TIME誌で知る世界の時事ニュース
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ようやく報われたエコバックのひらめき
【早すぎたひらめき】

エコバックを最初に思いついて製品化した方をご存知ですか?

シャロン・ロー
上の写真をご覧ください。エコバックをいくつも持って降りかかるビニール袋を傘で避けながら歩いている中年の女性。この人がエコバックの考案者、アメリカ・ニューヨーク州オシニング(Ossining, N.Y.)に住むシャロン・ロー(Sharon Rowe)さんです。

環境保護運動が高まりを見せ始めた1980年代後半にエコバックを考案したローさんの早すぎたアイデアが今ようやく世間の注目を集め、飛ぶように売れているという記事が8月11日号のタイム誌「String Theory 」というタイトルで掲載されています。

エコバック考案のきっかけ】

Organic Cotton String Bag
ローさんが最初にエコバックを思いついたキッカケは1989年。友人がヨーロッパに出かけたときに、ヨーロッパでは当時から衝動買いでバックが必要なときに直ぐに取り出せる紐で出来たバックを買ってきてもらうように頼んだときです。当時セールス担当役員だったローさんは、同種のバックを「エコバック」と命名して製作していたドイツのメーカーに依頼して、自然食品店で売り出したのです。

その後、製造コストが高くなったのをきっかけにインド・ムンバイのメーカーに鞍替えして種類を増やしたり、オーガニック・コットンを使ったり、自然食品チェーンの求めに応じてエコバックの名前をバックにつけたりしてエコ商品としてのブランド化に成功します。

When natural-foods chain Fresh Fields asked Rowe to print its name on the string bags, a green branding device was born.

しかし、エコバックが爆発的に売れ始めたのはここ1?2年。実に最初のひらめきから20年近い年月を経てからでした。

【小さな一歩、でも大きな力】

Chico bag
ローさんのアイデアが世間に認知されるまでには長い時間が必要でしたが、そのかいあって今やエコバックは単なる流行から人々のライフスタイルそのものになってきました。迫りくる気候変動や資源高騰の波にようやく人々が環境を自分たちの問題と考え始めたということでしょうか。

"Consumer attitudes toward reusables have radically changed. It's not a fad. It's a lifestyle change."

石油から作られるビニール・バック。みんなが毎日の買い物に使えば、地球全体では膨大な資源の浪費につながります。ビニール・バックを使わず、エコバックで買い物する。ひとりひとりにとっては小さな一歩ですが、地球にとっては大きな、大きな一歩ではないでしょうか。ローさん、ありがとう。

みなさんもこの小さな一歩、踏み出していますか?

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タイムへの挑戦の証?投稿文掲載!!
【5度目の採用!!!】

タイム誌がまた僕の投稿文を採用してくれました。嬉しいなあ。その投稿文がオンライン版のタイム誌アジア版にすでに掲載されていましたのでお知らせします。今回が5度目の採用となります。

※10月31日号オンライン・タイム誌アジア版"Letters"をクリックしてください。

This is déjà vu, I said to myself when I saw the pictures of a flood of trash floating on a Jakarta river and bike commuters wearing masks to protect themselves from toxic diesel fumes in Kanpur, India. Those are the same scenes we saw in Kitakyushu and other cities in the 1960s and '70s, when Japan was notorious as the archipelago of kogai, or environmental disruption. I was one of the victims of the choking smog at that time. Asians are starting to put more pressure on their governments to tackle staggering environmental problems, but time is running out. Having seen Japan recover from its environmental mess, I am confident the country can help clean up the rest of Asia. I urge our Asian friends to demand without hesitation a helping hand from Japan.
XXXX XXXXX
Fukuoka, Japan

≪拙訳≫
「これは以前見たことがある!」僕がそうつぶやいたのは、ジャカルタの川に流れる膨大な量のごみと、インドのカンプールで大気汚染を避けてマスクをして自転車を走らせる人々を見たときだった。それは60年代から70年代にかけて日本が「公害」あるいは環境破壊列島として悪名を轟かせたときに北九州市や他の都市で見た光景そのものだ。僕もあのときいつも息が詰まるようなスモッグを吸っていた犠牲者のひとりだったのだ。

アジアの人々はこの信じがたい環境問題に取り組むよう政府に圧力をかけ始めているが、そのための時間はなくなりつつある。日本が環境破壊から抜け出したのを目の当たりにしたが故に、僕は日本が他のアジア諸国を手助けできると確信している。だから僕はアジアの友人たちは躊躇することなく、日本に救いの手を差し伸べるよう要求してほしいと思っている。


【投稿文の原文】

今回はほとんど僕の投稿した原文が生かされていました。嬉しいですね。文法やら表現といった問題よりも中身を評価してくれたんだと思います。ありがとう、タイムの編集者さん。以下にもう一度僕の原文を載せますのでオンライン版に掲載された文章と見比べてみてください。そして出来ましたら、お近くの書店で印刷されたタイム誌の"Letters"欄を手にとってもう一度見てくださいね。

Visions of Green Page 26  TIME, October 9, 2006

061009TIMECover

“This is a Déjà vu!”. I shouted to myself when I saw the pictures in your article of many bike commuters with masks to avoid heavy toxic at the street of Kanpur, India and a flood of junk trash floating on Jakarta river.

Yes, those are just the same as the scenes in Kitakyushu and other cities in the 60’s and 70’s when Japan became notorious as the archipelago of “Kogai”. I was one of the victims to inhale the choking smog very often at that time.

It is true that the more Asian people get higher income and feel inconvenienced by pollution, the more pressure the governments of those regions get to improve the staggering environment. But the time is running out to save it.

As one of the Japanese who experienced both rapid economic growth and Kogai proliferation decades ago, I am confident that Japan can contribute greatly to the improvement of the deteriorating environments all across Asia and urge Asian friends to further demand our helping hands without hesitation.


≪拙訳≫

「これは以前見たことがある!」僕がそう叫んだのは、タイム誌の記事にある二つの写真、インドのカンプールのストリートで大気汚染を避けてマスクをして自転車を走らせる人々そしてジャカルタの川に流れる膨大な量のごみを見たときだった。

そう、これは60年代から70年代にかけて日本が公害列島として悪名を轟かせたときに北九州市や他の都市で見た光景そのものだ。僕もあのときいつも息が詰まるようなスモッグを吸っていた犠牲者だった。

もちろん、アジアの人々の所得が増え汚染に不快感を抱くようになればなるほど、その地域の政府への環境汚染への改善を促す圧力は大きくなっていく。しかし環境を救うための時間には限りがある。

数十年前にすでに急速な経済成長と公害の拡散両方を経験した日本人のひとりとして、自信を持って言えるのは日本はアジア全体で破壊が進む環境を改善するのに大いに貢献できるし、アジアの人たちには躊躇することなく、もっともっと日本に救いの手を差し伸べるよう要求してほしいということだ。


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マグロ争奪戦?変貌する地中海
地中海のクロマグロ

クロマグロ

あのとろけるようなトロの味覚。美味いですよね。今や日本人だけでなく、世界中の食文化になりつつある握り鮨。その寿司ネタの定番のひとつ、マグロは半分以上地中海産だって知ってました?

8月21日号のタイム誌の環境記事に 「地中海のマグロ争奪戦」"THE MEDITERRANEAN'S TUNA WARS" と題して、鮨やクロマグロへの食欲は今や世界的なマーケットを生み出したが、反面近代的な漁法が地中海の生態系を破壊していると警鐘を鳴らしています。

【伝統漁法と近代漁法】

tuna wars

大きいものは900キロ、4メートル近くあるクロマグロ。餌を求めて地中海を回遊します。このクロマグロを追って近隣の漁民はジブラルタル海峡付近で伝統的な漁法で限られた数のマグロを捕獲、アジアのバイヤーに売っています。

これに対して、最近は鮨や刺身といった日本の食文化の世界的な広がりが巨大なマグロ需要を生み出し、世界中の多国籍企業が近代的な漁法で大量にマグロを捕獲・飼育して日本のバイヤーに売っているのです。

その結果、昨年の地中海でのマグロの漁獲高は大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)が決めている漁獲割当量32,000トンを大幅に上回る50,000トンに達したと推測されています。

このアンバランスが何をもたらすか。

【減り続ける資源と日本の責任】

日本のはるか彼方の地中海で繰り広げられているマグロを巡る争奪戦。伝統漁法で生活の糧を得る漁民と近代的な漁法でマグロを一網打尽にし利益を得る多国籍企業。やり方は違っても売り先はほとんど日本なのです。そして資源は減り続ける。

その背景には、日本が誇りにする鮨や刺身の食文化があり、それがまさに生態系の破壊の元凶となっているという厳然たる事実。

一体、これをどう受け止めて日本はどんな責任を果たしていくべきなのでしょうか?タイム誌は表立った日本への批判はしていません。

しかし、これは日本人の喉に突きつけられた重い課題だと思いませんか?

≪参考≫

「マグロをめぐる問題: 資源管理について」・・・WWFジャパンホームページ

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