TIME誌で知る世界の時事ニュース
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最後の"豪腕"権力者?小沢一郎の挑戦
【涙の続投宣言】

日本全国が10回表の「イチロー」の大活躍で世界一を勝ち取ったサムライ・ジャパンに沸き立っていた同じ時間帯に、もうひとりのイチローが涙ながらの続投宣言をしていた。

会見する小沢代表
『民主党の小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」をめぐる巨額献金事件で東京地検特捜部は24日、政治資金規正法違反の罪で、小沢氏の公設第1秘書で陸山会会計責任者の大久保隆規容疑者(47)を起訴した。小沢氏は同日夜、党本部での会見で涙をぬぐいながら代表続投を表明した。民主党はあらためて打撃を受けたが、テレビの報道番組は侍ジャパン連覇を大々的に放送。延長で2点タイムリーを打ったイチローが一郎氏を援護した格好となった。

 小沢氏は鼻と目を真っ赤にし、あふれる涙を何度も手でぬぐいながら「政権交代が私の最後の仕事」と続投宣言。“剛腕政治家”らしからぬ弱々しさだったが、検察への批判を口にした際は一転、表情を引き締め「この種の問題で逮捕、起訴という事例は記憶にない。合点がいかない」とした。小沢氏は「今後、イチロー選手のような役割ができるように頑張っていきたい」とも述べた。』(3月25日付スポニチ)


【豪腕小沢のパラドックス】

小沢一郎
3月23日号タイム誌のカバーは、柔和な顔で正面を見据える小沢一郎氏を「一匹狼」("The Maverick")と名付けて取り上げている。タイム誌は今回の巨額献金事件のタイミングを見て小沢氏に単独インタビューをして、日本を本気で変えたいとする彼の政治信条を語らせていたのだ。 ("The Man Who Wants To Save Japan", TIME dated March 23, 2009)

The Maverick - In an exclusive interview, Ichiro Ozawa sets out how he would lead and change Japan. But is Japan ready for him?

もともと自民党時代に金権政治家と言われた田中角栄元首相の片腕として、政治と金を知り尽くし、官僚のやり方も熟知し、民主党の中では自民党からも霞ヶ関の官僚からも最も恐れられている豪腕政治家という意味では、選挙前に東京地検から突かれたのは至極当然だったのかもしれない。この時期に秘書が献金の問題で逮捕されたというのは、逆説的に云えばそれほど「凄い」政治家なのだという証明だろう。

【ふがいない民主党】

最後に決めたイチロー
そんな党首の代わりが出来るような人材に乏しく、多少の嫌疑など無視して党首を支え続けざるを得ない民主党もふがいない。しかし、政権交代を勝ち取るまではそれもやむをえないと考えてのことだろう。

それにしても、この国の政治は一体いつまで停滞を続けるのだろうか。こんな民主党が自民党に取って代わっても、アメリカのオバマ大統領のような確固たる理念のもとに政治が変革できるとか、サムライ・ジャパンのイチローのように颯爽と自らの立ち位置を決めて活躍できるようになると本気で考えている国民がどれくらいいるだろうか。

タイム誌が云うように、こんな政治状況の中で日本の政治が若い人達にも、WBCのイチローのようにセクシーに映り、未来に本当の変革を遂げるのはいつのことなのだろうか。

The real question is wheter politics can be sexy again for the younger generation - something that you actually want to be involved with, not only because it affects your life but affects your future.

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テーマ:政治と金 - ジャンル:政治・経済

消えたタフネス?安倍氏辞任の謎
【消えた警戒心】

首相に就任する以前から海外のメディアは、安倍首相のことを「筋金入りの保守派」(a born conservative)とか「国家主義者安倍」(Nationalist Abe)と呼んで警戒していた。そして任期前半はまさにその警戒心を裏打ちするかのように、安倍内閣は教育基本法改正、防衛庁の省への昇格、憲法改正のための国民投票法成立などの公約を強行採決によって実現してきたのだ。

しかし、代表的な海外のメディアであるタイム誌も安倍政権にこんな結末が待っていることは予想していなかったようだ。

070924TIMECover

9月24日号タイム誌は表紙に涙顔の安部首相を持ってきて、「消え入る(首相)」("Fade Away")と題して国際舞台での断固たる姿勢を望んでいた首相の思惑は、経済への関心が高い国民と最後まで折り合わなかったとレポートしている。

Fade Away - Shinzo Abe wanted Japan to stand tall on the international stage, but his agenda never clicked with a public more concerned about the economy

筋金入りの保守派から消え入る首相へ。何がこれほどのギャップをもたらしたのだろうか。

【テロ特措法が引き金?】

辞任表明する安部首相

それにしても不可解な突然の辞任劇だった。その最たるのものが、辞任の理由だ。すなわち、安倍氏がその辞任会見で、辞任の理由は松岡農水相の自殺でも、年金問題でも、参院選での惨敗でもなく、民主党の小沢代表が党首会談を断ったからだと語ったことだ。

確かに安倍氏が政治生命を賭けると見得を切ったテロ特措法の期限延長問題で真っ向から対立する小沢民主党との党首会談に一縷の望みを託していたのに、それが実現できなかったことが彼を心理的に四面楚歌の状況に追い込んだのかも知れない。

いづれにしても、タイム誌は、複数の専門家の言葉を引用しながら、持病に加えてあまりにも重い責任に耐え切れなくなった、岸元首相という偉大な祖父を持つ若きプリンスの姿を驚きをもって紹介している。
【早く混迷からの脱出を】

この記事が書かれた時点では未だ福田氏擁立が確たる動きになっていなかったので、次期総裁としては麻生氏の名前しか出ていないが、タイム誌は、誰がなるにせよ、日本はまた首相が次々に入れ替わる旧来の派閥政治に逆戻りする可能性があると書いている。

Whoever wins, Japan may be returning to the bad old days of fractional politics, in which Prime Ministers come and go as party infighting overshadows the issues the country really needs to tackle.

混迷の元は自民党だけではない。民主党も今は小沢代表に「お手並み拝見」とばかりに党内の意思統一が図られているが、右から左まで党内意見は幅広く政権与党になれるかどうか疑問も多いのだ。

サブプライム問題で揺れる世界経済の余波は日本にも波及してきている。景気後退を未然に防ぐためにも、早く改革の姿勢を継続できる首相の登板を望みたいところだ。国内で小さなコップの中での小競り合いをしている場合ではありませんよ、民主党自民党の国会議員のみなさん!!

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テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済

勢力逆転!??米中間選挙
民主党、米議会奪還か?】

11月7日に迫った米中間選挙。世論調査によると民主党が少なくとも下院の過半数を奪還する可能性が高まっている。

米中間選挙を7日に控え、ロイターとゾグビーが実施した調査によると、下院でカギとなる共和党の現有議席15議席をめぐる争いで12人の民主党候補がリードしていることが分かった。
 支持率の差を2ケタでリードしている民主党候補は5人であるのに対し、共和党候補は1人にとどまった。
 共和党の現職議員9人のうち、民主党候補にリードされているのは7人。これまで共和党地盤で今回、新人候補が出馬している6選挙区のうち5選挙区でも民主党がリードしている。
 民主党が下院で過半数議席を確保するためには、現有議席に15議席を上積みする必要があるが、今回の調査で、共和党が1994年以来初めて過半数議席を失う可能性が高いことが示された。 (11月2日付ロイター)


この逆転をもたらそうとしている要因は何なのだろうか?

【ブッシュとイラク

11月6日号のタイム誌のカバーが「トップの孤独」("It's Lonely At the Top")と題してその要因を明らかにしている。ブッシュ大統領イラクだ。その表紙に身体半分表舞台から外れているブッシュ氏の姿。共和党からも信頼を失い、孤独なブッシュはタイム誌の言うようにまさに「ローン・レンジャー」なのだ。

061106TIMECover

THE LONE RANGER

He's faltering in Iraq. He's out of favor with his own party. He's increasingly isolated. Why this U.S. election is all about George W.Bush and the world he's created.


僕ら日本人にもブッシュ大統領イラク政策は失敗だったというのはよくわかる。これ以上傷口を広げるなというのがアメリカの多くの市民感情なのだ。

Post/ABC世論調査によると、その市民の31%がブッシュへの不満を表す手立てとして今回の中間選挙に投票すると答えており、ブッシュ支持の17%と大きな開きが出ているのだ。

Post/ABC News Poll, 31% of those surveyed said they will use their congressional votes to register their opposition to Bush. By comparison, only 17% said they plan to use their vote to show support for Bush.

【頑固な政治家】

孤独なブッシュ大統領

それでもブッシュはイラクに固執している。この頑固さ(stubbornness)がある意味ブッシュの強さであり、9/11テロからブッシュ氏の考えは全く変わっていないという。しかし、国民の信頼を失ってはただの頑固親父になってしまう。

中間選挙の結果が出たら失敗は失敗と認めて、何が米国にとって、いや世界にとってベターな方法なのか早く見極めて方向転換を図ってもらいたい。

それともそれを本人に求めるのは無理なのだろうか。ブッシュ大統領の任期はあと二年続く。

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テーマ:アメリカ合衆国 - ジャンル:政治・経済

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