TIME誌で知る世界の時事ニュース
「TIME誌で知る世界の時事ニュース」は週に一度は世界的な週間雑誌TIME誌を題材にした記事を博多っ子の独自の視点で解説・提供するニュース発信ブログです。TIME誌へ投稿もします。
変身! ルーブル株式会社
【ルーブルの変身】

ルーブル美術館
先月初め3年ぶりに訪れたルーブル美術館は、少なくとも外見上は何も変わっていないように思えました。しかし、ルーブルは時代とともに大きく変わりつつあるというタイム誌の記事が目に留まりました。それは、8月11日号タイム誌の記事「ルーブル株式会社」("Louvre Inc.", Page 38-40, TIME dated on August 11, 2008)でした。

【変身の仕掛け人】

Louvre Inc. --- Led by a controversial visionary, the world's favorite museum is learning the American art of mixing business with culture

タイム誌の副題に、「ルーブル株式会社−渦中のひとりのビジョナリーによって、世界のお気に入りの美術館がアメリカ流の文化とビジネスを融合した手法を取り入れようとしている。」と紹介されています。その仕掛け人とは、Henri Loyrette氏。

そう、年間8百万人もの観光客を集めるルーブル美術館は今この1人の先駆者によって、アメリカの多くの美術館がやっている資金調達手法を取り入れ大胆な変革を実行しようとしているのです。

Henri Loyrette
たとえば、タイム誌やビジネスウィーク誌の記事にも取り上げられるきっかけとなった「その手法」は、6月10日にルーブル美術館内で行われた大規模なパーティ。多くの歴史的美術品に囲まれて、デュラン・デュランのコンサートと豪華な食事に酔いしれた投資家や有名人たちは総勢272名。集まった資金は270万ドル(3億円)。Loyrette氏の改革はそれだけではありません。アブダビのルーブル別館建設もそのひとつですし、アトランタのハイ・ミュージアムとの3年のパートナーシップ契約やシアトルやオクラホマ市での展覧会など前例のない企画をどんどん打ち出しているのです。それもこれも政府の補助金を全体の半分程度までに減らし、自由に使える資金を増やしているからこそ出来るのです。

【美術館にもグローバル化の波】

モナリザ
フランス美術界の批判もものともせずに、Loyrette氏が大胆に改革を進めるのは、たとえ世界一のルーブルでもグローバル化の大波には逆らえないからなのです。大競争時代に何もせずに手をこまねいていては、ルーブルでさえ将来が危なくなると感じたのでしょう。

果たして、Loyrette氏率いる「ルーブル株式会社」の大改革がうまくいくのかどうか、しばらく注意深く見守る必要がありそうですね。

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テーマ:フランス - ジャンル:海外情報

今、「黒」がクール−食品から日用品まで
【時代は「黒」】

黒のトイレットペーパー

「黒」が今、注目されています。日本でもここ数年「黒い」商品がいたるところで見られるようになりました。黒歯磨きや黒綿棒、黒シャンプー、黒いトイレットペーパーなどの黒い生活雑貨、黒いワンピースや黒ストッキングといった黒い衣類、そして黒ゴマ、黒酢、黒烏龍茶などの黒い食品など数え上げればキリがないほどです。

もともと日本では「黒」はどちらかというと喪服や訃報や悪をイメージすることが多い色ではないでしょうか。ブラックや黒は「暗黒」や「闇」を想像してしまうからかも知れません。

しかし、「黒」は高級感や中立感もイメージさせます。そういう「黒」が持つプラスの側面が最近日本だけでなく、世界で流行ってきているのです。まさに時代は「黒」。

【黒はアジアから世界へ】

そういったプラスのイメージの「黒」が食品の世界にも押し寄せてきているという記事が12月3日号のタイム誌に「黒は素敵」("Black Is Beautiful")というタイトルで紹介されています。

Black Is Beautiful. An Asian culinary trend heads west as ebony ingredients begin to show up on fashionable menus

黒いニンジン

それは、最近、米国の高級レストランのシェフが黒い穀物から野菜、チキンにまで黒い食材を好んで使い始めたというのです。そして、こういった黒い食材はアジアに長い伝統があり、アジアからアメリカに入ってきているのです。

中国の紫黒米(forbidden rice)、シルキー・チキン(Silkie chicken) 、黒いニンジンなどはアジアでは血行をよくし、健康にいいということで長い間食材として愛されてきました。もちろん日本でも黒ゴマ、黒酢などは健康食品として親しまれており、最近ではハーゲン・ダッツも黒ゴマ入りのアイスクリームを発売したほどです。

【黒の魅力】

そういった黒い食材の新鮮な輝き、高級感に目をつけてニューヨークのレストランではどんどん取り入れられているようです。あるシェフは、「お客様の目をいかに引くようにするか」が大事だと言い、「ブラック・チキンがディナーを際立たせてくれるのです」と黒い食材の効用を説いているほどです。

"We focus on eye-catching presentation," says chef de cuisine Eric Hara. "Black chicken definitely intrigues diners."

使い方によっては「黒い」食材は毒にも薬にもなるほど難しいものですが、そういったリスクがまた腕の立つシェフや客の興味を引き、「黒はクール」と思わせるのかもしれません。しばらくは、この黒ブーム、食品の世界だけでなくいろいろな分野で続きそうですね。

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染めるべきか、染めざるべきか
【髪の毛の色】

Gray Wars

「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」("To be or not to be: That is the question.")というのは、シェークスピアが書いた「ハムレット」の中の有名な台詞ですが、髪の毛の色を巡ってアメリカで大きな話題になっている似たような台詞があります。

染めるべきか、染めざるべきか」("To dye or not to dye")・・・9月10日号タイム誌の記事「グレー戦争」("The Gray Wars")のタイトルの一節です。

そして記事の最初にライス長官と民主党のナンシー・ペロシ議員の髪の毛「ビフォー・アフター」の合成写真が掲載されています。その違い、結構強烈ですね。

あなたは髪の毛、染めていますか、それとも自然なままですか?

【髪の色論争−染め髪派の主張】

そのタイム誌の記事では、最近アメリカで髪の毛を染めるべきかどうか、その年齢と信憑性についてフェミニスト達の間で静かな論争が起きていると紹介しています。

The Gray Wars - To dye or not to dye. That is the question in the latest feminist debate over aging and authenticity

プロクター&ギャンブルの昨年の調査では、アメリカ人女性の65%が髪を染めていてグレイヘア(白髪?)のままいることの難しさがうかがわれるそうです。

例えば、著名な芸能人や政治家といった人たちに白髪のままの人はごくまれです。メリル・ストリープさんなどが時折スクリーンでややグレーな髪で出たりしますがそれはあくまで役柄上やっているだけ。

その理由はといえば、やはり、「若く魅力的に見てもらいたい」というのが女性の本音なんでしょうか。髪を染めている女性のうち71%もの人達がそう答えているそうです。

もうひとつは45歳や60歳であるよりもいつまでも30歳や35歳でありたいというファンタジーの中で生きたいという願望です。

【グレー派の主張】

これに対して、髪を染めない女性たちは「本当の自分」であることに重きを置けば、髪は染めないのが一番という主張です。24時間仮の姿を演じ続けるのは疲れるものです。

そう、髪を染めないという選択そのものがファッションよりはむしろクールな自己主張の証のようなものなのでしょう。

These days, choosing not to dye has become a statement rather than a casual stylistic choice.

日本でも女性は比較的若いときから髪を染めているようですので、アメリカと同じような論争はすでにあるのかもしれません。やはり世の東西を問わず、「若く見られたい」「いつまでも美しくありたい」という女性の願望は強烈なものがあるようですね。

あなたは髪の毛、染めていますか、それとも自然なままですか?そしてそれはなぜ?

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誇れる文化−裸の神事
【はだかの神事

時として外国人から日本の伝統の素晴らしさを教わることがあります。今週のタイム誌「グローバル・アドバイザー」のコーナーもそのひとつです。

はだか祭り

そこには「開幕−幸運の連鎖」("Curtain Raiser - STREAK OF LUCK")と題して、愛知県稲沢市にある国府宮神社のはだか祭りが紹介してありました。正直言ってこんな奇想天外な祭りがあるなんてこの記事を見るまで知りませんでした。

この「はだか祭」は正式には「儺追神事(なおいしんじ)」と言い、今から約1230年前、奈良時代、称徳天皇が、「全国の国分寺に悪疫退散を祈れ」と勅命を発した時、尾張国司が尾張総社である尾張大國霊神社で厄払いをしたのが、儺追神事となって現在まで伝えられているそうです。

【外国人から見たら?】

もし裸の男がとおりを歩いているのを目撃したら、あなたはきっと本能的に逃げ出すのではないですか? でもこの祭りでは逃げ出すどころかその裸男をみんなで追っかけまわすのです。何故? 外国人には興味津々でしょうね。

If you see a naked man walking down the street, your first instinct might be to flee. But for thousands of men in central Japan each winter, there's only one acceptable response: strip down to almost nothing and go chase him.

そう、毎年旧暦正月13日(今年は3月2日)になると、1万人近い裸の男衆がふんどしを締めて神社の周りに集まります。そして、「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声で威勢よく「なおい笹」(祈念を込めた布(なおいぎれ)を結び付けた青竹)を捧げ、拝殿へ駆け込み奉納するそうです。

そして、クライマックスは、午後4時30分頃、参道の一角に素っ裸の神男(しんおとこ)が、一団に守られてひそかに登場します。
神男に触れて厄を落とそうと凄まじいもみ合いになります。浴びせられる手桶の水は、体熱で湯煙となり立ち込めます。 そう厄払いの神事なのです。

勇壮で、厳粛な神事これは博多の祇園山笠にも通じるものがありますね。男衆の出で立ちも厄払いの意味もよく似ています。しかし山笠は七百年あまりの歴史ですが、このはだか祭りは1200年からの歴史があります。凄い。

外国人を寄せ付けない日本という国の神秘。ああ、日本人に生まれてよかったと意味もなく思ってしまいました。

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≪参考≫

※国府宮はだか祭り

※尾張大國霊神社(国府宮)

テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術

第一印象−モネの愛した日本
印象派モネと日本】

モネの絵

印象派の画家といえば、クロード・モネ。あの淡い色で描かれた睡蓮の池は多くの日本人に愛されている。そのモネの画風に日本の浮世絵や版画が深く影響を与えているとしたら・・・・これは日本人としては嬉しいことだし、なぜ日本人の心にモネの画風がピッタリはまるのかの理由もそこに見出せるのかもしれない。

そういうことを連想させる記事が1月29日号のタイム誌「第一印象」("First Impression")というタイトルで、掲載されている。もちろんImpressionは印象派のImpressionistと重なっているのだ。

※オンライン版タイム誌の記事"Monet's Love Affair with Japanese Art" dated on Jan.04,2007

【日本との出会い】

同誌によると、モネが日本と出合ったのは1871年。アムステルダムの食料品店の包装紙に描かれていた日本画だったそうだ。その一枚の包装紙がモネの人生、そして西洋画の歴史を塗り替えたのだ。

There he spotted some Japanese prints being used as wrapping paper. The purchase changed his life - and the history of Western art.

葛飾北斎

モネはその後も日本画を収集し続け、印象派の土台となった231もの版画が現在も残っており、2月25日までパリ郊外のマルモッタン・モネ美術館で公開されている。その中には歌麿、広重、北斎などの日本画家達の逸品が数多くある。

モネは1883年に着物姿の夫人を描いて、日本という国とその芸術に魅せられていることを隠したりはしていないのだが、これほど多くの日本版画を所有していたというのは本当に驚きだ。19世紀後半と言えば明治の黎明期で、ヨーロッパには日本から夥しい数の美術品などが海を渡っていたのだ。そしてヨーロッパの人たちに"Japonisme"と言われる日本ブームが巻き起こっていたのだ。

印象派の中の「日本」】

いづれにしてもモネ印象派の画風の中には、おそらく日本画の特徴である光と陰、色彩の微妙なバランス、曲線の美しさなどが取り入れられているのだろう。現実にあるものというより画家の想像力から湧き出た表現。日本的なるものと西欧の融合。一世紀以上の時を超えて天才モネと浮世絵画家たちのコラボレーションが胸を打つ。

Perhaps the greatest gift Japan gave Monet, and Impressionism, was an incandescent obsession with getting the play of light and shadow, the balance of colors and the curve of a line just right - not the way it is in reality, but the way it looks in the artist's imagination.

みなさんは印象派についてどう思われますか?

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英語のアクセントと"お里"−その2
【タイム誌への投稿】

9月25日号のタイム誌の記事「イギリス人が英語の喋り方を学ばないわけ」 "Why Can't the English Learn How to Speak?"について、9月27日に投稿しましたので投稿内容を公開します。

Why Can’t the English Learn How to Speak? Page 44  TIME, September 25, 2006

Hepburn

As one of the non-native English speakers struggling to master English accents, I am envy of Lucy Fisher, the writer of this article, having inherited received pronunciation(RP) in her mother tongue even though she has been sometimes embarrassed to be seen as a person of the upper class because she actually belongs to the plain middle class.

As the number of non-native speakers such as the Indians, the Chinese and other Asian people having little sense of the social class in their English is increasing so rapidly, I expect they will soon overwhelm the RP in the motherland and change it to a new “glocal”(meaning global but local) English as the standard on earth.


≪拙訳≫

英語のアクセントに悪戦苦闘しているノンネイティブとして羨ましいのは、この記事の執筆者のルーシー・フィツシャーさんが生まれつき標準英語(RP)を身につけておられることです。もちろん彼女自身は、中流の生まれなのに上流社会の人と見られて困っているとのことですが。

英語に内在する社会の階層なんていう意識が薄いインドや中国といったアジア人のノンネイティブの英語を喋る人がどんどん増えている今、そのノンネイティブたちにいずれ英語発祥の地の標準英語は圧倒されて、世界標準としての英語、言わば新しい「グローカル(グローバル且つローカル)」な英語に変わっていくことを期待しています。


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【追記】

先日の朝、いつものようにタイム誌のGloriaさんから「採用するかもよ」という例のメールが届きました。7月31日号で採用してもらったので、しばらくは難しいかなあ〜。でも今回は反応が早かったのでもしかしたら・・・・
Dear Reader,

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. Should your comments be selected for the column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.


TIME Letters

テーマ:英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

英語のアクセントと"お里"
【言葉が身分を表す?】

世の中には同時代に生きて、一緒に仕事したり生活したりしていないとわからないことがあります。そのひとつが音声としての「言葉」とその言葉が表す人の素性です。言い換えればお里といったほうがわかりやすいかもしれません。

9月25日号のタイム誌の"LETTERS FROM LONDON"というコーナーに英国人が喋り方を学べないわけ」( "Why Can't the English Learn How to Speak?" )というタイトルで今でも英国ではアクセントでその人が上流階級か労働者階級か、まさに「お里が知れる」という悩ましい現実を紹介しています。

上流社会の英語ってあるんでしょうか?

BBC英語?】

BBC NEWS

それがあるんですね。上流社会の英語というよりも,タイム誌によれば“Received Pronunciation (RP)”と言って,「容認標準英語の発音」,あるいは英国のパブリックスクール,オックスブリッジ出身者,または広く教養人の間で話される英語です。そう、あのBBCのアナウンサーが発する気品のあるイギリス英語アクセントと発音に代表される英語です。

幸か不幸か、このタイム誌の記事の執筆者は本人曰く「ただの中流の人間なのに、先祖が司教や先生といった職業に就いていたため、このRP英語アクセントが自然と身についていてしばしば高貴な出身やお金持ちと間違えられ困惑している」というのです。だから発音の矯正のため先生に習っているとか。

普通だったら労働者階級と見られないために発音を矯正することが多いのと反対なのです。ことほど左様にイギリスでは人種や性や宗教による差別よりもアクセントによる差別で悩んでいる人が多いそうなのです。

Accent was named as a cause of unfair treatment more often than race, gender or religion.

だから多くの人がBBC英語とはいかないまでも教育のあるロンドンっ子がしゃべるアクセントをまねしたいと思っているらしいのです。(そういう英語のことを"lazy RP"というそうです)

【言葉に対する誇り】

My Fair Lady

あの有名な映画「マイフェアレディ」でオードリー・ヘップバーンが労働者の英語なまりを徐々に矯正して品のある言葉を喋るようになって行く、まさにあの世界ですね。

アクセントで素性が見やぶやれてしまう英語の世界。

翻って日本。もともとそれほど大きな階級差というものが存在しないどちらかというと平等な社会なのかなと思うのですが、それでも東北や鹿児島訛りを矯正していわゆるNHKのアナウンサーが喋るような標準語や東京弁を喋りたいというこだわりは未だにあるようです。でも最近は方言はむしろ古里を持つ誇りのような考え方を持つ人も増えています。

僕は博多出身。博多っ子は昔から中央への反抗の証のように博多弁をわざと東京で使うような風土があり、僕もその1人です。自分の生まれ故郷のアクセントを誇りに思って堂々と使う。これこそが誇れる人の生きざまであり、英語だって日本人は堂々と日本人なまりで喋っていいと思いますが、みなさんどう思われますか?

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テーマ:英語 - ジャンル:学問・文化・芸術

アメリカ人が休暇を取らないワケ
【日本の休暇事情?】

アメリカ人の平均的な休暇取得日数ってどのくらい?あのリッチで遊び好きなアメリカ人のことだから遥かに日本より多いだろう・・・と思ってました。

二週間の休暇

年間平均14日・・・しかも最近はそれすらも取得しない。6月26日号のタイム誌のタイム・エッセイに「ただ座って、リラックス」("Just Sit Back and Relax!")と題してアメリカ人の休暇感が語られています。

すなわち、アメリカ人は世界中で最も休暇に金をかけるにもかかわらず、先進国の中では最も休暇を取らない国らしいのです。

We spend more money than anyone else in the world on leisure - fully one third of our income - and yet we are simultaneously No.1 in the world at not taking vacations.

なんでアメリカ人はそんなに休まないの?日本と同じじゃん?

【一見、働き蜂・・・でも本当は】

アメリカ

タイム・エッセイを読むと「これは日本人のことか」と勘違いするくらい平均的な日本のサラリーマン達と休むことに対する考え方が似ています。

何故取らないか? 第一の理由はあまりにも仕事が多いこと。休めば休むだけ仕事が増えるとあればついつい休暇も取らなくなる。しかもアメリカ人、一旦休暇を取るとなると、やれ結婚式だ、キャンプだ、遊園地に行けばどのアトラクションに乗るんだと躍起になるものだから休暇が休暇でなくなってしまうとのこと。これも日本人的ですよね。

One of the top reasons given for not taking a vacation is that it's too much extra work.

そしてもっと笑ったのは、なかなか取れない休暇の代わりに毎日二時間程度職場で同僚と雑談したり、ネット・サーフィンに興じたり、出先でスターバックスに入ったりして勤務時間を少しずつかすめとって怠ける(goof off)ことが結構な楽しみになっているそうなのです。

We're getting our secret revenge. We've discovered a method to goof off despite it all. How? We seem to be stealing ever more bits of free time throught the day.

【本物の満足感を求めて】

もちろん、この話はあくまでも平均的なアメリカ人のことであって、大きな仕事へのチャレンジや職場での昇進といった明確な目標がある人、ビジネスリーダー達はもっと違った価値観の人もいるでしょう。

社会全体の健全性といった観点からはあまり好ましくない現象かなあとも思いつつ、ストレスの多い現代社会の職場環境を考えればある程度の息抜きはやむを得ないのかなあとも思えます。

ただ、個人のレベルで確実に言えることは、仕事も遊びも大切な人生のひとコマであるならば、本物の満足感が得られるように自分自身がその瞬間瞬間を大切に生きているという実感が得られるようにすることが一番大事なことだと思います。
みなさんはどういう休み方をされていますか?

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テーマ:アメリカ生活 - ジャンル:海外情報

さあ、勉強しよう!−広がる中国語熱
【流行る第二外国語】

6月26日号のタイム誌の表紙に躍る中国語は何と書いてあるんでしょう?


060626TIMECover

そう、 「中国語を勉強しよう!」(Learn Chinese language!) です。なんとなく日本人であれば漢字を知っているのでわかるのですが、最近の中国の漢字は従来よりもかなりデフォルメされているので判読できないことも多くなりました。因みに「中国語」を意味する二文字は日本の漢字にはありませんね。

今、日本に限らず世界中のビジネスマンや学生がこの難しい言葉を熱心に習得しようとしています。何故でしょうか?


Get Ahead! Learn Mandarin! Why more business leaders and students are tackling one of the toughest languages on earth? −6月26日号タイム誌記事「さあ、マンダリンを勉強しよう!」"Get Ahead, Learn Mandarin"より

【広がる中国語熱】

もちろん、それは最近の中国経済の驚異的な成長にあることは論を待ちません。かつて80年代の日本ブームのときと同じように、中国語(マンダリン)を習得することは直接マネーにつながるのです。だから人より先んじてマンダリンを!−となるのです。

中国語熱はもともと文化的につながりの深い韓国が先行していましたが、日本やインドネシアなどアジアは言うに及ばず、ヨーロッパやアメリカにまで広がっているのです。

If you want to get ahead, learn Mandarin. "In many Asian countries, in Europe and the U.S.A, Mandarin has emerged as the new must-have languages," Gaddol notes.

かつてはインドネシア等共産中国を警戒するあまり「敵性語」として中国語を禁止する国もありましたが、そのインドネシアでも今では履歴書に「マンダリン」と書いただけで就職できるほど様変わりしています。

【見え隠れする中国の国家戦略】

中国語会話入門

このブームを積極的に国家戦略に利用しようと中国政府もすばやく動いているようです。中国語は「ソフトパワー」とばかり、世界30カ国以上に孔子協会(Confucious Institute)という名前で中国語文化センターを開設したり、二千人にもおよぶ語学ボランティアを世界中に派遣したりして、10年後には中国語を学ぶ外国人の数を1億人にまで増やそうという野心的な計画を立てています。なかなか油断のならない国家戦略です。何事も中央集権でやってしまおうというお国柄。今の日本とは大違いですね。

中国はまだまだ不可解な部分が多いというのが中国語を喋れない僕の個人的な印象なのですが、そういう誤解を少なくするためにはやはり言葉の理解が重要です。20世紀は英語を知ることがパワーにつながりましたが、どうやら21世紀は中国語が世界を席巻しそうですね。

発音も漢字もなかなか大変な中国語。みなさんは出来ますか?それとも今から始められますか?

テーマ:外国語学習 - ジャンル:学校・教育

「ダ・ヴィンチ・コード」をぶっ潰す方法?
【初日から好調な出足】

「ダ・ヴィンチ・コード」が初日から好調な出足らしい。

モナリザ

5月19日―5月21日の全米映画興行収入ランキングは、話題の新作「ダ・ヴィンチ・コード」が推定7700万ドル(約86億7000万円)で初登場首位に立った。
2002年のヒット作となった「スパイダーマン」の1億1500万ドルのオープニング記録には及ばなかったものの、7週間前に公開され今年これまでのオープニング1位記録を保持していた「アイスエイジ2」(6800万ドル)を上回る好調な滑り出しをみせた。(5月22日付ロイター)



一方、日本でもそこそこの興行収入を挙げているようだ。

日本国内で20日に上映が始まった米映画「ダ・ヴィンチ・コード」の公開直後2日間の観客数が約93万人、興行収入は約12億8000万円に達したことが22日、分かった。
配給元のソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)によると、公開2日間の興行成績では国内で史上7番目。最終的には観客800万人、興行収入100億円を超すと見込んでいる。
SPEは「若い女性から壮年男性まで幅広い層の観客が集まり、素晴らしい成績でスタートできた」と評価した。(5月22日付共同通信)


【反対が強いほど好調に!?】

マグダラのマリア

封切直前まで、カンヌ映画祭でジャーナリストの反応が冷たかったとか、キリストやオプス・デイに対する偏見を植え付けるとして各国の教会や民衆から非難やボイコットが広がっているという報道が増えれば増えるほど、映画そのものへの関心が高まったようだ。

5月22日号のタイム誌の「NoteBook」にダ・ヴィンチ・コードをぶち壊す方法」("Ways to Break THE DA VINCI CODE")というタイトルで、反対派の人たちがこの映画に対抗するための方法を紹介している。

1.禁止(BAN)・・・上映そのものを禁止する。

2.ハンガーストライキ(Starve)・・・禁止が駄目なら次はハンガーストライキ

3.訴訟(Sue)・・・それでも駄目なら映画はキリストへの侮辱として訴える。

4.嘲笑(Ridicule)・・・「無意味」「グロテスク」と言ってあざ笑う。

5.説教(Preach)・・・映画を題材に教会で説教する。

6.対抗馬上映(Counterprogram)・・・映画に対抗して教宣ビデオを放映する。


次から次によく考えますね〜。

【好奇心を刺激する】

人間って不思議なもので、「見てはいけない」「つまらん映画だ」「失笑が漏れた」などと聞かされれば聞かされるほど観たくなるものです。

配給元というか、興行主は頭がいい。封切前まで意図的に煽っていたのではないか。皆さんもよく予習して見に行ってください。実に難しくて面白くない映画ですから・・・

テーマ:ダ・ヴィンチ・コード - ジャンル:映画