TIME誌で知る世界の時事ニュース
「TIME誌で知る世界の時事ニュース」は週に一度は世界的な週間雑誌TIME誌を題材にした記事を博多っ子の独自の視点で解説・提供するニュース発信ブログです。TIME誌へ投稿もします。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
さようなら、小鳥さん
【滅びゆく鳥達】

渡り鳥たちが急激に減っている。何故だろうか?

渡り鳥

5月29日号のタイム誌に「バイバイ、小鳥さんたち」"Bye Bye Birdies"というタイトルで渡り鳥たちが地球温暖化の進行とともに減少してきている実態を取材している。

Populations of many migratoy species have plummeted ?and, in some cases, global warming seems to be at fault

そう、地球温暖化による気候変動が大いに影響しているのだ。小鳥達にまで温暖化の影響が出てきているなんて、本当にショックだ。

Various reasons for the falloff have been proposed, but climate change caused by global warming is high on the list for many experts.

【渡り鳥激減の例】

その典型的な例をタイム誌が挙げている。それはマダラヒタキ(A pied flycatcher)というスズメ目ヒタキ科の鳥だ。この鳥は冬の間アフリカで越冬し、繁殖期には雛のえさとなるイモムシを求めてオランダに戻ってくる。

しかし、そのイモムシが最近の地球温暖化の影響で16日程度発生時期が早まる一方、過去何千年にもわたって同じ時期に繁殖のために戻ってきていたマダラヒタキはそのような変化についていけず、飛来時期と雛のえさの発生時期のずれのため過去20年間でこの鳥の数は90パーセントも減少したというのだ。

このような例はマダラヒタキだけではない。フラミンゴ(A andean flamingo)ウグイス(A cerulean warbler)マキバドリ(A eastern meadowlark)も人間活動や地球温暖化といった環境変化がもたらす様々な要因からその数を大幅に減らしつつあるのだ。

【地球環境のバランス回復】

もちろん、中には地球温暖化により繁殖している鳥達もいる。しかしそれらの好ましい変化でさえ、地球全体としての生態系のバランスを破壊している可能性も否定できない。

とめどもない環境破壊の進行と生態系のバランス喪失、種の絶滅の危機。一体、我々人間はこれからどうすればいいだろうか。

「バイバイ、小鳥さんたち」という表題の軽さとは裏腹に、重い地球の現実を知らされた記事だった。

スポンサーサイト

テーマ:環境問題 - ジャンル:ニュース

好調なインド景気?意外な場所で発見!
【ベスト・オブ・アジア】

060522TIMECover

今年のタイム誌のアジア特集「ベスト・オブ・アジア」("Best of Asia")はどこに焦点を当てているんだろうとひとつひとつ眺めて楽しんでいます。昨年と同様、特集は魂(Soul)と心(Mind)と身体(Body)と三つに分けてアジアの最も行きたい場所を掲載しています。今回は結構日本の紹介が多いのに気を良くしました。

今回は"Best for the Soul"の中から「インドの好景気を実感できる場所」をご紹介します。

【インドの好景気ってどこで実感できる?】

皆さんはどこと思われますか?

SpiceJet

なんとタイム誌はインドの新しく設立された航空会社の機内を挙げていました。このところの好景気でインドでは新設の航空会社がどんどん設立されています。

India has seen the launch of a wave of new airlines in recent years.

Kingfisher航空。そして低料金の三社?Air Deccan, SpiceJet, GoAirなどです。この三社のチケットは何と列車のチケットよりも安いとの触れ込み。かつては金持ちの特権だった飛行機にも中流より少し下の階層が乗れるようになったのです。

それにしてもSpiceJetとは・・・機内にはインドのカレースパイスが効いてるんでしょうか。

かくして、満員の機内に乗れば周りのインド人乗客の中には初めて飛行機に乗った人たちに出くわすこと請け合いです。

好景気に沸くインド。こんなところでも人々のワクワクした気分が味わえるのですね。

この週末は、そんなインドの現状を東京のシンポジウムに出席して聞いてきます。


《参考》

「もっとも行ってみたいアジア?The Best of Asia」(2005年7月16日付の僕のブログ記事)

テーマ:★インド☆ - ジャンル:海外情報

「ダ・ヴィンチ・コード」をぶっ潰す方法?
【初日から好調な出足】

「ダ・ヴィンチ・コード」が初日から好調な出足らしい。

モナリザ

5月19日―5月21日の全米映画興行収入ランキングは、話題の新作「ダ・ヴィンチ・コード」が推定7700万ドル(約86億7000万円)で初登場首位に立った。
2002年のヒット作となった「スパイダーマン」の1億1500万ドルのオープニング記録には及ばなかったものの、7週間前に公開され今年これまでのオープニング1位記録を保持していた「アイスエイジ2」(6800万ドル)を上回る好調な滑り出しをみせた。(5月22日付ロイター)



一方、日本でもそこそこの興行収入を挙げているようだ。

日本国内で20日に上映が始まった米映画「ダ・ヴィンチ・コード」の公開直後2日間の観客数が約93万人、興行収入は約12億8000万円に達したことが22日、分かった。
配給元のソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)によると、公開2日間の興行成績では国内で史上7番目。最終的には観客800万人、興行収入100億円を超すと見込んでいる。
SPEは「若い女性から壮年男性まで幅広い層の観客が集まり、素晴らしい成績でスタートできた」と評価した。(5月22日付共同通信)


【反対が強いほど好調に!?】

マグダラのマリア

封切直前まで、カンヌ映画祭でジャーナリストの反応が冷たかったとか、キリストやオプス・デイに対する偏見を植え付けるとして各国の教会や民衆から非難やボイコットが広がっているという報道が増えれば増えるほど、映画そのものへの関心が高まったようだ。

5月22日号のタイム誌の「NoteBook」にダ・ヴィンチ・コードをぶち壊す方法」("Ways to Break THE DA VINCI CODE")というタイトルで、反対派の人たちがこの映画に対抗するための方法を紹介している。

1.禁止(BAN)・・・上映そのものを禁止する。

2.ハンガーストライキ(Starve)・・・禁止が駄目なら次はハンガーストライキ

3.訴訟(Sue)・・・それでも駄目なら映画はキリストへの侮辱として訴える。

4.嘲笑(Ridicule)・・・「無意味」「グロテスク」と言ってあざ笑う。

5.説教(Preach)・・・映画を題材に教会で説教する。

6.対抗馬上映(Counterprogram)・・・映画に対抗して教宣ビデオを放映する。


次から次によく考えますね?。

【好奇心を刺激する】

人間って不思議なもので、「見てはいけない」「つまらん映画だ」「失笑が漏れた」などと聞かされれば聞かされるほど観たくなるものです。

配給元というか、興行主は頭がいい。封切前まで意図的に煽っていたのではないか。皆さんもよく予習して見に行ってください。実に難しくて面白くない映画ですから・・・

テーマ:ダ・ヴィンチ・コード - ジャンル:映画

波紋を呼ぶ映画「ダ・ヴィンチ・コード」
【いよいよ封切!】

ダビィンチ・コード

いよいよ日本でも映画「ダ・ヴィンチ・コード」が5月20日に封切となった。世界で5千万部も売れたというダン・ブラウン氏の原作をロン・ハワード監督がほぼ忠実に映画化したということで日本でもここ数週間いたるところで広告をみかけるようになった。しかし、封切前から早くも様々なリアクションが世界各地で起こっている。

【様々なリアクション】

世界的な映画の祭典「カンヌ国際映画祭」が17日に開幕する南フランスのカンヌで16日夜、大ベストセラー小説を映画化した「ダ・ヴィンチ・コード」の試写会が行われた。カンヌからの報道を総合すると、冷淡な反応が大半を占め、肯定的な評価は少なかったようだ。(中略) しかし、カンヌで行われた試写会での批評は大半が辛口。上映中にはやじが飛ぶなどしたという。(5月17日付共同通信)

米ハリウッド映画「ダ・ヴィンチ・コード」が17日、カンヌ映画祭のオープニング作品として初上映されるのを前に、イエス・キリストに対する誤った認識を与える可能性があるとして、教会側から激しい非難が巻き起こっている。(中略)

バチカンの文化評議会議長、ポール・プーパール枢機卿は15日、フランスのラジオで「作品が注目される背景には宗教的な無知があり、多くの人々が真実と誤解する恐れがある」と、懸念を表明した。

別の枢機卿は「反キリスト教のうそに対し、座していてはいけない」と、信徒に決起を促しており、フィガロ紙などによるとイタリア、ペルー、フィリピンで、カトリック教会が映画のボイコットを呼びかけている。

インドではキリスト教の異なる派が一致し、ハンガーストライキをする姿勢をみせて、政府に上映禁止を要求しているという。また、ギリシャ正教会や英国国教教会も「作品は常軌を逸している」「真実を曲げる人心操作」などと、強く批判した。

一方、作品で真実を隠し続けてきた組織として描かれている世界的なカトリック教会組織「オプス・デイ」は、「この映画はフィクション」という、ただし書きを付けるよう製作会社に要求。これに関し、監督のロン・ハワード氏はロサンゼルス・タイムズ紙で「ただし書きから始まるスリラー映画はない」と、拒否する姿勢を示している。(5月17日付西日本新聞)


【宗教のチカラ】

カンヌ映画祭でのジャーナリスト達の冷たい評価、協会の非難、世界各地のキリスト教信者からの映画上映ボイコットの動きなど、製作側の思う壺かどうかはわからないが、キリスト教という宗教がテーマなだけに小説に続いて当分の間は世界中で物議を醸しそうだ。

20060424TIMECover

4月24日号のタイム誌でもこの映画に出てくる謎の宗教組織「オプス・デイ」 ("Opus Dei"とは、ヴァチカンに認可された属人区であり、きわめて敬虔なカトリックの一派として、洗脳や強制的勧誘、そして肉の苦行と呼ばれる危険な修行を実施していると報道され、昨今では論争を巻き起こしているとダン・ブラウンは小説の冒頭で述べている)に焦点を当てて"OPUS DEI"という組織名をそのままタイトルにして特集記事を書いていた。

イスラム社会と西側社会の衝突、いわゆる文明の衝突が様々な局面で顕著になりつつあるといわれる昨今、この映画の提起する宗教にまつわる問題も僕らが現代を考えるひとつの大きなきっかけになるだろう。

もちろん、僕も小説を読んだ以上、映画にも足を運ぶつもりです。みなさんは如何ですか。

テーマ:ダ・ヴィンチ・コード - ジャンル:映画

日本人1人!??タイムが選んだ100人
【100人中1人?】

毎年恒例の「タイム誌が選んだ世界でもっとも影響力のある100人」特集号。
タイム誌の選んだ100人特集号




100?The lives and ideas of the world's most influential people

 ※記事にある100人のリストと各人に対するコメント

日本からは今年は小泉首相1人が選ばれました。ちなみに昨年は何人だと思われます? 昨年は2人。ひとりはトヨタの渡辺社長、もうひとりは宮崎駿監督でした。アメリカの雑誌なので当たり前といえば当たり前なのですが、今年も「日本人に対するアメリカ人の認知度はこの程度か」と寂しい限りでした。

【印象深い人たち】

少なくとも米大リーグのイチローは、松井は?とは思ったのですが、大リーガーはアメリカ人もいませんでした。全体的にはアメリカ人が7割以上を占めていて、コンドレッサ・ライス氏、ブッシュ大統領、クリントン元大統領、ビル・ゲイツ氏は昨年に引き続き顔を出していました。

これから少し100人の中からご紹介しますが、知らない人が多いので以下は個人的な見解とお断りしておきます。

まず、100人の中で印象深いのは、リーダーでは慈善活動家の顔が注目されるビルゲイツ夫妻ヒラリー・クリントン氏、ドイツでの初めての女性首相メルケル氏、イラン大統領ザワヒリ氏、パキスタンのムシャラフ大統領

科学者には知った人があまりいませんが、あのウィキペディア(Wikipedia)の創始者ジミー・ウェルズ氏が印象に残りました。

ヒーローとパイオニアとしては、女優アンジェリナ・ジョリーが貧困問題と向き合う勇気ある女性としてトップに来ているのは意外でした。彼女は国連難民高等弁務官事務所のグッドウィル大使に任命されているそうです。

そして「オゾンマン」との異名をとる地球温暖化問題に取り組むゴア氏、ゴルフ界のミシェル・ウィー氏、これまたアフリカの貧困問題を世界に知らしめたボノ氏、さらに一昨年のインド洋での大津波での救援活動に尽力したクリントン元大統領とジョージ・H.W.ブッシュ元大統領

後は「ビルダーと巨人」のカテゴリーには、ドバイの大事業家シーク・モー氏(Mohammed bin Rashid al-Maktoum)、無料インターネット電話スカイプの創始者ゼネストロムとフリス氏(Zennstrom and Friis)。

「芸術家とエンターティナー」で知っているのはウィル・スミスメリル・ストリープくらいでした。

みなさんは何人ご存知ですか?そして誰に一番興味がありますか?

【良くも悪くも日本の顔】

そして最後に小泉首相。よくも悪くも古い日本を揺さぶった首相として紹介されているが、どちらかというと世界に通用する大リーダーというよりも「変わり者」といったコメントのようです。

他にどの分野でも目立った日本人がいないとみなされたこの一年、確かに小泉首相がタイム誌の100人にかろうじて引っかかる日本人だったという点は納得できますね。おめでとうございます、小泉さん。

《参考》

僕のブログ「タイムの選んだ100人」 (2005年4月19日)
険しさ増す日韓関係?不毛の百年戦争その2
【タイム誌への投稿】

5月13日に書いた僕のブログ記事「険しさ増す日韓関係?不毛の百年戦争」の元ネタであるタイム誌の記事に投稿しましたので、その内容を公表します。ご意見などありましたらご一報ください。

Rocky Relations Page 22  TIME, May 8, 2006

The hundred years’ war still continues between South Korea and Japan over the sovereignty of some tiny rocky islets in the Japan Sea. Your picture of a pair of South Korean police standing guard on the top of the islands clearly shows the strong Korean will to keep them as the established fact. On the Japan side, it seems that Prime Minister Koizumi pretends to have a wait-and-see attitude for not overly stimulating the Korean people.

As long as the islets have been closely connected to the sovereignty of two nations mixed with hatred and nationalism, only bilateral negotiation could not be successful in the foreseeable future. How unrealistic it might be seen for the time being, the only solution could be with a good mediator of the third country. We should only keep cool.



【拙訳】


日本海に浮かぶこの小さな岩だらけの島を巡る日韓の百年戦争はまだまだ続く。島の頂点に立つ二人の韓国人警備兵の写真を見れば、いかに韓国がこの島を既成事実化して守っていこうという意思が強いかがよくわかる。一方、日本側は小泉首相が韓国民を過度に刺激しないようにとダンマリを決め込んでいるようだ。

この島がお互いの嫌悪とナショナリズムと相俟って二国間の主権の問題に密接に絡む限り、二国間だけでの交渉は当面うまくいかないだろう。非現実的に思えるかもしれないが、唯一の解決は第三国の調停者に委ねざるを得ないだろう。それまでは我慢しかない。



《参考》

・僕のブログ記事「険しさ増す日韓関係?不毛の百年戦争」(5月13日)


【追記】

月曜日にタイム誌から「採用するかもよ」という例のメールが届きました。

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. Should your comments be selected for the column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.


TIME Letters

険しさ増す日韓関係?不毛の百年戦争
【不毛の島を巡る争い】

竹島に駐留する韓国警備兵

竹島(韓国名『独島(トクト)』)を巡る日韓のつばぜり合いを外国人はどうみているのだろう。5月8日付のタイム誌に「(日韓の)険しい関係」("Rocky Relations")と題してジム・フレデリック記者が記事にしている。

日本海に浮かぶ、たった18ヘクタールしかない岩だらけの島。水もなければ耕作可能な土地もないこの島には今30人の韓国人警備兵と1?2名の灯台管理者が駐留し、一組の漁師夫婦が30年以上住んでいる。周辺は豊富な漁業資源はあるかもしれないが、天然ガスや石油などは見つかっていない。

一体、こんな島に何故日韓はこだわっているのか?これがジムの率直な疑問だ。

【主権を巡る百年戦争】

しかし、この島の帰属は両国が過去100年近くにわたって争い続けてきた、絶対に譲れない「主権」を巡る問題なのである。

1900年に韓国がこの島を自国の領土と宣言して5年後、日本も宣言。1910年に日本が朝鮮を併合し、35年間植民地支配をした。第二次世界大戦での日本の敗北後、サンフランシスコ講和条約にこの島の領有権は明記されなかったため、日本は自国の領土とみなしていたが、1952年に韓国が突然領土宣言をして灯台を建設、警備兵を常駐させ、近づく日本漁船を拿捕、既成事実を積み上げてきたのだ。

The modern history of the dispute over these islets dates back to 1900, when Korea formally declared them as its own. Five years later, the Japanese countered by claiming them as well. In 1910, Japan annexed mainland Korea, making it a Japanese colony for the next 35 years. In the aftermath of Japan's defeat in World War ?, the Treaty of San Francisco did not mention the islands in the list of surrendered Japanese territories - a fact that the Japanese use to bolster claims that the islands are still theirs. But in 1952, Seoul declared that the islets were within Korea's borders and ordered the arrest of any Japanese boat that crossed the so-called "peace line".

その後1965年に両国が国交を正常化した際、紛争の火種となるのを避けてしばらく敢えて触れずにいたこの問題が再び噴出した理由のひとつは、ノムヒョン大統領が国内での政治的圧力に配慮しているからだと記者は分析する。
ノムヒョン大統領

One reason why the dispute has erupted again is that Roh has under considerable political pressure at home.

【第三国の介在なしには解決困難】

フレデリック記者が言及するとおり、第三者にとっては日韓のつばぜり合いは滑稽なほど馬鹿げているように見えるだろう。しかし、事が「主権」に関わると双方が認識し、両国の国民感情がヒートアップすればするほど問題の解決は遠いといわざるを得ない。

現時点では非現実的かもしれないが、ここは双方がいったん冷静になって第三国もしくは国際機関の仲裁にゆだねる形を模索していくしか解決の方法はないと思われる。

テーマ:韓国 - ジャンル:海外情報

二つの世界の狭間で―アジア系アメリカ人の若者達(その2)
【タイム誌への投稿】

5月3日に書いた当ブログ記事「二つの世界の狭間で―アジア系アメリカ人の若者達」について、タイム誌に投稿しましたので公開します。本投稿に関するご意見、英文の間違いの指摘などございましたらご教示いただけたら幸いです。

Between Two Worlds Page 40  TIME, May 1, 2006

Your article on a new generation of Asian-Americans gave us an inside look at how they have muddled through racial alienation and ethnic mockery during their school days and established a new Asian-American identity with diligence and high morality in the United States.

I do hope more and more young Asian-Americans respect of their Asian heritage and culture behind them and will serve as a driving force to reconcile themselves with non-ethnic people and work as a bridge between the United Sates and Asian countries now and in the near future.


【拙訳】


「ふたつの世界の狭間で」 5月1日付タイム誌 40頁

アジア系アメリカ人の新しい世代についての貴記事を読んで如何に彼らが学校時代に受けた人種的な差別や侮辱といった苦難を乗り越えて、その勤勉さと高いモラルでアメリカの新しいアジア系アメリカ人のアイデンティティを確立したかを内側から知ることが出来ました。


望むべくは、もっと多くのアジア系アメリカ人がその背後にあるアジアから受け継いだ遺産と文化を尊重し、アジア系以外の人たちの融和して、さらには今そして先々においても米国とアジアの国々の架け橋となる原動力になってほしいものです。


【追記】

今朝6時にタイム誌から「採用するかもよ」という例のメールが届きました。

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. Should your comments be selected for the column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.


TIME Letters

テーマ:アメリカ合衆国 - ジャンル:海外情報

二つの世界の狭間で―アジア系アメリカ人の若者達
【アジア系アメリカ人の若者達】

アジア系アメリカ人の若者達ってどう生きているんでしょうか?

20060501TIMECover

5月1日号のタイム誌のカバーストーリー二つの世界の狭間で」"Between Two Worlds"に、米国のアジア移民の子供達が苦悩しながら自分達のアイデンティティをどう確立しているか特集されています。

タイム誌に登場するのは20代?30代の第二世代のアジア系アメリカ人6人。韓国系1人、インド系2人、台湾系1人、フィリピン系1人、バングラデシュ系1人。彼らは米国に生活のために移民してきた第一世代とは違い、高い学齢や技能を持ち、自ら新しい世界を切り開いていっている新世代のアメリカ人です。

"They had to create themselves." In doing so, they have updated the old immigrant story and forged a new Asian-American identity, not wholly recognizable in any of their parents' native lands but, in its hybrid nature, vibrantly American.

【アジア移民の転機と今】

アメリカでアジア系移民が増えるきっかけとなったのは1965年の移民・国籍法(the Immigration and Nationality Act)にジョンソン大統領が署名したときです。その年に公民権法(the Civil Rights Act)が施行され、移民法にあった差別的な要素が取り除かれたのです。

その結果、各国の移民枠は大幅に増加、アジアについては1カ国100人から一気に20,000人まで増えました。

1980年までにインド人は19万人、韓国人医師13000人、フィリピン人は4倍の50万人に増えました。ただ、アジア系移民がそれ以前のユダヤ系、アイルランド系、イタリア系移民と決定的に違うのはその身体的特徴から社会への融合が著しく困難だったけれども、高学歴・高技能の持ち主が多く中流階級への浸透が早かったことです。
そして今その第一世代の子供達が20代?40代となり、アメリカ社会とアジアのルーツの狭間で第一世代以上の艱難辛苦を味わい、新たな道を模索しているのです。その経験を6人の若者が赤裸々に語っています。

【新世代の新たな自己形成】

彼らは大なり小なり高校時代までは、アジア人故のイジメに遭ったり、差別を受けたりして悩んだことがあると語っています。白人から見れば黄色人種は「永遠のよそ者」("forever foreigners")なのです。

子どもにとって友達からのけ者にされるのはもっとも辛いことだし、そうならないように「同化」することが当たり前になる、すなわち自分の母国語や習慣を忌み嫌ったりすることにつながっていきます。

For kids―who by nature desperately want to belong―the feeling of alienation can be so painful that they will do almost anything to make it go away, to fit in.

でも、大学に入ってからはアジア系アメリカ人がキャンパスに1割近くいるところもあって、アジア人としてのアイデンティティの大切さに気付き、今は自分の祖国の言葉や文化を大切にしてアメリカ社会での新たな自己形成や社会貢献につなげている。
第一世代がパイオニアであったように、第二世代の若者達もパイオニアとしてしっかりとアメリカ社会に根を張りつつあることを知って勇気づけられました。

≪記事を読んで≫

僕も以前ワシントンDCに2年間住んでいたとき、沢山の素晴らしいアジア系アメリカ人に出会いました。賃借していた家のオーナーは韓国系アメリカ人でご主人は大学教授、奥さんはデリカと住宅賃貸を取り仕切る経営者、子どもさんは確かハーバードとスタンフォードに行ってました。不動産屋さんの奥さんは日本人でしたが、だんなさんは台湾系アメリカ人でした。みんなアメリカで成功し、それなりに財をなしています。

当時のワシントンDCにも多くのアジア人がいました。タクシーは韓国系が多く、ポトマック川の西側にはベトナム人街がありました。ホーチミン陥落後の移民者達でしょう。

アジア人は総じて勤勉で真面目です。自由と犯罪の国アメリカで大勢のアジア系アメリカ人の若者が自らのアイデンティティを賭けて、新しい社会を築いていけば少しはアメリカもましになっていくのではと淡い期待を抱きました。

テーマ:アメリカ合衆国 - ジャンル:海外情報

1バレル75ドルで口紅?
【タイム誌のクイズ】

5月1日号のタイム誌の「NOTEBOOK」欄に「1バレル75ドルで口紅?」("LIPSTICK AT $75 A BARREL?")という記事がありました。そこには9つの製品の小さな写真が掲載されていて、「これらの製品のうち石油が使われているものにチェックマークをつけてみてください」とあります。みなさんはどれだと思われますか?

1.家庭用塗料(HOUSE PAINT) 2.紙おむつ(DIAPERS) 3.歯磨き粉(TOOTHPASTE) 4.スリッパ(SLIPPERS) 5.タバコ(CIGARETTES) 6.アスファルト(ASPHALT) 7.丸薬(PILLS) 8.口紅(LIPSTICK) 9.ピアノ鍵盤(PIANO KEYS)
※答えはこの記事の最後です。

【高騰続く原油価格】
原油価格の高騰が続いています。1バレル75ドルというのは昨年6月ごろが60ドル前後でしたので1年で約15%近く値上がりしています。

それに伴いガソリンスタンドのレギュラーガソリンも130円/1リッターです。つい数年前に80円台だったのがウソのようです。前にもお伝えしましたが30年位前の石油ショック時代、160円台だったころを思い出します。

石油に対する日本経済の耐性は以前より格段に強くなっていますが、それでも無秩序な高騰は好調な経済に大きく水を差すことになるでしょう。今最も注意しておかなければならない価格動向のひとつです。

【意外に広い用途】
そこでタイム誌に戻りますが、先ほど挙げた9つの製品にはすべて何らかの形で石油が使われているそうです。(冒頭のクイズの答え)

プラスチック、洗剤など非燃料製品に使われる原油は米国の消費量全体の5%にも上るのです。研究者達はもっと安く、環境に優しい代替製品の開発を進めていますが、しかし石油がこれほど浸透している今、それは大きな挑戦です。

About 1 million bbl. a day ―about 5% of U.S. consumption ―go toward the manufacture of plastics, detergents and other nonfuel products. Reseachers are working on cheaper, eco-friendlier alternatives to oil-derived ingredients, but with the prevalence of petroleum, that's a big challenge.

今一度、自分の周辺を見渡してみてください。石油を使っていない製品を探すのがいかに困難か。でもいい機会ですので、石油資源の大切さをもう一度考えて見ましょう。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。