TIME誌で知る世界の時事ニュース
「TIME誌で知る世界の時事ニュース」は週に一度は世界的な週間雑誌TIME誌を題材にした記事を博多っ子の独自の視点で解説・提供するニュース発信ブログです。TIME誌へ投稿もします。
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刺青になった「9/11の衝撃」
【9/11の"証"】

9/11の刺青

今週号のタイム誌のエッセイには「少し、引きました」。いつものエッセイなら文字がびっしり並んでいるのですが、今回は一面に大男の背中に彫られた刺青(Tatoo)の写真が掲載されていたのです。良くも悪くも時には百万言の言葉よりも一枚の写真が人々に何かを訴えることがあるのです。

背中に彫られているのは、5年前の9/11に航空機が激突して燃えさかる世界貿易センタービルとそのときに殉職したニューヨーク消防隊の5人の消防士の名前です。自分の部下だったのでしょうか。

9ヶ月かけてこの刺青を彫り込んだCassidy(34才)氏は、その後この刺青を施した刺青師と結婚したそうです。彼は失った5人のことが頭から離れなかったのですが、「この刺青の痛みが、心の痛みを癒してくれた」そうです。

The Tattoo, which took nine months tocomplete,was therapeutic. "The pain in my back was good for the pain in my head", he says. Plus Cassidy, 34, married the tattoo parlor's receptionist.

アメリカ人の英雄の弔い方】

不思議に思ってその消防士たちの所属していたTiernach Cassidy's firehouseを調べていたら、 「勇者達のメモリアル」("Bravest Memorial")というサイトを見つけました。そこにはあの9/11で人々を救うために勇敢に突っ込んでいった消防士たち346人を追悼する様々な行事などが綴られていました。

※「勇者達のメモリアル」("Bravest Memorial")のサイト

驚くことに、タイムエッセイに載っていた刺青と同じように彼らの勇敢な行動を讃え、弔うために自らの身体に彫り込んだ刺青も数多く掲載されています。

死者の弔いと刺青を結びつける行動は、日本人の僕にはあまり素直には理解できないのですが、これがアメリカ人の英雄に対する弔い方なのでしょうか。

いづれにしても、あのテロが如何にアメリカ人の心に深く刻み込まれ、傷つけたかというひとつの証拠ではあるのでしょう。一生消えない肌に自ら刻み込むわけですから・・・

タイムエッセイのタイトルはアメリカ人の肌」("American Skin")でした。

※2006年9月11日付タイムエッセイ「アメリカ人の肌」("American Skin")はここをクリック!

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テーマ:9.11 アメリカ同時多発テロ事件 - ジャンル:ニュース

皇族の謎-Japan's Mystery of Majesty
皇室のイメージ】

9月4日号のタイム誌にふたつの写真がある。

天皇家の写真

そのひとつは、天皇皇后両陛下や皇太子殿下・雅子様の柔和な表情が際立つが型通りに撮影された皇族の写真を菊の御紋のついたカーテンの陰でがっちりと支える顔の見えない侍従の写真。(宮内庁はこんな写真を日本のメディアに認めるだろうか?)

意外な表情

もうひとつは、戸外の公式行事か何かで生き生きとした驚きの表情をあらわにした皇太子、雅子妃、秋篠宮、紀宮様たちのスナップショット。(これもなかなか日本では宮内庁お墨付きでは出ない写真だ)



このふたつの写真は現在の日本の皇室の裏と表を象徴する。

宮内庁を浮き彫りにしたお世継ぎ騒動】

宮内庁は1日、愛育病院(東京・港区)に入院中の秋篠宮妃紀子さま(39)が6日午前に帝王切開手術で出産される予定と発表した。

雅子妃の男子懐妊の可能性を巡って、妃をかばう皇太子の宮内庁への痛烈な苦言、さらには女性天皇議論にまで発展したお世継ぎ騒動は、紀子さまの出産でひとつの大きな転機を迎えそうだ。

ただ、タイム誌はカバーストーリーでお世継ぎ騒動よりも皇室の背後で皇室を操る宮内庁を謎の官庁としてかなり批判的に取り上げている。(9月4日付記事「日本の皇族の謎」("Japan's Mystery of MAJESTY")

Japan's Mystery of MAJESTY ?A succession crisis has led to debate on the monachy ?and the shadowy agency behind it

タイム誌によれば、戦前は6000人の巨大組織だった宮内庁は、現在1100人まで縮小しているもののまだまだ隠然たる力を持って皇族の行動に残酷なまでに事細かく干渉し、皇室に何も起こらないことが最優先課題と言ってはばからず、皇室の歴史の真実を明らかにしようとする歴史研究者達の歴代天皇の墓の調査を神話こそが真実として頑なに拒否するなど、他の官庁とは考え方も行動もまったく異質の存在なのだという。

その典型的な例が雅子妃いじめだった。その後の皇太子妃の厳しい苦言にもかかわらず宮内庁の姿勢は何も変わっていない。チャールズ皇太子の慈善活動などある程度の自由が認められている英王室とは違って、日本の皇族には基本的人権すら認められず惨めな状態にあるというのだ。

Says Akira Asada of Kyoto University: "The royals aren't permitted to live like normal human beings. They are forced to live in a miserable situation, stripped of many basic human rights."

皇族を護るのは誰?】

僕も含めて大方の日本人は、自然な感情として皇室や皇族に好意的な気持ちを抱いているのではないだろうか。そしてそこには昭和天皇の靖国神社合祀への不快発言などにも見られるように、天皇や皇族を政治目的に利用しようとする姑息な連中などを圧倒する、誠実で真摯な皇族の方々の姿があるからこそ国民は信頼をしているのだ。

にもかかわらず、その皇族を取り巻く宮内庁がその神秘性を護るという名目を錦の御旗にして、生身の皇族を追い詰めるようなことが実際に起こっているならば、外国から指摘されたり皇太子の苦言を待つまでもなく、僕ら国民はもっともっとこの神秘のベールに包まれた官庁に監視の目を光らせる必要があると思うがどうだろうか?

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テーマ:皇位継承問題 - ジャンル:ニュース

マグロ争奪戦?変貌する地中海?その2
【タイム誌への投稿】

クロマグロの刺身

8月21日号のタイム誌のカバーストーリー「地中海マグロ争奪戦」("THE MEDITERRANEAN'S TUNA WARS")について、8月26日に投稿しましたので投稿内容を公開します。

THE MEDITERRANEAN’S TUNA WARS Page 32  TIME, August 21, 2006

Your article on Tuna wars is a big blow to my belief on the prevailing Japanese fish eating culture on earth because excessive Tuna catching might cause the destruction of the ecosystem.

Many Japanese believe that sushi and sashimi are the national pride of the Japanese traditional food culture not only for its tasty and colorful features but also for its benefits to dieting and health. That is why more and more people all over the world tend to try them. Tuna is the very symbol of that proudful food culture.

To my regret, however, the more people eat sushi and sashimi, the less Tuna could survive in the Med and other oceans. As the inventor and preserver of sushi and sashimi culture, Japan by all means should take the lead to save Tuna by her intelligence and technology.


≪拙訳≫

マグロ争奪に関する貴記事を読んで、世界に広がりつつある日本の魚食文化に対する自信が打ち砕かれました。マグロの獲り過ぎが生態系の破壊を引き起こしているからです。

日本人は刺身をその味覚や色彩だけではなく、ダイエットや健康にも優れているということで、日本の伝統的な食文化として誇りに思っています。だからこそ世界中の人々がますます刺身を食するようになっているし、中でもマグロはその食文化の象徴的な食べ物だからです。

しかし、残念ですが、刺身を食べる人が増えるほどマグロ地中海や他の海洋で生き残れなくなっているのです。この食文化を創造し、守る者として日本はなにがなんでもその知性と技術を駆使してマグロを救わなければならないと思います。


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【追記】

先日の朝、タイム誌から「採用するかもよ」という例のメールが届きました。7月31日号で採用してもらったので、しばらくは難しいかなあ?

Dear Reader,

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. Should your comments be selected for the column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.

TIME Letters

テーマ:環境問題 - ジャンル:ニュース

靖国を超える安倍氏の野望
【目立つ骨太発言】

安倍官房長官

自民党総裁選を睨んで安倍官房長官が勇ましい発言をし始めた。改憲をその政策の最優先課題にするとか、集団自衛権の行使を真剣に検討するとか、自衛隊の海外派遣に恒久法が必要だとか、勇ましい話ばかりが目立つ。

さらに気になるのは、自民党の大勢が強いものにつくのが勝ちとばかり、安倍氏になびいていることだ。

海外はこういう安倍氏を巡る動きをどう見ているのだろうか?

【安倍氏に対する確信】

8月28日号のタイム誌「NOTEBOOK」欄「安倍氏を巡る大騒動」("Much Ado About Abe")と題して、中韓は靖国参拝を繰り返した小泉は見限り次期首相の筆頭候補安倍氏には関係修復のチャンスを与えようとしているが、小泉よりもはるかに右寄りの安倍氏に賭けるのは考え直したほうがいいかもしれないと短くコメントしている。

何故なら、安倍氏はすでに何度も靖国神社に参拝しているし、なによりも祖父である岸信介氏も父である安倍晋太郎氏もなしえなかった憲法改正をその最優先の政策課題として掲げる筋金入りの改憲論者なのだ。そうすることで自衛隊の国際的役割を拡大し、日本が世界にもっと貢献できるようにしたいと考えているのだ。

For a start, he has plans to revise the country's pacifist constitution to allow Japan's self defense forces greater participation in allied military operations ?a signal that he's eager for Japan to become a more assertive player on the world stage.

タイム誌のコメントのように、海外のメディアは安部氏は小泉首相靖国参拝どころじゃなく、かなり危ないタカ派という確信を抱いているようだ。

【危険な兆候】

海外のメディアがどう考えようと、安倍氏が日本の世界での存在感を高めるというのであれば異論はない。ただ、その手段として自衛隊を活用するかどうかなどはまた別問題だ。

国民の支持も高く、小泉首相の「従わない者は切る」という政治手法のお陰で(?)大方の自民党議員も支持に傾いている安倍氏。

改憲が悪いとは言わない。本人の信念であればそれもいいかも知れない。問題はその周りにいる政治家や僕ら国民だ。人気のある政治家だからこそ、間違っていると思うことがあれば、一歩下がって冷静に意見することが必要ではないだろうか。それが数百万人の犠牲者を出した太平洋戦争、歴史の教訓だと思うがどうだろうか?

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テーマ:ポスト小泉について - ジャンル:政治・経済

マグロ争奪戦?変貌する地中海
地中海のクロマグロ

クロマグロ

あのとろけるようなトロの味覚。美味いですよね。今や日本人だけでなく、世界中の食文化になりつつある握り鮨。その寿司ネタの定番のひとつ、マグロは半分以上地中海産だって知ってました?

8月21日号のタイム誌の環境記事に 「地中海のマグロ争奪戦」"THE MEDITERRANEAN'S TUNA WARS" と題して、鮨やクロマグロへの食欲は今や世界的なマーケットを生み出したが、反面近代的な漁法が地中海の生態系を破壊していると警鐘を鳴らしています。

【伝統漁法と近代漁法】

tuna wars

大きいものは900キロ、4メートル近くあるクロマグロ。餌を求めて地中海を回遊します。このクロマグロを追って近隣の漁民はジブラルタル海峡付近で伝統的な漁法で限られた数のマグロを捕獲、アジアのバイヤーに売っています。

これに対して、最近は鮨や刺身といった日本の食文化の世界的な広がりが巨大なマグロ需要を生み出し、世界中の多国籍企業が近代的な漁法で大量にマグロを捕獲・飼育して日本のバイヤーに売っているのです。

その結果、昨年の地中海でのマグロの漁獲高は大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)が決めている漁獲割当量32,000トンを大幅に上回る50,000トンに達したと推測されています。

このアンバランスが何をもたらすか。

【減り続ける資源と日本の責任】

日本のはるか彼方の地中海で繰り広げられているマグロを巡る争奪戦。伝統漁法で生活の糧を得る漁民と近代的な漁法でマグロを一網打尽にし利益を得る多国籍企業。やり方は違っても売り先はほとんど日本なのです。そして資源は減り続ける。

その背景には、日本が誇りにする鮨や刺身の食文化があり、それがまさに生態系の破壊の元凶となっているという厳然たる事実。

一体、これをどう受け止めて日本はどんな責任を果たしていくべきなのでしょうか?タイム誌は表立った日本への批判はしていません。

しかし、これは日本人の喉に突きつけられた重い課題だと思いませんか?

≪参考≫

「マグロをめぐる問題: 資源管理について」・・・WWFジャパンホームページ

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テーマ:環境問題 - ジャンル:ニュース

デジカメの落日?
【縮小するデジカメ市場】

デジカメ市場

デジカメ市場がこれからみるみるうちに縮小していく。8月21日号のタイム誌は、ビジネス記事「生き残りをかけて闘うデジカメ」の中で、どうやったら顧客に買い続けてもらえるのか、大デジカメ・メーカーはすばやい対応を迫られていると書いている。

THE DIGITAL CAMERA FIGHTS FOR SURVIVAL ? How do you keep customers buying technology they already own? The big camera makers need to find out ?fast

97年にヒットしたデジカメは9年で三億台を売る巨大市場に成長、日米の全家庭の半分、欧州でも41%がデジカメを持つほどになり、従来市場の主流だったポラロイドは撤退、コダックフィルムカメラの生産を取りやめた。しかし、今度はそのデジカメ自身が消滅の危機にさらされようとしているのだ。

好調なデジカメ市場で何が起こっているのか?

【マーケットの縮小と熾烈な競争】

デジカメ展示

市場調査の専門会社IDCによると、今年の世界の消費者のデジカメ購入は昨年同時期より10%増加するという。一見伸びているようだが、実際は2003年が73%、2004年が51%、2005年が27%の増加だったことから比べると大幅な増加率の低下が起きているのだ。このままいくと、2009年にも市場の伸びは止まり2011年には縮小し始めるという。

もちろん市場の縮小と相俟ってデジカメのメーカーの利益もこれからどんどん縮小していく。すでにコニカ・ミノルタは撤退。京セラもデジカメから2004年に撤退している。東芝もしかり。

メーカーも手をこまねいているわけではない。そのひとつが画素数。しかし、もう緻密すぎて人の目では判別できないほどになって購買意欲はもう減退気味だ。

それから大手のニコンキャノンデジカメの一眼レフというマニア向きの高額商品で勝負しようとしているが、あまりにも高額・精密すぎてあまり市場拡大には期待薄と見る向きもある。富士フィルムやコダックは写真のプリントアウト需要に期待をかけているが、これもそもそもデジカメ写真を印刷する消費者が少ないことがネックとなっている。

【デジカメはどこに行くのか】

こうして見ると、デジカメ・メーカーの生き残りに向けた競争はますます熾烈になっていくだろうということが容易に想像できる。

それにしてもたった10年もしないうちに旧来のカメラはほとんどデジカメに取って代わられた。そして、今度はあと数年もたたないうちにさらに大きなうねりがデジカメ・メーカーを席巻しようとしているのだ。

これはデジカメや他の家電製品に限らず、あらゆる商品やサービスに起こっている加速度的な変化だろう。人々の飽くなき欲求とそれを満たすべく際限なく高度化する技術革新。もしかしたら、デジカメは際限ない欲望に押しつぶされて、限りなくアナログのカメラに逆流していくのかも知れない。

そのとき果たしてどのメーカーが生き残っているのだろうか?みなさんはどう思われますか?

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テーマ:経済 - ジャンル:政治・経済

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