TIME誌で知る世界の時事ニュース
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「もったいない」精神を生かせ!
【タイム誌への投稿】

4月28日号タイム誌の記事“The Japanese Way”について4月29日に投稿しましたので公開します。

Below is my comment on the article of “The Japanese Way”, TIME dated on April 28, 2008.

もったいない精神

Is it true that Japan still have a mentality of “Mottainai” as your article praised us? Yes, actually many world-class Japanese manufacturing companies keep it as their corporate ethic for survival to satisfy egoistic Japanese consumers who want the most advanced and energy-efficient gadgets in the world by providing them with incessant innovative approaches and less resource. However, with American consumerism deep in people’s minds and behaviors, I must admit that many Japanese consumers have been spoiled by such excellent companies for a long time and as a result of it, they forget about “Mottainai” spirit.

In order to seriously win the fight against climate change, Japanese consumers must regain their own sense of humility and try hard to prevail “Mottainai” spirit not only to wasteful Americans but also to the people all over the world.


【拙訳】

貴記事が褒めるように本当に日本は「もったいない」という精神をまだ持ち合わせているのでしょうか?はい、確かに多くのワールドクラスの日本の製造業では、生き残りのための企業倫理として保持していて、絶え間のない革新的な手法と少ない資源を使って、世界で最も進んだエネルギー効率のいい製品を作ることで、我儘な日本の消費者を満足させています。しかしながら、アメリカの消費者主義が未だに深く蔓延している中で、日本の消費者は長い間そのような優秀な企業に甘やかされてきた結果、「もったいない」という気持ちを忘れてしまっていると認めざるを得ません。

気候変動に本気で立ち向かっていこうとするなら、日本の消費者は謙虚な気持ちを取り戻して、無駄遣いの多いアメリカ人だけでなく世界中の人々に「もったいない」精神を広めるべく一生懸命努力すべきです。


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テーマ:環境問題 - ジャンル:ニュース

パイロットが逃げていく?ー米国航空事情
パイロットの決断】

US AIR

アメリカの国内線から熟練パイロットがいなくなる?そんな心配が出てきているという記事が4月21日号タイム誌「国際線出発」("International Departures")というタイトルで掲載されているのが目に留まりました。その記事によると、米国国内線の労働環境に幻滅したパイロットたちが海外に逃げ出して、米国の航空会社はパイロットの奪い合いになっているとのこと。

International Departures ---- Disillusioned U.S. airline pilots are heading overseas, leaving domestic carriers scrambling

いったい、アメリカの航空界で何が起きているのでしょうか?

パイロットの大量のシフト】

エミレーツ航空

端的に言うと、アメリカの航空会社からアラブやアジアの航空会社へ大量にアメリカ人パイロットが移籍しているということです。そのひとつがドバイエミレーツ航空なんと、過去4年間に100人近いアメリカのパイロットがエミレーツ航空に移ったとのこと。これは凄い。

なぜか?もちろん待遇の違いです。合併や経営統合を繰り返し、従業員は疲弊、トップは次々と変わる米国の航空会社に比べ、エミレーツ航空等の航空会社は給与はいいし、休暇もたくさん、送り迎えはリムジン、さらには経験あるパイロットとして尊敬も集める。こんなに違えば誰でも移りたくなるでしょう。こんな好条件でアメリカのパイロットを雇おうとしているのはインド中国も同じです。

【航空界のグローバリゼーション】

米国は民間も軍事も含めて、もともと世界のパイロットの養成場所として有名なのですが、教える側のパイロット経験者も教わる側の若手パイロット候補者も人手不足になっているのです。

The U.S. is still the world's pilot training ground, but the pool of young talent is drying up.

では今年12千人と見込まれる米国の新規パイロット需要はどうやってさばいていくのでしょうか?しわ寄せは、大手航空会社からパイロットを引き抜かれるPinnacleComairといった地方航空会社に行こうとしています。

地方航空会社は窮余の策として、航空学校の新規卒業者の手当ての増額や経験のあるパイロットのフライト時間の削減で調整しようとしているのです。あるいは現有パイロットの超過労働につながって空の安全に支障が出る可能性も出てきます。

グローバリゼーションの進展がもたらした思わぬ事態に米国の航空業界は四苦八苦しているのです。果たして、日本の航空業界に波紋が広がることはないでしょうか。日航さん、全日空さん、よろしく頼みますね。

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テーマ:アメリカ合衆国 - ジャンル:海外情報

パイロット不足と米国の空の安全
【タイム誌への投稿】

4月21日号タイム誌の記事“International Departures”について4月22日に投稿しましたので公開します。

Mobilization of U.S.airline pilots from domestic carriers to overseas is one of the unexpected results from globalization. It is also similar to the Japanese star baseball players leaving Japan for the Major leagues in the U.S. seeking for much higher pay. In a global economy, money speaks everywhere and with good reason.

The trouble is that if the outflow of experienced pilots from the U.S. should be a major trend, many American passengers may have some uneasiness about the safety of domestic flights. To get rid of their anxieties, U.S. airlines as well as the aviation authorities should try hard to recover the social and mental status of domestic pilots by raising their salaries and reducing their stress and fatigue caused by overwork. Otherwise, U.S.carriers would become the least safe vehicles in the world.


【拙訳】

米国パイロット達が国内の航空会社から海外に出て行くのは、グローバリゼーションがもたらす予期せぬ結果のひとつだ。それは日本のスター的な野球選手が高給を求めて米国のメジャーリーグに移籍すべく日本を離れていくのに似ている。グローバルな経済のもとでは、どこでもマネーがものを言うのも当然なのだ。

問題は、米国から経験を積んだパイロットが流出することが大きな流れになって、多くのアメリカの乗客たちが国内のフライトの安全性に懸念を持つことだろう。そういった不安を取り除くためには、米国航空会社と航空当局はパイロットの給与を上げて、過労から来るストレスや疲れを減らすことで彼らの社会的地位や精神状態を回復するよう全力で取り組むべきだ。そうしなければ、米国航空会社は世界で最も危険な乗り物になるだろう。


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テーマ:アメリカ合衆国 - ジャンル:海外情報

本物の食糧危機?アジアの米騒動
アジアの米騒動】

ここ数週間、テレビや新聞でアジアの米争奪に関するニュースを頻繁に目にするようになった。つい先日も、主食の米を輸入に頼るフィリピンで市民による米騒動が頻発しているとの報道がNHKニュースで取り上げていた。一体、アジアの米に何が起こっているのだろうか?

バングラデシュ

折りしも、4月21日付タイム誌「穀物がない、大きな痛み」("No Grain, Big Pain", page 32, TIME dated on April 21, 2008)というタイトルで、インドからフィリピンまでアジアの主要作物の価格が急騰、食料不足の広がりに懸念が高まっているとの記事が掲載されていた。

No Grain, Big Pain ---- From India to the Philippines, the price of Asia's most vital food is skyrocketing, setting off worries of widespread shortages. What's causing Asia's rice crisis, and will it get worse?

【単純ではない背景】

インドネシア・ジャワ島の米生産者

アジア、特にタイ、ベトナム、バングラデシュ、インド、パキスタン、そしてフィリピンといった国々にとって米は主食であり、食文化そのものだ。日本も例外ではない。そんな貴重な食べ物だからこそ、自国への最近の穀物価格急騰の影響を少しでも和らげようと各々がなりふりかまわぬ対策を講じ始めたのだ。そのひとつが米輸出国の輸出規制。世界第二の米輸出国ベトナムやタイ、そして中国までもが米の輸出を大幅に規制し始めたのだ。そういった動きが米を輸入に頼るフィリピンやバングラデシュを直撃した。

しかし、米不足の原因はそれほど単純ではない。需要サイドでは中国やインドといった急速な経済発展を遂げ豊かになりつつある国々の米需要の増加、供給サイドでは旱魃などの気候変動、ベトナムでのペストの流行、さらにはエタノール燃料への穀物使用などが米価格高騰の背景にある。そして、さらにはグローバリゼーションの進展によってインドなどかつては米取引を統制していた国が自由な価格による国際市場での米取引を認め、高値で買ってくれる相手に売るようになっていることも価格高騰、米不足の背景になっているのだ。

【行き過ぎる人間活動】

ここ数年、人間活動が地球という閉ざされた環境の中ですでに「行き過ぎてしまった」のではないかという懸念を強くしている。希望を失ってはいけないが、1972年に発表されたローマクラブの「成長の限界」から既に36年。当時そしてその後修正された資源や人口、食料、環境といったシュミレーションがひとつひとつ現実のものになってきているのだ。7月の洞爺湖サミットで協議される地球温暖化、気候変動問題しかり、枯渇する石油や希少金属の価格高騰、経済のグローバル化で顕在化しつつある各地の水不足、止まらない発展途上国の人口爆発などなど。それぞれの要因が複雑に絡み合い、世界を大きく揺さぶっているのだ。

アジアの米不足もそのひとつであり、この米を巡るゼロサムゲームを一挙に解決する特効薬は存在しない。それどころか世界の他の地域に比べればまだ経済発展に成功しているアジアの食糧危機が深刻化すれば、アフリカなどの最貧国への悪影響も懸念されるだろう。さらには、世界中で食物をめぐる政情不安、国同士の対立に波及するのも時間の問題だろう。

7月の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)で食料難と地球温暖化の関係が「深刻な問題」として議題に取り上げられる見通しとなったとの報道があったが、日本をはじめとする先進各国が国際機関と協調して、米や穀物の価格高騰への迅速な対応を協議、実行すべきだ。

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テーマ:アジア - ジャンル:海外情報

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