TIME誌で知る世界の時事ニュース
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先人の知恵を薬に?インドの挑戦
【危機に晒されるインドの知恵】

060807TIMECover

アーユルヴェーダってご存知ですか? アーユルヴェーダとは、インドに古くからある学問で過去いくつもの世代によって蓄えられた知恵の蓄積です。それは医学のみならず、生活の知恵、生命科学、哲学の概念も含まれます。

Aurveda is the accumulation of thousands of generations' worth of knowledge.

そのインドの知的財産とも言うべきアーユルヴェーダに基づいて生成された草が大きな危機に晒されており、その現代への復権が期待されているとの記事が8月7-14日号のタイム誌に「Natural Healing」というタイトルで掲載されています。

Natural Healing ?Will India succeed in bringing its ancient Ayurvedic plant medicines into the modern world?

一体、どういうことなんでしょうか?

【合法的に盗まれる古代の

危機の兆候は三つ。

アーユルヴェーダ

ひとつは、1995年に米国の研究者がインドでは主婦でもそのとしての効用を知っているインドカレーのスパイス「ターメリック」を、治療として特許を獲得したことにあります。

もちろんインド人は「盗人猛々しい」と激怒し、10年の長きにわたって官民が協力して数百万ドルの費用をかけて裁判で争って特許権を剥奪することに成功しました。それからはインドは自分達の知的財産を護るため、アーユルヴェーダに基づいて生成された植物による治療法を5千にも上る特許として欧米の特許事務所に申請しています。さらにアーユルヴェーダを現代医学に生かすべく、1万4千に及ぶ治療法を特別のデジタル・ライブラリー(Traditional Knowledge Digital Library)に保存しています。

もうひとつは、インドの若者達のアーユルヴェーダ離れ。彼らはアーユルヴェーダに基づく治療よりも西欧の安くて手軽な治療を選ぶようになっているのです。

そして最後に、アーユルヴェーダに基づく治療は植物をまるごと使うため、近年の森林破壊や耕地の行き過ぎた拡大などと相俟って原料となる植物が少なくなっていることです。もちろん、インドは手をこまねいているわけではなく、それらの植物を調査・研究する施設を作り、希少な植物の栽培法や効を日々研究しています。

【知的世界遺産を守り、活用しよう】

空前の経済的な活況に沸くインド。そこには世界各国から資金が集まり、IT産業などの新しいビジネスが生まれ、新しい富を手にする人たちが欲望にまかせて新たなビジネスチャンスを手にするべくうごめいています。

しかし、その影で数千年の歴史と伝統がはぐくんだアーユルヴェーダのような知見が失われてはインドという一国家の損失のみならず世界的な損失を招来することになってしまいます。

活況を呈しているからこそ、その表層にある株式や金融の動きばかりに惑わされず、インドの知的財産を世界の知的財産としてどう守り復権させたらいいか僕ら日本人も思いをめぐらせるのも大事だと思います。みなさんはどう思われますか?


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インドの虎を追い込むのは誰??その2
【タイム誌への投稿】

8月7日?8月14日号のタイム誌のカバーストーリー「虎の殺し方」("HOW TO KILL THE TIGER")について、8月9日に投稿しましたので投稿内容を公開します。

HOW TO KILL THE TIGER Page 24  TIME, August 7 – August 14, 2006

インドのベンガルトラ

The human greed for money is driving Indian tigers into a corner of “ecological extinction”. Even the Indian government can’t stop poachers hunting tigers not only because she doesn’t take it serious but because poor farmers and tribal groups living in the tiger-reserve areas depend on tiger-oriented money.

What is more important and should not be forgotten is that we, human beings, are the part of ecological system as well as those tigers in danger of “ecological extinction”.



≪拙訳≫

人間の金銭欲がインドたちを「生態学的消滅」に追い込もうとしています。インド政府でさえもの密猟者を止めることが出来ないのは、政府が真剣に取り組んでいないからだけではなく、の保護区に暮らす貧農や部族がにかかわるお金に依存しすぎているからでもあるのです。

さらに重要で忘れてはならないのは、僕ら人間はその「生態学的消滅」の危機にあるたちと同じ生態系の一部だということです。


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テーマ:国際ニュース - ジャンル:ニュース

コンディ、アンコール頼むよ!
【役者揃いの政治家たち】

Play it again,Condi!

日本の政治家にはあまり役者が揃っているとは思えませんが、外国には結構役者がいるものです。その1人がレバノンを電撃訪問したコンドレッサ・ライス国務長官

HOW ABOUT A LITTLE NIGHT MUSIC - FROM U.S. SECRETARY OF STATE Condolezza Rice? ----Rice, a gifted pianist, chose a Brahms piece to reflect the world's "serious" mood.

8月7日?14日号のタイム誌の「NOTEBOOK」の欄に「コンディ、アンコール頼むよ!」("PLAY IT AGAIN, CONDI")と題して、アセアン諸国会議後のガラ・ディナーで、会議の真剣な雰囲気を表すブラームスの曲を素晴らしいピアノ演奏で披露した写真が載っています。もちろん、"PLAY IT AGAIN, CONDI"とは名画カサブランカの中の"PLAY IT AGAIN, SAM"をもじったものですよね。

でも役者はライスさんばかりではありません。

【クリントンもニクソンも】

タイム誌には何年も語り継がれている政治家達の政治の舞台以外でのパフォーマンスぶりが紹介されています。

古くは太陽王と呼ばれたルイ14世。黄金の衣装をまとったバレーダンス。

ハリー・トルーマン大統領。1945年のナショナル・プレス・クラブでのピアノ演奏。

ニクソン大統領も黒ネクタイでピアノ演奏です。

ジウリアーニNY市長は女装のパフォーマンス。

クリントン大統領は、サキソフォーンをソロで演奏。

パウエル国務長官もアセアン会議後のパフォーマンスでマッチョ(筋肉)マンを好演。

いやはや、みんな素晴らしい個性派ですね。日本の政治家にどれだけ彼らに比肩できる人がいるのかなあと思いますね。

日本にも、もっと、もっとスケールの大きい個性派の政治家が出てきてほしいと心から思いますね。みなさんはどう思いますか?

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テーマ:アメリカ合衆国 - ジャンル:政治・経済

インドの虎を追い込むのは誰?
【インドから虎がいなくなる日】

HOW TO KILL THE TIGER

「虎の子」という言葉がある。せいぜい一度に三頭しか生まない虎の母親が子供を大切にすることから来た言葉だ。もともと少ない数しか生まないため個体数が少ない虎が乱獲で地上から姿を消そうとしている。

8月7日?14日号のタイム誌に「虎の殺し方」("HOW TO KILL TIGER")と題して、冷酷な密猟者といいかげんな保護策でインドの虎たちが絶滅の危機にあると報じている。

Ruthless poachers and lame preservation efforts threaten India's big cats with extinction.

※「トラ」について・・・・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

【インドの虎を追い詰めているもの】

ベンガルトラ

野生の虎たちにとって最後の聖域といわれるインド。そのインドでも19世紀には10万頭いた虎たちは現在1200?1800頭に減少しているという。世界全体でも5千頭くらいしかいないのだ。(写真はベンガルトラ)

そして、アメリカの環境保護団体は今後20年間で虎の「生態学的消滅」("ecological extinction")の危機が各地で訪れるだろうと警告している。

The report warns that, over the next 20 years, tigers are poised to "disappear in many places, or shrink to the point of 'ecological extinction'."

一体、なにがそこまで虎たちを追い詰めているのだろうか?

タイム誌はインドの虎の減少要因を大きく二つ指摘している。

ひとつは、経済成長に伴う主に中国の「虎需要」。中国の漢方薬には虎の骨、皮、ペニス、歯、爪等が古くから使われており、高額で取引されるのだ。

もうひとつは、虎の保護に本気で取り組まないインド政府の怠慢。シン首相は昨年密猟防止のための新たな組織「タイガー・タスク・フォース」を創設し意欲を見せたものの、1年経った今も実効は挙がっていない。

また、インド政府の動きが鈍い理由には、虎の保護区に住む貧困層や部族の生活が虎の密猟に深く関わっていることもあるとタイム誌は伝えている。あちらを立てればこちらが立たずというジレンマに陥っているのだ。貧困と密漁。根が深い。

But any gains for people can be a loss for the tiger, and consevationists argue that the tribal communities sometimes assist poaching.

【虎と人間、どっちが先か】

今、世界中の絶滅の危機に瀕している動物たちや環境そのものが同じような状況に陥っているのではないか。それらの地域では動物や環境を救うのか、それらを生活の糧にする人間を救うのかというジレンマに立たされているところも多いのではないだろうか。

焼畑農業で失われていくジャングル、乱獲される漁業資源、取り上げればいくらでも出てきそうだ。

しかし、忘れてはいけないことがある。僕達、人間も危機に瀕する生態系の一部であり、「生態学的消滅」("ecological extinction")は動物たちだけに限ったことではないということだ。みなさんはこの現実をどう考えますか?

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テーマ:★インド☆ - ジャンル:海外情報

心臓のアウトソーシング?
【アジアへ病院旅行?】

心臓のバイパス手術のためインドやタイの病院に出かける、そのためのツアーがあると聞いたら行きますか?

日本では幼い子供の臓器移植手術のために募金を募って渡米するという例はよく耳にしますが、アジアへというのはあまり聞きませんね。ところがアメリカでは年々普通の人たちが手術を受けにアジアに渡るようになっているそうなのです。

【高額医療費と保険が誘引】

Outsourcing your heart

7月31日号のタイム誌のグローバルビジネスのコーナーに「心臓をアウトソーシング」("Outsourcing Your Heart" )と題して、アメリカでは医療ツアーがブームとなり、医療コストの増加に悩む米企業がそのメリットに注目し始めたという記事が掲載されています。

Medical Tourism is booming in Asia, and U.S.companies anxious to contain health-care costs are taking note.

インドの病院

医療ツアーの行き先はインド、タイ、マレーシア、シンガポールなどで医療保険に入ってなかったり、不十分な保険にしかかかっていないアメリカ人がどんどん参加しているということです。その数たるや昨年は5万5千人で30%もの増加ペース。

アメリカ人をツアーに駆り立てる理由は大きく二つ。

ひとつは米国内の医療費の高騰。2015年までには医療にかかる費用はGDPの5分の1に達する一方、無保険の雇用者は4人に1人にもなるそうです。

そしてもうひとつは、医療費高騰による内外価格差の拡大です。例えば米国での治療をタイやマレーシアで受ければそのコストはアメリカの2割から3割程度、インドではもっと低くなるとなれば多少のリスクは覚悟しても医療ツアーに参加してみようという気持ちになるのはわかります。

Procedures in Thailand and Malaysia, he found, cost only 20% to 25% as much as comparable ones in the U.S, ; top-notch Indian hospitals sell such services at an even steeper discount.

もちろん従業員の医療保険の負担増に悩む米企業がこの事実に目を向けないはずはありません。今、先進的な米企業はすでに医療保険のオプションとしてインド等への医療ツアーを従業員に提供するところも出てきているそうです。

【いづれ日本にも波及】

高額の医療費と医療保険の高騰。日本は超高齢化社会の到来という米国とは少し違った背景はありますが、医療が抱える問題は同根です。

冒頭に申し上げたとおり、法律の壁で国内で治療が出来ない臓器移植が患者の米国への流出という事態を招いているのと同様に、日本でもごく近い将来インドやタイに治療を受けに行くようなツアーが当たり前になるのではないでしょうか。

これだけ世界中の医療の標準化が進み、今まで途上国といわれていた国々でも先進国と同様の医療が受けられるようになれば、医療の価格差を求めて患者が世界中を行き交う時代が来る。そのとき、ますます医療費が払える人と払えない人の格差が拡大していくでしょう。一体この現実を私たちはどう受け止めたらいいんでしょうか?

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汝の隣人を憎め?血に染まる中東?その2
【タイム誌への投稿】

7月24日号のタイム誌のカバーストーリー「汝の隣人を憎め」("Hate Thy Neighbor")について、7月30日に投稿しましたので投稿内容を公開します。

"Hate Thy Neighbor" Page 24  TIME, July 24, 2006

After reading your article, I could finally recognize why Israel is so fierce and firm to demand Hizballah return only two soldiers and the battle between them this time has a new dimention of greater risk in that region.

No compromise would be expected because even one soldier’s life is the raison d’etre for both Israel and Hizballah.

A greater risk lies in a complex web of relationships among Israel, the U.S., Lebanon, Hizballah, Hamas, Syria and Iran.

I am wondering in despair how much blood of civilians on both sides would be sacrificed for the states’ survival. Civilians have no choice but wait for a ceasefire and then for peace.



≪拙訳≫

貴記事を読んで、イスラエルがヒズボラに対して何故あれほど強硬にたった二人の兵士の返還を要求するのか、そして今回の戦闘がこの地域のリスクを今までとは違った形で高めるだろうということがやっとわかりました。

イスラエルとヒズボラにとってはたとえ1人の兵士の命でも国家の存立に関わるからこそ一切の妥協はありえない。

そして、リスクが高まるのはイスラエル、米国、レバノン、ヒズボラ、ハマス、シリア、イランの間の複雑な関係があるからなのです。

残念ながら国家が生き残るにはこれからもどれだけの市民の犠牲があるのかわかりません。市民にはただ停戦を、そして平和を待つしか手立てはないのです。


≪参考≫

「汝の隣人を憎め?血に染まる中東」・・・7月26日付の僕のブログ記事


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テーマ:中近東 - ジャンル:海外情報

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