TIME誌で知る世界の時事ニュース
「TIME誌で知る世界の時事ニュース」は週に一度は世界的な週間雑誌TIME誌を題材にした記事を博多っ子の独自の視点で解説・提供するニュース発信ブログです。TIME誌へ投稿もします。
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英雄とは何か??硫黄島の記憶
【いよいよ公開、「父親たちの星条旗」】

イーストウッド監督

ハリウッドで様々な英雄像を演じてきたクリント・イーストウッドが今度は監督として、英雄とは何かを問うた「父親たちの星条旗」がいよいよ公開される(日本公開10月28日)。これはアメリカ側から見た硫黄島で、ほぼ1カ月後には日本側から見た硫黄島をテーマにした同監督の映画硫黄島からの手紙」も公開される。ふたつの視点でふたつの国から見た硫黄島を描いたふたつの映画。イーストウッド監督の新しい試みだ。

テーマは戦争における英雄のあり方だ。同じようなテーマで「ラスト・サムライ」「男たちの大和」にもある意味双方の国民に問いかけるものがあった。

今回はそれ以上に、クリント・イーストウッド監督が二つの映画で日米国民になにを訴えたかったのか非常に興味深いものがある。

硫黄島の記憶】

海兵隊記念碑

10月23日号のタイム誌に「父親たちの星条旗」とイーストウッド監督について二つの記事が掲載されている。

"ON DUTY, HONOR AND CELEBRITY"(Page.48)

"THE BURDEN OF HEROES"(Page 44-47)

イーストウッド監督がこの壮大な実験に取り組むことになったきっかけは、硫黄島のすり鉢山に星条旗を掲げる6人の兵隊達を写したひとつの写真だ。それは多くのアメリカ人が知るアーリントン墓地の硫黄島記念碑にもなっており、あまりにも象徴的にアメリカという国家の威信を訴えかけている。国家に命をささげた英霊に対する敬意でもあろうし、国家の誇りでもあるのだろう。

しかし、当時この写真は厭戦気分が広がりつつあったアメリカの戦時国債を国民に買ってもらうためのプロパガンダに利用されたのだ。言わばその目的のために別の場所で星条旗を掲げた写真を撮った6人のうち3人が生き残り、母国での国家の宣伝活動に利用されたのだ。そして3人は苦悩の中でそれぞれの道を歩む。映画はその作られた英雄、プロパガンダと化した英雄像を鋭く抉るのだ。

The movie is about the real theater of war: how a battle campaign morphed into a p.r. campaign and, implicitly, how later generations of politicians have used symbols to sell a war.

【現代の戦争】

イーストウッド監督が言うように、第一次世界大戦までは敵味方を尊重する規範のようなものが未だ存在していた。誰もが勇敢だと感じる英雄像があったのだ。しかし、現代の戦争では英雄そのものが変質してしまった。いや、なくなったといってもいいのかもしれない。

イラク戦争に従軍する米軍兵士たちにかつての英雄の姿はない。あったとしてもそれは監督が何度か演じてきたような狂気の英雄たちがいるだけだ。

それでも多くのアメリカ人は未だに英雄が再び出てくることを望んでいる。本当にそれでいいのだろうか?第二次大戦後61年目、かつての少年兵も70歳以上となり証言さえも聞けなくなっていく今こそ英雄とは何かを真剣に問いかけておくことはアメリカ人にとっても日本人にとっても重要なことだと思うがどうだろうか?

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【追記】

もうこの記事を書いてうずうずしてきたので、映画の原作本「硫黄島の星条旗」(ジェームズ・ブラッドリー著、文春文庫版)をさっそく買ってきました。封切り前までに読むぞ?。
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テーマ:父たちの星条旗 - ジャンル:映画

宿坊に残る「日本の美」
日本の美を求めて】

10月23日号のタイム誌「グローバル・タイム・アドバイザー」("TIME GLOBAL ADVISER")欄に日本の宿坊が紹介されています。

タイム誌の記事・・・"CHECK IN A HEAVENLY NIGHT'S REST"

蓮華定院

日本各地に点在する僧院や寺院に隣接する宿坊は、一泊60?90ドル程度で泊れるだけでなく、精進料理や座禅、写経、活け花等を体験することも出来、日本古来の寺院から眺める四季の美しささえも堪能することが出来るのです。日本の美を求めてやまない外国人にはたまらない場所ですよね。

※写真は蓮華定院の庭

Many of the country's monasteries and temples provide reasonably priced accommodation in adjoining inns known as shukubo, and cost-conscious travelers would do well to book a night in one.

【タイム誌が薦める三つの宿坊

もちろん、宿坊とはそもそも修行僧達のお宿。贅沢なサービスなどは期待できませんが、それでも場所によって快適さには差があるようです。特に外国人にとってはどんなにインターネットで調べることが出来ても実際にふとんや枕に寝て、隣の部屋と襖や障子一枚で仕切られた場所で過ごすのは強烈な異文化体験となることでしょう。

タイム誌は日本を体験したいそんな読者に三つの宿坊を推薦しています。

円教寺会館

ひとつは姫路市にある円教寺会館あの「ラスト・サムライ」でトム・クルーズと渡辺謙が禅問答のような会話をした場所だ。

※写真は円教寺会館


二つ目は高野山の山頂にある蓮華定院
日本最古の仏教宗派・真言宗の巡礼者達を千年近くにわたって迎えてきた由緒ある宿坊で世界遺産にも指定されている。

そして最後は京都の大心院妙心寺の一部として1479年に建てられた宿坊で、その庭の美しさにしばし見とれてしまうほどだそうだ。

日常生活では日本の美しさを感じることが少なくなった僕たち日本人も、一度宿坊に行って厳粛な時を過ごしてみるのもいいかもしれませんね。

みなさんも一度ご検討されてはいかがですか?

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テーマ:寺巡り - ジャンル:旅行

途上国の子供達を救え!!
【大いなる誤解】

バングラデシュエチオピアといった途上国の多くの子供達が飢餓や疾病に喘いでいることは多くの人が知っています。でも子供達を死に至らしめるものが何かご存知ですか?そこには大きな誤解があるようなのです。

【世間の注目との乖離】

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実はメディアでよく紹介されるエイズやマラリアなどよりも下痢によって引き起こされる脱水症状が多くの途上国の子供達の命を奪っているのです。

10月16日号のタイム誌のカバーストーリー「シンプルな処方箋」("A Simple Solution")には、専門家も含めた多くの人たちが誤解している途上国の子供達の健康と死についてバングラデシュやエチオピア、タイといった国々の実情を紹介しながら衝撃的な事実と問題提起をしています。

事実をご紹介しましょう。今世界中の子供達(5才以下)の死因のうち二番目が「下痢」(1位肺炎、2位下痢、3位マラリア、4位はしか、5位エイズ)であり、WHOによると年間3百万人が下痢性疾患で亡くなり、そのうちの1.9百万人は5歳以下の子供なのです。

The result, according to the World Health Organization(WHO): 3 million people a year still die from diarrheal complications, including 1.9 million children under 5, or 17% of the estimated 11 million deaths in that age group.

下痢はあまりにも一般的な疾患であり、先進国ではそれほど問題視されないし、エイズや鳥インフルエンザのように世間の注目を集めることも少ないため、世界中の有名人達による○○撲滅キャンペーンといった動きも出てこないのです。でも実際は毎日下痢で命をなくす子供達が後を絶たない。

その結果、WHOは2004-5年でHIV対策に217百万ドル、結核に123百万ドルかけているのに、下痢対策には7?10百万ドルしかかけていないのです。

【シンプル・イズ・ベスト】

下痢疾患の子供

さらに驚くべきことに、その下痢を撲滅するのにそれほど大掛かりで複雑な処方箋は必要ではなく、タイムの表紙にあるように一握りの砂糖と少々の塩、そしてコップ一杯の水さえあれば脱水症状の子供を死の淵から助け出せるというのです。

そんな簡単な処方箋で救えるのなら何故しないのか?そこには先ほど紹介したようにエイズ等の疾病に比較すると優先度が低いこと、世間の注目度が低いこと、下痢を起こす途上国の子供達の衛生環境が極端に劣悪なこと、途上国の衛生教育が立ち遅れていることなどが挙げられます。

しかし、こんな重大なことが何故見過ごされているのか、なにか世界の目を下痢に向けさせ、ひとりでも多くの子供達にこの処方箋を届ける道はないものか、みなさん、どう考えられますか?
それにしてもこういう一見見過ごされがちな問題を単刀直入に、しっかり取り上げるタイム誌に敬意を表します。何事もシンプル・イズ・ベストですね。

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タイを巡る疑心暗鬼
クーデター後の動き】

タイでは、9月19日の軍事クーデター後の動きが活発になってきている。

スラユット暫定首相

クーデターで軍が実権掌握後に就任したタイスラユット暫定首相は、プミポン国王の承認を受け暫定内閣を9日発足させ、10日、初閣議を開いた。民主政権が発足するまで1年間の暫定政権となる。
副首相兼財務相にはプリディアトーン前中央銀行総裁を起用するなど、経済人や官僚、学者らの実務家を多数登用した。(10月10日付読売新聞)


※写真はスラユット暫定首相

民主政権が発足するまでのつなぎ内閣とは言うものの、まだまだ内外のタイを見る目は疑心暗鬼に包まれているようだ。

【国民総幸福?】

タイの軍人

10月16日号のタイム誌NoteBook欄にその疑心暗鬼を示す記事が載っている。題して「国民総幸福」("GROSS NATIONAL HAPPINESS") 。何ですか、それ?

タイム誌によると、軍人出身の暫定首相のスラユット氏が自国製品を買って自前の経済を目指すことで、国民の幸福にコミットすると語ったことを揶揄してつけたのがこの「国民総幸福」というタイトルなのです。

Interim Prime Minister Surayud Chulanont, a former general installed by the junta on Oct.1, began his tenure by publicly committing himself to the "people's happiness". But Surayud's definition of happiness, which emphasizes "self-sufficient" economic practices over GDP growth, and consumption of local goods over foreign products, worries some economists and investors - particularly since more than 60% of Thailand's economy depends on exports.

タイ経済は6割を輸出に依存する経済構造が出来上がっています。軍人としては立派なのかもしれませんが、経済にはずぶの素人のスラユット首相のこの発言にエコノミストや投資家は不安を募らせているのです。
タイム誌が言うように、海外の依存度が高いタイでは自国製品購買などを奨励しなくても、石油価格が下がれば十分国民総幸福度は高まるのではないでしょうか。

そしてタイ国暫定首相が先ずやるべきことは、できるだけ早く選挙を実施して民主政治への復帰を図ることです。それが唯一投資家の信頼を回復し、国民の幸福につながる道だと思いますが、みなさんはどう思われますか?

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世界が注目する二人のコリアン
【風雲急を告げる朝鮮半島と国連

世界が朝鮮半島の二人の人物を巡って大きく動き始めている。舞台はどちらも国連だ。

Kim John Il

ひとりはもちろん核実験を強行したキム・ジョン・イル。この将軍様の愚行をどう裁くかを巡って、国連はその北朝鮮に制裁を科す決議案の採択へ向けアメリカとロシア・中国が最後のせめぎ合いをしているのだ。

そしてもうひとりはお隣韓国の外交通商相潘基文(バン・キムン)氏。13日、潘氏が国連事務総長に任命されることになったのだ。

国連総会は13日、今年末で退任するアナン事務総長の後任に、韓国の潘基文外交通商相(62)を任命するとした決議案を全会一致で採択した。潘氏は第8代事務総長として来年1月から5年間国連事務局を率い、慣例通り再任されればさらに5年、事務総長の職にとどまる。
 北東アジア、分断国家出身の事務総長は初めて。アジアからの事務総長は1971年末に退任したウ・タント氏(ビルマ=現ミャンマー=出身)以来2人目。
 潘氏は就任後、アナン事務総長の路線を継承して国連改革に当たる。韓国の外交官として長い経験を有することから、核実験実施を宣言するなど、挑発行為を続ける北朝鮮への対応も課題となる。(10月14日付時事通信)


それにしても歴史の皮肉と言うべきか、世界を恐怖のどん底に陥れようとしている人間世界の信頼を一身に背負って国際舞台に立とうとしている人間が同じ民族から同時代に出てきて、同じ土俵に立ち、両極端の評価を世界から受けつつあるのだ。

【テフロンのような外交官】

キム・ジョン・イル氏は説明不要だろう。今や子供でも知っているほどメディアに写真が露出している超有名人だ。そして世界中で最も何をしでかすか分からない人物だろう。(ブッシュ大統領がその次)

Ban Ki Moon

潘基文(バン・キムン)氏は僕ら日本人にはあまり馴染みがないのだが、10月16日号のタイム誌に「テフロンのような外交官」("The Teflon Diplomat")というタイトルで、「この人の悪口を言う人は誰もいないが、果たして新事務総長の職責は務まるのだろうか」と紹介している。

No one has a bad word to say about Ban Ki Moon, but is the likely new boss of the U.N. up to the job?

その外交スタイルは決して敵を作らず、当たり障りのないところにあって、まさに孔子のようなアプローチというのがもっぱらの評判だ。その評判どおり、事務総長任命が決まった後の記者会見でも北朝鮮への対応方針等を聞かれても当たり障りなくスルリと逃げたそうだ。

【試される朝鮮民族の知恵】

潘基文事務総長の最初の仕事は北朝鮮問題となりそうだ。同じ民族同士で意思疎通はしやすい部分はあるかも知れないが、相手が悪い。

これからこの北朝鮮問題では、当たり障りのないところだけでなく、手ごわい交渉相手としても有名な潘基文氏の朝鮮民族としての知恵が試されるだろう。

したたかな北朝鮮をうまく交渉のテーブルに乗せて、是非、解決への道筋をつけてくれるように望みたい。

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深刻化するアジアの環境破壊?その2
【タイム誌への投稿】

10月9日号のタイム誌の記事タイム誌特別レポート「アジアの環境」("Asia's Environment")について、10月11日に投稿しましたので投稿内容を公開します。

Visions of Green Page 26  TIME, October 9, 2006
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“This is a Déjà vu!”. I shouted to myself when I saw the pictures in your article of many bike commuters with masks to avoid heavy toxic at the street of Kanpur, India and a flood of junk trash floating on Jakarta river.

Yes, those are just the same as the scenes in Kitakyushu and other cities in the 60’s and 70’s when Japan became notorious as the archipelago of “Kogai”. I was one of the victims to inhale the choking smog very often at that time.

It is true that the more Asian people get higher income and feel inconvenienced by pollution, the more pressure the governments of those regions get to improve the staggering environment. But the time is running out to save it.

As one of the Japanese who experienced both rapid economic growth and Kogai proliferation decades ago, I am confident that Japan can contribute greatly to the improvement of the deteriorating environments all across Asia and urge Asian friends to further demand our helping hands without hesitation.


≪拙訳≫

カンプールの汚染

「これは以前見たことがある!」僕がそう叫んだのは、タイム誌の記事にある二つの写真、インドのカンプールのストリートで大気汚染を避けてマスクをして自転車を走らせる人々そしてジャカルタの川に流れる膨大な量のごみを見たときだった。

そう、これは60年代から70年代にかけて日本が公害列島として悪名を轟かせたときに北九州市や他の都市で見た光景そのものだ。僕もあのときいつも息が詰まるようなスモッグを吸っていた犠牲者だった。

もちろん、アジアの人々の所得が増え汚染に不快感を抱くようになればなるほど、その地域の政府への環境汚染への改善を促す圧力は大きくなっていく。しかし環境を救うための時間には限りがある。

数十年前にすでに急速な経済成長と公害の拡散両方を経験した日本人のひとりとして、自信を持って言えるのは日本はアジア全体で破壊が進む環境を改善するのに大いに貢献できるし、アジアの人たちには躊躇することなく、もっともっと日本に救いの手を差し伸べるよう要求してほしいということだ。


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【追記】

先日の朝、いつものようにタイム誌のGloriaさんから「採用するかもよ」という例のメールが届きました。7月31日号で採用してもらったので、しばらくは難しいかなあ?。でも今回は反応が早かったのでもしかしたら・・・・

Dear Reader,

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. Should your comments be selected for the column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

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TIME Letters

テーマ:環境問題 - ジャンル:ニュース

深刻化するアジアの環境破壊
【いつか見た光景】

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これはいつか見た光景ではないか?10月9日号のタイム誌アジアの環境に関する一連の特別レポートに掲載された写真を見て思わず絶句した。

※タイム誌特別レポート「アジアの環境」"Asia's Environment"

マスクを巻いて自転車に乗る人々、ゴミだらけの川、工場の煙突から立ち上る噴煙・・・・60年代から70年代に公害という名で日本列島を覆った光景だ。

80年代でさえ首都東京にも光化学スモッグ警報が煩雑に発令され、慌てて窓を閉めていたことを思い出す。

【広がる環境破壊

ここ数十年、アジアは急速な経済発展を遂げたものの、それによって支払った環境に対する代償もまたとてつもなく大きなものだった。アジアの環境はまさに瀕死の状態にあるのだ。

After decades of rapid economic growth, Asia's environment is at a tipping point.

Sea of Troubles

急成長を遂げるインドでも大気汚染のひどさで世界7位という汚名をつけられた都市カンプール(Kanpur)。

ジャカルタの川"Angke River"にはあらゆるゴミが捨てられヘドロと化している。

アジアの地図は、中国やインドなどの汚染都市の黒点とベトナムやインドネシアなどの森林破壊・砂漠化を示す赤や橙色の斑点に汚れ環境汚染という病が重症であることを示している。

一体解決の糸口はあるのだろうか?


【希望の灯を日本から】

救いはある。タイム誌が書いているように、人々は所得水準が向上して、たとえば1人当たりGDPが5千ドル以上になると、汚染や環境破壊に不快感を覚え政府にその改善を要求し始めるのだという。

"You have the phenomenon of people with higher incomes feeling inconvenienced by pollution and wanting the government to spend money to fix it", says Finamore.

かつてのロンドンでもロサンゼルスでも市民が大気汚染を止めたのだ。この日本の北九州でも多くの主婦が大気汚染のあまりのひどさに立ち上がったことが現在の環境都市としての再生の出発点だったのだ。

しかし、環境汚染を食い止めるための時間は限られている。経済成長による人々の目覚めを待てるのか、その前に汚染が進みどうしようもない状況に追い込まれるのか、選択するのはアジアの市民、そして率先して解決に努力しなければならないのは僕達日本だ。

アジアの人々はそれを待っている。

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バード・ウォッチング
は舞い降りた】

The Early Birds

今週号のタイム誌によると、カナダのバンクーバーから車で一時間ほど行ったところにあるブリティシュ・コロンビアブラッケンデール(Brackendale, British Columbia)という場所でのバード・ウォッチングでは、世界でここだけでしか見られない鳥が見れることで有名だそうです。(10月9日号のタイム誌グローバル・アドバイザーの記事「早起きの鳥」"THE EARLY BIRDS", TIME GLOBAL ADVISER)

その鳥とは、白頭ワシ(Bald eagles)です。その大きさたるや翼を広げれば2.4メートル近くあるとか。すごいですよね。その白頭ワシ、ブラッケンデールで94年の調査では一日に3774羽が確認されたとのこと。

なぜ、この地にそんなに白頭ワシが集まるんでしょうか?

とワシ、そして人】

その理由は、ブラッケンデール地方に流れる川(Squamish River)に毎年11月中旬から2月中旬にかけて産卵のために上ってくるを狙って白頭ワシが集まってくるのだとか。

Eagle

The answer is to be found in the annual spawning of clum salmon, which turns the nearby Squamish River into a floating buffet that North America's iconic raptors find irresistible.

ワシたちの生態観察をするには、「イーグル・サファリ」というツアーに参加するのが最高だとタイム誌はカナダ・アウトバック・アドベンチャーという団体を紹介しています。

※「カナダ・アウトバック・アドベンチャー」のホームページ

そのツアーに参加すれば、シーズン中は、週末9時半から二時間たっぷりと白頭ワシを観察できるとのこと。記事のタイトルどおり、早起き鳥になって一度行ってみたいですね。

The early bird catches the worm.(早起きは三文の得)

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顔の見えない日本
【世界の気になる動き】

最近、国際社会で顕著な動きがある。巨万の富を築いた事業家や著名な政治家たちが私財を投げ打ったり、国家に働きかけて世界的な慈善事業(英語ではフィランソロピー"Philanthropy")を行い始めたことだ。そしてそれは従来のように欧米に限らず、アジアなど他の地域でも目立ち始めたことだ。

【立ち上がる世界の実業家、政治家】

ニレカニ氏

例えば、ビル・ゲイツ夫妻のビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団、そのゲイツ財団に最終的にはすべての財産を寄付すると公言した世界的な株式投資家ウォーレン・バフェット氏インドのインフォシスCEOのナンダン・ニレカニ女史、香港の大財閥李嘉誠、俳優のジャッキー・チェンなど莫大な資産を投じて地域や世界の病気や貧困、教育等に寄付をしているのだ(このあたりの事情は9月11日号のタイム誌記事「慈善活動のあり方を学ぶ」"Learning The Art of Giving"に詳しい)。

※写真は教育に慈善活動を行うインド人実業家ニレカイ氏

クリントン前大統領

そして政治家たちも動いている。9月30日付の日経記事「地球回覧?日本人のいない国際社会」によれば地球環境や貧困、疾病といった難題を話し合うためにクリントン前大統領が主催する「クリントン・グローバル・イニシアチブ」には、ローラ・ブッシュ大統領、アブドラ・ヨルダン国王、ウリべ・コロンビア大統領など多彩な顔ぶれが見られたそうだ。この会議が今までと違うのは、言葉遊びに終わらず集めた寄付金をどう使ったかをチェックし、実行につながらない人たちはメンバーらはずす点だという。

世界の良識ある実業家や政治家たちは今、一向に好転しない世界の諸問題に会議ばかり重ねて解決能力を失っている国際機関や大国に期待するのではなく、自らの身銭を切ったり、政治的なイニシアチブを発揮して問題解決に努力しようとしているのだ。

【顔の見えない日本】

残念ながら、そこに顔の見える日本人は少ない。もちろん世界のあちこちで日本のNGOの人たちや政府・民間を問わず様々な局面で慈善活動をしている人たちは大勢いる。その方達は日本の存在感を示してくれていることを確信している。しかし、日本のビックネームの実業家たちや政治家たちの顔はほとんど登場しないのだ。安倍首相や小泉氏はタカ派としては知られても、世界的には無名に近いのだ。

集団主義だから、大富豪はいないから、慈善活動に対する考え方が違うから・・・いろいろ理由はあるかもしれない。でも日本より制約の多い中国やフィリピンといった国でもそういう動きが出ているのだ。

日経の記事が指摘していたように、これは世界の貧困や疾病といった重大な問題解決にあたっては、日本が国際社会の中で知らず知らずのうちに孤立しつつあるのではないか、国際社会での評価も危機的なのではないかと暗澹たる気持ちになるのは僕だけだろうか?

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テーマ:国際ニュース - ジャンル:ニュース

グリーン・フライトの効用
【世界中の空を飛ぶ】

ANA Aircraft

毎日、何千機という飛行機が世界中の空を飛んでいます。一体、この飛行機が使用する燃料はどれくらいで、どれほどの環境負荷があるんだろう?

そう思っていたら10月2日号のタイム誌の"TIME GLOBAL ADVISER"のコーナーに「グリーン・フライトに学ぼう」("Learning to Fly Green")という記事がありました。

グリーン・フライトってどういうこと?

【環境にやさしいフライト】

グリーン・フライトとは「環境にやさしい飛行」です。

Learning to Fly Green

タイム誌によると、飛行機は飛べば飛ぶほど二酸化炭素が放出され環境を悪化させます。それでも、1970年代に比べれば現在の飛行機は当時より7割近く燃費がよくなっているそうです。

Sure, today's aircraft are some 70% more fuel efficient than planes operating in 1970.

しかし搭乗客の増加は著しく、今年は2005年の二割増の22億人が飛行機に乗るものと予想されています。これにより世界での二酸化炭素排出量に占める航空機の割合は現在の2%が2050年には3%まで高まるそうです。

問題なのは長距離の移動手段として飛行機は欠かせないものだということです。実際1500キロ以上のフライトから排出される二酸化炭素が全体の5分の4を占めるとのこと。影響が大きいですよね。

そんな中で飛行機の環境への負荷を低くするには、どうするか?

ひとつは飛行機の座席数を増やすこと。そうすれば1搭乗者当りの燃費効率が高まります。

もうひとつは出来るだけ乗り継ぎ便ではなく、チャーター便を使うこと。離着陸に最も燃料を消費するので離着陸の回数が少ないほど燃料効率は高まるのです。

みなさん、飛行機で旅行されるときは今一度「環境に優しいグリーン・フライト」について考えてみてくださいね。

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英語のアクセントと"お里"?その2
【タイム誌への投稿】

9月25日号のタイム誌の記事「イギリス人が英語の喋り方を学ばないわけ」 "Why Can't the English Learn How to Speak?"について、9月27日に投稿しましたので投稿内容を公開します。

Why Can’t the English Learn How to Speak? Page 44  TIME, September 25, 2006

Hepburn

As one of the non-native English speakers struggling to master English accents, I am envy of Lucy Fisher, the writer of this article, having inherited received pronunciation(RP) in her mother tongue even though she has been sometimes embarrassed to be seen as a person of the upper class because she actually belongs to the plain middle class.

As the number of non-native speakers such as the Indians, the Chinese and other Asian people having little sense of the social class in their English is increasing so rapidly, I expect they will soon overwhelm the RP in the motherland and change it to a new “glocal”(meaning global but local) English as the standard on earth.


≪拙訳≫

英語のアクセントに悪戦苦闘しているノンネイティブとして羨ましいのは、この記事の執筆者のルーシー・フィツシャーさんが生まれつき標準英語(RP)を身につけておられることです。もちろん彼女自身は、中流の生まれなのに上流社会の人と見られて困っているとのことですが。

英語に内在する社会の階層なんていう意識が薄いインドや中国といったアジア人のノンネイティブの英語を喋る人がどんどん増えている今、そのノンネイティブたちにいずれ英語発祥の地の標準英語は圧倒されて、世界標準としての英語、言わば新しい「グローカル(グローバル且つローカル)」な英語に変わっていくことを期待しています。


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テーマ:英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

英語のアクセントと"お里"
【言葉が身分を表す?】

世の中には同時代に生きて、一緒に仕事したり生活したりしていないとわからないことがあります。そのひとつが音声としての「言葉」とその言葉が表す人の素性です。言い換えればお里といったほうがわかりやすいかもしれません。

9月25日号のタイム誌の"LETTERS FROM LONDON"というコーナーに英国人が喋り方を学べないわけ」( "Why Can't the English Learn How to Speak?" )というタイトルで今でも英国ではアクセントでその人が上流階級か労働者階級か、まさに「お里が知れる」という悩ましい現実を紹介しています。

上流社会の英語ってあるんでしょうか?

BBC英語?】

BBC NEWS

それがあるんですね。上流社会の英語というよりも,タイム誌によれば“Received Pronunciation (RP)”と言って,「容認標準英語の発音」,あるいは英国のパブリックスクール,オックスブリッジ出身者,または広く教養人の間で話される英語です。そう、あのBBCのアナウンサーが発する気品のあるイギリス英語アクセントと発音に代表される英語です。

幸か不幸か、このタイム誌の記事の執筆者は本人曰く「ただの中流の人間なのに、先祖が司教や先生といった職業に就いていたため、このRP英語のアクセントが自然と身についていてしばしば高貴な出身やお金持ちと間違えられ困惑している」というのです。だから発音の矯正のため先生に習っているとか。

普通だったら労働者階級と見られないために発音を矯正することが多いのと反対なのです。ことほど左様にイギリスでは人種や性や宗教による差別よりもアクセントによる差別で悩んでいる人が多いそうなのです。

Accent was named as a cause of unfair treatment more often than race, gender or religion.

だから多くの人がBBC英語とはいかないまでも教育のあるロンドンっ子がしゃべるアクセントをまねしたいと思っているらしいのです。(そういう英語のことを"lazy RP"というそうです)

【言葉に対する誇り】

My Fair Lady

あの有名な映画「マイフェアレディ」でオードリー・ヘップバーンが労働者の英語なまりを徐々に矯正して品のある言葉を喋るようになって行く、まさにあの世界ですね。

アクセントで素性が見やぶやれてしまう英語の世界。

翻って日本。もともとそれほど大きな階級差というものが存在しないどちらかというと平等な社会なのかなと思うのですが、それでも東北や鹿児島訛りを矯正していわゆるNHKのアナウンサーが喋るような標準語や東京弁を喋りたいというこだわりは未だにあるようです。でも最近は方言はむしろ古里を持つ誇りのような考え方を持つ人も増えています。

僕は博多出身。博多っ子は昔から中央への反抗の証のように博多弁をわざと東京で使うような風土があり、僕もその1人です。自分の生まれ故郷のアクセントを誇りに思って堂々と使う。これこそが誇れる人の生きざまであり、英語だって日本人は堂々と日本人なまりで喋っていいと思いますが、みなさんどう思われますか?

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テーマ:英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

アフガンの顔?カルザイ
【二人のリーダー】

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左の9月18日号のタイム誌のカバーを見ていただきたい。今、注目を浴びている二人のリーダーがそこに交互に出てくる。ひとりは安部官房長官、もうひとりはアフガニスタンの大統領ハ?ミド・カルザイ(Hamid Karzai)だ。(タイム誌の記事「カルザイ氏のジレンマ」("Karzai's dilemma") )

これから日本国の最高指導者に就こうとしている安倍氏をしっかり見ていくために、今この瞬間でもイスラム原理主義のタリバン勢力と死闘が続き、1人当たりのGDP(※)が日本の42分の1、人口2千万弱にすぎない小国アフガニスタンを、身体を張って、もう5年近く引っ張っているこの人の政治家としてのありようを知っておくことは無駄ではないかもしれない。

※1人当たりのGDP: 日本 約30,000ドル、アフガニスタン 約700ドル

【民主的な大統領?】

アフガニスタンは未だに国家存亡の危機の真っ只中にあると言っていい。2001年にアメリカのアフガニスタン侵攻で政権を追われたタリバン勢力は、未だ国内でカルザイ政権の基盤を揺るがし続けている。この国では平和とは幻想に過ぎないのだ。

そんな状況の中で、2004年に初めて民主的に行われた大統領選挙で選ばれたカルザイ氏。白いあごひげを蓄え、民族帽を被った同氏の顔は柔和でとても大統領兼軍の最高司令官には見えない。しかし、カルザイ氏のこの柔らかな物腰こそがかろうじてアフガニスタンの現政権が世界の信頼を保っている命綱となっているのかもしれない。

タイム誌に本人が語っているように、「私が協調的な姿勢をやめて独善に走ったら、この国は今のような調和はとれていないだろう。問題があるとすれば、私は国家が危急のときにあってあまりに民主的だということかもしれない。」という台詞が、この政治家のスタイルをうまく言い表している。

If I adopt a style of not consulting, and of doing it alone, the country will not have the kind of harmony it has today. My problem is perhaps that I'm too much of a democrat for this time of the country's life.

政治家の資質とは】

カルザイ氏の横顔

しかしながら、カルザイ氏に対する内外の目は厳しい。未だにタリバン掃討も、政府の腐敗も実行できないのは彼のコンセンサス重視型の政治姿勢にあると見られているのだ。タイム誌が結論づけているとおり、2009年の次期大統領選まで3年。カルザイ氏とこの国の真価が問われるのは、2009年の次期大統領選のときだろう。

The next Afghan presidential election is in 2009, and Karzai has said he doesn't plan to run again. ------ Karzai's biggest test, and his country's, will come when he is gone.

驚くべきは、大統領官邸にいてもいつ殺されるかも分からない状況で、それでもコンセンサスを重視し、柔和な姿勢を崩さないカルザイ氏のような途上国の政治家の胆力だ。

果たして、日本の政治家にそれだけの胆力があるだろうか?平和な時期には、安倍氏も勇ましいことを言うのはいい。あいまいにお茶を濁すのもいい。しかし、ここぞというときには命を張ってこの国の国民を守る胆力を持ってほしいものだ。

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≪参考≫・・・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1. 「ハーミド・カルザイ」

2. 「アフガニスタン」

3. 「タリバン」

テーマ:政治家 - ジャンル:政治・経済

安倍氏の謎
【新しいリーダーへの疑問】

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新しいリーダーに期待と不安が集まるのは何処の国でもいつの時代でも同じだ。9月20日に誕生するであろう安倍自民党新総裁にも同じ視線が注がれている。

9月18日号のアジア版タイム誌の表紙には「安部晋三って誰?」("WHO IS SHINZO ABE?")というタイトルで同氏の顔がアップで掲載されている。支持者にとっては、次期首相と目されるこの人物は日本再生を実現してくれる強力なリーダーであるが、批判勢力にとっては危険な国家主義者なのだという。

To supportors, the man poised to become Japan's Prime Minister is a forceful leader for a revived nation. To critics, he's a dangerous nationalist.

本当の安倍氏はどっちなのだろうか?

【外国人記者の見た安部氏】

しかめ面の安倍首相

しかしながら、タイム誌の記者は安倍氏をどちらかというと「摩訶不思議な人物」として取り上げている。まさに彼らにとってはの人物("The Abe Enigma")なのである。

その経歴といえば大物保守政治家だった岸信介氏を祖父にもち、安部晋太郎氏を父にもつという華麗なものであるが、同時に北朝鮮への強硬姿勢や靖国参拝などに見られるように評論家の森田実氏曰く「日本で最も危険な政治家」とも言われているのだ。

※写真はしかめっ面の安倍氏。タイム誌はなかなか面白い写真を掲載する。

反面、横田めぐみさんが拉致された後、横田夫妻がその救出を訴えた政治家の中で唯一親身になって相談に乗ってくれた「熱い」政治家でもあるのだ。そこがたとえ作られたものにせよ、安倍氏の国民的人気の背景にある。

しかし、外国人記者の目は厳しい。この記事を読むと、記者らは様々な専門家の意見を引用しながらも、安倍氏は筋金入りの保守派("a born conservative")であるとともに、小泉ほどに自信家ではなく、したがって自民党をぶっ壊すと考え行動した小泉氏とは違い、自民党に縛られ政治的には不安定だと見ているのだ。

Abe seems more bound to his party; he is not the natural loner that Koizumi was. ------ "He's very uncertain politically," says Iio. "He is not as confident in himself as Koizumi was."

【美しい言葉には棘がある】

僕は個人的には安倍氏には好意的な感情を抱いていた。それはタイム誌が紹介しているように横田さん夫妻をはじめとする拉致被害者家族に対する誠実な対応があったからだった。
しかし、自民党総裁選に向けた政策発表や最近の言動を見ていて少し僕自身の見方は正直変わってきた。

それは改憲をその政策の最優先課題にするとか、集団自衛権の行使を真剣に検討するとか、自衛隊の海外派遣に恒久法が必要だとか、出てくる言葉が右傾化を示すものばかりだからだ。再チャレンジを可能にする社会などというのはそれに比べれば小さな話だ。

最もショックだったのは加藤議員の実家が右翼と見られる人物に放火された後、官房長官として、小泉首相と同じく右傾化する社会へのしっかりした歯止め、言論の自由に対する挑戦への明確な警告が安倍氏の口から直ぐに出なかったことだった。

安倍氏の「美しい国、日本」というのがますます怪しく聞こえてくる。総裁に正式に就任したあとでもいいからそのあたりをもっと明確に国民に説明してほしいと思うのは僕だけだろうか?

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テーマ:時事ニュース - ジャンル:ニュース

9/11とブッシュの失敗?その2
【タイム誌への投稿】

9月11日号のタイム誌のカバーストーリー「私達の教訓」("What We've Learned")について、9月16日に投稿しましたので投稿内容を公開します。


What We’ve Learned Page 18  TIME, September 11, 2006

Your article’s episode of an American businessman clearly showed the American people what they have lost and learned from 9/11.

What they’ve lost is the trust and respect from the world mainly because it is now obvious that the war against Iraq was a mistake by President Bush and his advisers with no evidence of Hussein regime’s holding the mass destruction weapons and the links with Al-Qaeda that were the good causes for starting the war at the outset.

What they’ve learned is that there is and will be no panacea to seal off terrorism all over the world even though they have the strongest military power to fight against them. Now then, the world should reunite to root out terrorists not for the sake of only the American interests but for the citizens’ all across the borders.



≪拙訳≫

アメリカ人のビジネスマンに関する貴エピソードを読むと、9/11以後アメリカの人たちが何を失い何を得たのかがよくわかる。

失ったものは世界の信頼と尊敬。というのはブッシュとその側近達が始めたイラク戦争はもともとの戦争の大義名分だったフセイン政権の大量破壊兵器もアルカイダとの関係もまったく存在せず間違いだったことが明らかになったからだ。

そして教訓といえば、テロと闘うに十分な最強の軍隊を持っているにもかかわらず、世界中のテロを封じ込める特効薬はないということだ。であれば、世界がやるべきことは単にアメリカの国益のためでなく、国境を越えた市民のためにテロを根絶すべく団結することだろう。


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【追記】

16日に投稿してから2日後、いつものようにタイム誌のGloriaさんから「採用するかもよ」というメールが届きました。今回は少し短めの返事でいつもとは違ってました。いい兆候なのかなあ。でも、7月31日号で採用してもらったので、やっぱし難しいかなあ?。

Dear Reader:

Thank you for letting us hear from you. The editors appreciate the interest that prompted you to write, and they have made attentive note of your comments. We hope that you will continue to share your thoughts with us.

Best wishes.

TIME Letters

テーマ:911航空機テロ攻撃、映像の全記録を公開する - ジャンル:ニュース

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