TIME誌で知る世界の時事ニュース
「TIME誌で知る世界の時事ニュース」は週に一度は世界的な週間雑誌TIME誌を題材にした記事を博多っ子の独自の視点で解説・提供するニュース発信ブログです。TIME誌へ投稿もします。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
国家と言論?ロシアの戦慄
【タイム誌への投稿】

12月4日号のタイム誌の記事「ロシアの戦慄」("Russia's Bitter Chill")について、12月5日に投稿しましたので投稿内容を公開します。

ロシアの言論

Russia’s Bitter Chill Page 30  TIME, December 4, 2006

Your report on Russia shows us the surprising paradox that the stronger the Russian economy becomes, the less freedom of speech people over there can get. Namely, the life of many dissidents criticizing Putin regime has been threatened seriously in and out of Russia without any strong support from the West because Europe is now dependent on Russian energy to a certain degree.

It is still unknown whether the death of Litvinenko relates to Kremlin although Scotland Yard is trying very hard to investigate the case. I do hope the England authority keeps uncompromising stance on Russia as the leading country of democracy and free speech. If Litvineko’s case ends up with no true criminal, democracy will be at risk and the awful sort of espionage will more flourish all over the world.

≪拙訳≫

貴記事を読んで、ロシア経済が強くなればなるほど、ロシアの人たちの言論の自由がますます失われていくという驚くべきパラドックスがあることを知った。つまり、現在ヨーロッパがかなりの程度ロシアのエネルギーに依存しているために、大勢のプーチン政権を批判する人たちは西側の強い支援を受けられずその命がロシア内外で危険に晒されているということなのだ。

英国警察が真剣に捜査しているにもかかわらず、リトビネンコ氏の死がクレムリンと関係しているかどうかは現時点ではわからない。私が強く望むのは、英国が民主主義と言論の自由を体現する指導的国家としてロシアに妥協しない姿勢を貫いてくれることだ。もしリトビネンコ氏のケースが真犯人が見つからないままうやむやにされるのであれば、世界中で民主主義は危機に晒され、恐ろしい諜報活動がますます盛んになっていくだろう。


【追記】

先日の朝、今回はタイム誌のいつものGloriaさんではなくPatrickさんから「採用するかもよ」という例のメールが届きました。11月6日号で採用してもらったので、またしばらくは難しいかなあ?。

Dear Reader,

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. Should your comments be selected for the column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.


TIME Letters


★最後まで読んでくれてありがとう。いい記事だと思われたら、ポチッとひと押しお願いします。
FC2 Blog Ranking
スポンサーサイト

テーマ:ロシア - ジャンル:海外情報

ローマ法王の勇気?トルコ訪問
ローマ法王トルコ訪問

トルコ宗教庁長官とローマ法王

連日報道されていたにもかかわらず殆ど僕ら日本人が関心を示さなかったが、世界的には注目されていた出来事が無事に終わった。ローマ法王トルコ訪問だ。

ローマ法王ベネディクト16世は1日、イスタンブールのカトリック司教座聖堂でミサを行い、4日間にわたったトルコ訪問を終えて帰国の途に就いた。ミサにはキリスト教徒約700人が参列。東方正教会で名誉上の首位にあるバルトロメオ1世・コンスタンチノープル総主教ら、カトリック以外の聖職者も姿を見せた。 (12月1日付毎日新聞)

※写真はトルコ宗教庁長官と会うローマ法王

ローマ法王は11月28日にトルコの首都アンカラに入り、エルドアン首相、セゼル大統領、バルダックオール宗教庁長官と相次いで会談し、12月1日のミサで就任以来初めてだったイスラム国への訪問を無事終了したのだ。

ローマ法王は何故トルコに行き、何があったのか?

【イスラムとの対話】

ローマ法王のトルコ訪問の最大の目的、それはイスラム教の「ジハード(聖戦)」批判発言でこじれたイスラム社会との関係修復にあった。

それが西欧社会にとっていかに大きな出来事だったかは、11月27日号のタイム誌がそのカバーストーリーに「イスラムと対峙する法王」("THE POPE CONFRONTS ISLAM")というタイトルで大々的に取り上げたことからも明らかだ。法王のトルコ訪問がイスラムと西欧に長年続く論争に新しい局面を開いたのだ。

061127TIMECover

THE POPE CONFRONTS ISLAM

How Benedict XVI's first visit to a Muslim nation could reshape the debate between Islam and the West

事の発端は昨年9月のローマ法王のドイツでの発言だった。ドイツのレゲンスブルク大学での講演でイスラム教の預言者ムハンマドがもたらしたものは邪悪と非人間性だけだ」との東ローマ帝国皇帝の発言を引用してイスラム教の暴力性を暗に批判したことが、世界各国のイスラム教徒から激しい反発を浴びていたのだ。

※レゲンスブルク大学での講演内容


預言者の批判となれば相当のリスクが伴うことを法王は知っていたと思うのだが、タイム誌が言うようにそれが意図的になされたものかどうかはわからない。

It remains unclear whether Benedict was deliberately trying to raise the temperature.

しかし、ローマ法王の考えていた以上にその発言の余波はイスラム社会のみならず世界中に広まり、何らかの収拾策が必要になっていたのである。

【法王の勇気と今後】

たった4日間のトルコ訪問ではあったが、身の危険に晒されながらも法王はやるべきことをやったようだ。トルコの宗教庁長官と面談したり、イスタンブールのモスクで祈祷したりしてイスラム社会との融和をアピールするとともに、同じキリスト教である東方正教会の司教とともに「トルコのEU加盟には信教の自由が不可欠」と発言してイスラムをけん制することも忘れなかった。

しかしながら、タイム誌の指摘するように法王は9月の発言に対するイスラム社会の反発への謝罪はしたものの、基本的にイスラムの理性なき暴力性への懐疑心は変わっていないようにも思える。

とにもかくにもローマ法王自らイスラム国を訪問し、自己のなした発言が招いた波紋を収拾し、今後の対話の糸口を見出したことには素直にその勇気を賞賛すべきだろう。

すでにヨーロッパを始めとする西欧社会には深く広くイスラム社会が入り込み、イスラムと西欧という対立構図を強調すればするほど深いジレンマに陥っているというのがテロの連鎖に悩む現在の世界ののっぴきならない状況なのだ。

「文明の対立」のこれ以上の悪化を防ぐためにも、イスラムとキリストという二大宗教の対話のチャネルを開いておいてほしいと思うのは僕だけだろうか。

★最後まで読んでくれてありがとう。いい記事だと思われたら、ポチッとひと押しお願いします。
FC2 Blog Ranking
大リーグの日本バブル、次は井川!
ヤンキース、井川に注目】

松坂の次は井川に30億円! 驚きの金額! 日本がアメリカの不動産を買いあさっていたバブルのころを彷彿とさせる出来事が野球界で攻守を変えて進んでいます。

井川選手

プロ野球・阪神は29日午前、ポスティングシステム(入札制度)を使った米大リーグ移籍を目指している井川慶投手(27)を、ニューヨーク・ヤンキースが落札したと発表した。落札額は2600万194ドル(約30億円)。日本人の入札金としては松坂大輔投手(西武)の約5100万ドル(約60億円)に次いで史上2番目の額となった。
 井川投手との30日間の独占交渉権を獲得したヤンキースは、松井秀喜外野手が所属する名門チーム。契約が成立した場合、落札額が移籍金として阪神に支払われる。阪神は28日、落札球団名に先立って米コミッショナー事務局から連絡があった最高落札額を受諾。井川投手は29日午前、大阪市内のホテルで会見し「(ヤンキースは)伝統があり、メディアにも注目されている。(阪神)タイガースと同じ。スターター(先発)として働きたい」と笑顔で話した。(11月29日付毎日新聞)


それにしても米大リーグ、本当に大丈夫なの?

【不発に終わった輸入品】

そんな懸念を11月27日号タイム誌「ストライクアウトになった輸入選手」("IMPORTS WHO STRIKE OUT")と題して皮肉っています。

シアトルのイチローやニューヨークヤンキースの松井秀喜は期待通りスター選手になっているけれど、その他は結構ストライクアウトになってるけど大リーグのみなさん大丈夫?ーというのがその記事。

So buyer beware: while a few highly paid Japanese imports, like Seattle's Ichiro Suzuki and Hideki Matsui of the New York Yankees, became All-Stars, others have memorably struck out.

伊良部選手

例えば、新庄大リーグにいた3年間、ヒットの数よりそのヘアースタイルや派手な腕輪などアイドル性でファンを集めただけだし、97年にやってきた伊良部は期待はずれの「太ったヒキガエル」("fat toad")と揶揄されたし、ニューヨークメッツだった松井和は初日のホームランだけ目立っただけに終わっているのだ。

まあ、選手は人間だから全く違った環境で日本と同じ活躍をするとは限りません。一種の賭けだと思ってあきらめてもらうしかないですね。

それよりも何十億円ものマネーをポイと出せる米大リーグよりも、スター選手を次々と買い漁られる日本の野球界の方が問題なのはいうまでもありませんが・・・

★最後まで読んでくれてありがとう。いい記事だと思われたら、ポチッとひと押しお願いします。
FC2 Blog Ranking


ユニークな機内サービス合戦
機内サービスカットそれとも?】

航空機内

アメリカの航空会社も日本の航空会社も最近経営が厳しくて、機内サービスはカット、出てくるのは簡単な飲み物だけ。

昔は早朝便は朝食が出たり、おやつや子供のおもちゃや手を変え品を変えサービスしてたのに・・・・煩わしくなくていいか。

でも世界の航空会社の中にはユニークな機内サービスで顧客獲得合戦を繰り広げているところもあるのです。それってどんなサービス?

【こんなサービスいかが?】

11月27日付タイム誌Notebook「機内サービス合戦」("IN-FLIGHT INCENTIVES")というタイトルでユニークな機内サービスを提供している航空会社を紹介しています。

○ジェット・ストリーム・ジャックポット

アイルランドの航空会社Ryanairは、インターネットで宝くじやビンゴ等を提供するJackpotjoy.comと提携して機内でスロットマシーンが楽しめます。最高38万ドルの賞金ですよ。

○ブレージング・テールウィンド

ドイツの航空会社Smintair(Smokers International Airways)は、飛行中いつでもタバコオーケーです。もちろん乗務員もです。

○セルラー・キャビン

デュバイの航空会社Emiratesは、マナーモードであれば飛行中いつでも携帯電話使用可能です。ただ映画上映中はお静かに。

○ファースト・クラシック

スペインの航空会社Vuelingは、荷物紛失率が低いことを売りにしています。また、飛行中にカルテットによる生演奏もあるとか。

航空会社の生き残りをかけた機内サービス合戦。あなたはどれを選びますか?

こんなサービスよりも安全第一。ごもっともです。


★最後まで読んでくれてありがとう。いい記事だと思われたら、ポチッとひと押しお願いします。
FC2 Blog Ranking


時代は個人が主役に?YouTubeの革命 その2
【タイム誌への投稿】

11月20日号のタイム誌の記事「人々のネットワーク」("the people's network")について、11月25日に投稿しましたので投稿内容を公開します。

The people’s network Page 40  TIME, November 20, 2006

YouTubeの時代

I really would like to applaud your selection of YouTube as the top of your best inventions 2006 because of its mega-impact on people’s lives, our society and our culture not only in one year alone but also in the years far ahead.

To my great surprise, YouTube is evolving by itself with the ballooning increase of people making and watching videos on earth, separate from the original intentions of the young founders. The old regime in the media might have some fears on the peculiar phenomenon. No one knows where YouTube will go. However one thing is clear to me, namely, the major player of this game is not the limited number of professionals involved in it, but the vast number of people connected with each other on earth through this new device on the web.


≪拙訳≫

貴誌が2006年の最高の発明のトップとしてYouTubeを選んだことに拍手を送りたい。その理由は、YouTubeが今年1年といわずこれから長い間、僕らの生活、社会そして文化にまでとてつもない影響を与えるだろうからだ。

僕が本当に驚いたのは、YouTubeを創設した若者達の意図から離れて、この地球上の膨大な人たちがビデオを作り、聴くことによって自ら進化しつづけていることだ。メディアの旧勢力はこの特異な現象に不安を抱いているだろう。誰もYouTubeがどこに行くのかわからないからだ。しかし、ひとつだけはっきりしていることがある。それは、このゲームの主役は限られたプロ達ではなく、ウェブ上のこの新しい仕組みを使って地球上でつながった数え切れない人たちだということだ。


★最後まで読んでくれてありがとう。いい記事だと思われたら、ポチッとひと押しお願いします。
FC2 Blog Ranking

テーマ:ITニュース - ジャンル:ニュース

イラクの失敗とネオコン
イラク戦争の失敗】

フセイン政権の圧政と大量破壊兵器保有の可能性を理由にブッシュ政権が強引にはじめたイラク戦争は、米英の勝利宣言後も今年11月現在2800人以上の米兵と10万人?15万人以上のイラク人の死者を出しながらますます出口のない泥沼に入り込んでいる。

戦争の大儀だった大量破壊兵器も存在せず、民主主義と自由を目指したイラクはシーア派とスンニ派を始めとする宗教対立の渦の中で国家分裂の危機にある。さらにはビンラディン一派のようなテロを防ぐどころか、イラクの泥沼がテロの拡散を招いているという「おまけ」まで付いている。

この戦争がアメリカの所期の目的を達するどころか、戦争前よりも事態を悪化させているというのは誰の目にも明らかだ。

そして米国民は先の中間選挙で民主党に議会を委ね、ブッシュ大統領に「NO」の意思表示を突きつけた。でも悪いのはブッシュだけだろうか?

【ブッシュとネオコン

ラムズフェルド氏

ブッシュ大統領は中間選挙後、ラムズフェルド国防長官をやめさせて国民の批判の的となっているイラク政策の転換を図った。

ラムズフェルド国防長官はブッシュ政権のネオコン(アメリカの新保守主義を標榜するタカ派でイラク戦争を主導したと言われている)の有力なメンバーだった。他にもライス国務長官、チェイニー副大統領、ボルトン国連大使らがいる。

その政権内にいてイラク戦争を推進したネオコンメンバー2人(ケネス・アデルマンリチャード・パール)の軽率な言動をタイム誌が11月20日号のタイム・エッセイ「『ごめん』では済まないとき」("When "Oops" Isn't Enough")の中で痛烈に批判している。

彼らは「バニティ・フェア」(Vanity Fair)という雑誌のインタビューで、イラク戦争をして、「ごめん、間違いだった」("Oops")と言ってのけ、ブッシュ大統領や政権のやり方がまずかったのだとのたまったのだ。ワシントンポストにもコラムも担当していたアデルマンは当時イラク戦争なんか朝飯前だ」(the war would be "a cakewalk")と言っていたのにだ。

いくらなんでも米兵だけでも数千人の死者を出し、イラクにいたっては何万人もの死者を出している戦争を仕掛けた張本人たちが「ごめん、間違いだった」ではすまないだろう。

【責任の所在】

すでに米国民はひとつの判断を中間選挙で下したのだ。米国市民は今ネオコンの連中に厳しい目を向け始めている。タイム誌の記事はそのひとつの表れなのだ。ブッシュ政権は、ラムズフェルドの辞任だけではなく、失敗に終わりつつあるイラク戦争を主導した責任者たちの責任の所在をきっちりと明らかにして、米国民と世界に謝罪することが先決だろう。それがあっての軌道修正だ。

翻って日本。北朝鮮の暴走を防ぐべく着々と手を打っている安倍政権の手堅い行動は評価できるが、教育基本法の強行採決や郵政法案反対議員の復党問題など強引な手法も目立つ。イラクから自衛隊が無事に撤退した後の日本の政治家にはイラク戦争の失敗に悩む米国の姿なんてこれっぽっちも念頭にないのだろうが、いづれ周回遅れでその影響が米国から怒涛のごとくやってくるだろう。

国民とのオープンな対話や政策の十分な説明を怠って数の論理で政権運営を行っていけば、ブッシュ政権と同じような過ちを犯すことになることを肝に銘じておくべきだと思うがどうだろうか?

何処の国も戦争好きの懲りない為政者たちの思考回路は似たようなものなのかも知れない。

★最後まで読んでくれてありがとう。いい記事だと思われたら、ポチッとひと押しお願いします。
FC2 Blog Ranking
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。