの新しいスーパーパワーのひとつなのだから。その役割を果たすべくスタートすべきです。

XXX XXXX 福岡、日本

《投稿した原文》

It is sad to know that building a fence along the vast miles of borders with Bangladesh on the part of the Indian government is the only solution to stop flooding immigrants and terrorists from Bangladesh to India

I can understand that there may be differences of religion, economic disparities and perception gap of terrorist threats between the two countries as you pointed out in your article. However, before completing a long fence surrounding Bangladesh as the mere solution, Indian governments should place the top priority on helping her neighbor stand its own feet economically by boosting her own economy and accepting more immigrants as one of the newly emerged economic superpowers in Asia.


《拙訳》

インド政府がバングラデシュとの長大な国境線にフェンスを張り巡らすのが、バングラデシュからインドに洪水のように流入する移民やテロリストを防ぐ唯一の解決策だとしているのは悲しいことだ。

貴記事が指摘しているように、二国間には宗教の違いや経済格差、そしてテロに対する認識のずれがあることは理解できるが、バングラデシュを取り囲む長いフェンスが完成する前に、インド政府はアジアの新しい経済大国のひとつとして、自国経済を活性化させ、より多くの労働者を受け入れることで、隣の国が経済的に自立できるように手助けすることを優先すべきだ。


【みなぎるファイト】

上記の掲載文と投稿した原文を読み比べるとわかりますが、タイム誌の編集者はどういうわけか、原文をそのまま載せることはせずに必ず編集者が手を入れるのです。それでも今回は筆者である僕の意図をかなり汲んだ原文の意味に近い文章にしてくれているのがわかります。

特に「place the top priority on helping its neighbor stand on its own feet 」の部分をそのまま載せてくれているのには嬉しくなりました。

いづれにしても、あきらめかけていた投稿文採用に、また新たな気持ちでスタート台に立てたような気がします。

よ?し、また今年からタイム誌へ挑戦するぞ!!!

《参考》

・「タイム誌への挑戦の証?投稿文採用!」・・・2006年11月1日の僕のブログ記事(5度目に採用されたときのブログ記事)
・「僕がタイム誌に投稿するワケ」・・・2006年11月4日の僕のブログ記事


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断絶するインドとバングラデシュ
国境と国家】

国境が明確に規定されたのは、1648年にそれまでのヨーロッパでの宗教戦争に終止符を打ち、ドイツで締結され、国際法の元祖となったウェストファリア条約だと言われている。それ以降、主権国家は明確な領域を持つこととされ、地球の連続的な広がりを有界化して、国境線が地表上にひかれることとなった。今僕たちは、その国境線をグーグルの世界地図で世界の隅々まで見ることが出来る。

しかし、地図の上に描かれる一本の線は、人間同士、国家間に様々な悲劇や軋轢を生んできた。日本は幸いにして海に囲まれているため、ほとんどの国境が「海」という自然物で区切られている。唯一、過去の戦争で失った北方4島などが国民に国境の存在を感じさせるくらいだ。

その国境の現実を今、インドバングラデシュはひしひしと感じているという記事が目に留まった。

【テロと安全】

大きな断絶
2月16日号のタイム誌の記事「大きな断絶」("A Great Divide", Page 22-27 TIME magazine dated on February 16,2009) に、インド政府が今、テロの脅威から自国の安全を守るという大儀名分を掲げて、バングラデシュとの2500マイルにも及ぶ国境線をすべてフェンスを張り巡らそうとしていると紹介している。

India is building a fence along its 2,500-mile border with Bangladesh to contain what New Delhi perceives to be external threats to the nation's security.

2500マイルといえば、キロに直すと約4000キロ。福岡から東京まで距離にして約880キロなので、その4.5倍もの距離がある。これほどの長さの国境を写真のようなフェンスで取り囲んでいるのだ。はたして、物理的な構築物でインドは本当にテロの脅威から解放されるのだろうか。はなはだ疑問だ。

【宗教と経済の狭間】

インドバングラデシュを隔てているのは、歴史的に国境線よりも宗教の方が重要だ。インドはヒンドゥー教、バングラデシュイスラム教である。インドはIT産業や鉄鋼など様々な分野で経済的な離陸を遂げているが、一方のバングラデシュは国家としての歴史も浅く、毎年洪水に悩まされるなど気象条件も厳しいことから経済的にも離陸が遅れ、国民は貧困に喘ぎ、政治も不安的で、テロの温床ともなっている。

かつては4百万人もの難民を受け入れていたインドも、最近のムンバイでのテロなどを背景に、バングラデシュからの人の流入に神経質になっているのだ。

しかし、物理的な壁をいくら強固にしても本当の解決にはならないだろう。なぜなら、生活のための密貿易による人の往来はそう簡単には止められないからだ。例えば、インドでは神聖視されている牛が、バングラデシュとの間の密貿易取引の半分近くを占めていて、貧困に喘ぐバングラデシュの人達にとってフェンスがあろうとなかろうと、生きるためには牛の売買などを継続するために、国境を越えざるを得ないのだ。

インド政府は、先ずバングラデシュとの間の密貿易を減らす努力や、同国との経済協力などアジアの新興経済大国としての責任を果たすことが重要ではないだろうか。みなさんはどう思われますか?

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