TIME誌で知る世界の時事ニュース
「TIME誌で知る世界の時事ニュース」は週に一度は世界的な週間雑誌TIME誌を題材にした記事を博多っ子の独自の視点で解説・提供するニュース発信ブログです。TIME誌へ投稿もします。
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温暖化のもうひとつの元凶?森林伐採
【CO2排出国】 (少し長くなりますが、お付き合いくださいね)

中国と米国に次いで温室効果ガスの排出が多い国はどこだと思われますか?ハイテクニッポンそれともドイツ

いや、そうではありません。それはインドネシアです。そんな馬鹿な?

森林伐採による温暖化】

インドネシアの森林

いや、正確に言えば、温室効果ガスを吸収する森林を伐採することで年間33億トンものCO2を排出するのと同じ負の効果を生じているのがインドネシアなのです。
7月23日付タイム誌「カーボンクレジットで森林を救え」("Getting Credit for Saving Trees")というタイトルで森林が地球温暖化に対する自然の盾になっているとしてその保護を訴えているのですが、それによるとインドネシア以外にもブラジルスーダンビルマザンビアといった国が森林伐採による温室効果ガス排出トップファイブに入っているとの事です。

Getting Credit for Saving Trees. Forest cover is a natural defense against global warming. Let's pay to preserve it

さらに驚くべきことに森林伐採は世界全体の温室効果ガス排出の原因の2割近くを占めていて、それは世界中の車や船舶や飛行機の排出量以上に匹敵するのです。

Deforestration is responsible for about 20% of global carbon emissions, more than from all the cars, boats and planes in the world.

森林がCO2を吸収してくれるのに、それを伐採してしまえば森林に蓄えられていたCO2が空気中にばら撒かれてしまうといった仕組みは地球温暖化に関心のある人なら専門家でなくても半ば常識として知っているでしょう。では何故森林伐採防止の手立てが取られていなかったのか?

森林伐採の理由】

それは京都議定書の中に熱帯雨林が豊富な国々に森林を守るインセンティブを与えるような仕組みを組み込んでいなかったのが大きな原因なのです。というのは、京都議定書を定めた当時は今ほど精度の高い衛星写真撮影技術がなく、森林伐採の実態を正確に掴むことができなかったから、インセンティブを与える術がなかったのです。

Despite the high emissions rate, the Kyoto Protocol gives tropical countries no incentives for protecting their forests, a process called "avoided deforestation".

しかし、流れは変わりつつあります。現在は高度な衛星写真撮影が可能になって森の木一本一本を捕捉できるので、インドネシアなどの国が森林を守れば排出権取引を活用してメリットを受けられるような仕組み(avoided deforestation)づくりが出来つつあります。

その取り組みを促すため世界銀行が森林保護を組み込んだ排出権取引を促進するよう、先進国の政府や企業が参加するプロジェクトに250百万ドルのパイロットファンドをつけたとの事。まだまだ小さな一歩ですが、地球温暖化の新しい枠組み作りのひとつの焦点となるのは間違いありません。

このプロジェクトが成功してもっと大きくなり、「森林を守ることが自分達を守ることになる」という意識が途上国にも先進国にも定着していくことを心から祈っています。


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京都よ、先ず隗より始めよ!?Going Green その2
【タイム誌への投稿】

1月29日のタイム誌の記事「京都よ、先ず隗より始めよ!」("Kyoto, Heal Thyself " TIME, January 29, 2007)について投稿しましたので公開します。

After reading your article about Kyoto, I really had a mixed feeling of proudness and shame as one of the Japanese in the land of the world second largest economy equipped with the most energy-efficient and eco-friendly technologies, but at the same time barely attained the target of slashing the Carbon output stipulated by Kyoto Protocol in 1997.

What is at stake now to save the planet from the global warming is to realize the harsh realities and to stand up by yourself to act, never to depend on the government, the green-conscious corporations.

In that sense, we should not forget that Kyoto gives us a lot of historical wisdom to harmonize with the Mother nature such as shrines and temples abound in green.


≪拙訳≫

京都についての貴記事を読んで、日本人のひとりとして自信と恥ずかしさが入り混じった複雑な気持ちにさせられました。というのは、僕がいるのは最もエネルギー効率がよく環境に易しい技術をもつ世界で二番目の経済大国でありながら、同時に1997年の京都議定書で定められた二酸化炭素の排出削減目標を達成できない国だからです。

地球温暖化からこの地球を救うのに必要なのは、厳しい現実を直視して、自ら立ち上がって行動することです。決して政府や環境対策を進めている企業に頼ることではないのです。

そういう意味で、京都という街は緑に包まれた神社や寺院のように自然と調和する歴史的な知恵を持っていることを忘れてはいけません。


【追記】

昨日、タイム誌のいつものGloriaさんから「採用するかもよ」という例のメールが届きました。昨年11月6日号で採用してもらったので、またしばらくは難しいかなあ?。

Dear Reader,

Thank you for writing. We welcome timely, insightful reactions to material we have published, and we can assure you that your observations found an attentive audience among the editors. Should your comments be selected for the column, you will be notified in advance of publication. Again, our thanks for letting us hear from you. We hope that you will write again should you discover something of particular interest in the news or in our reporting of it.

Best wishes.

TIME Letters


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京都よ、先ず隗より始めよ!?Going Green
京都議定書の目標】

CO2にまみれる京都

地球温暖化防止の枠組みは、1997年の京都議定書に始まる。もちろんその議決はあの自然と人間と歴史が見事に調和した日本の誇る都市、京都で行われた。

そこで決められたのは、温暖化の一因となる二酸化炭素等の先進国における削減率。2008年?2012年の間に1990年基準で日本?6%、アメリカ?7%、EU?8%といった目標だった。

しかし、アメリカは締結を見送ったためその効果に疑問符がついている上に、中国、インドといったBRICs諸国などの経済成長に伴い、エネルギー消費が急速に伸びて二酸化炭素も増加が続いている。

果たして、京都は、日本はどうなのだろうか?

【京都の面目】

残念なことに当時議長国だった日本は、自動車および業務・民生部門で大幅に増加し、+8%と目標達成は絶望的になっている。京都の面目は丸つぶれなのだ。

1月29日号のタイム誌は、「京都よ、先ず隗より始めよ」("Kyoto, Heal Thyself")と題して、緑溢れる街がその名を冠した議定書に相応しくあろうともがいていると伝えている。

Kyoto, Heal Thyself ---The city synonymous with green is struggling to live up to the agreement that bears its name

京都の寺社に行けばその静けさの中で人間がいかに自然と調和できるかを体感できるのだが、一方、そこを一歩出ると溢れるネオンサインや車の洪水にここもまたエネルギー消費にまみれたひとつの近代都市に過ぎないことを思い知らされるのだ。

It was a reminder that while Kyoto embodies the aspirations of that famous protocol, it is still a modern city, with all the energy, cars and carbon that implies.

日本は世界でも稀に見る省エネ大国だ。1973年以来工業生産は三倍になっているのに、製造業のエネルギー消費量はほとんど増えていない。

しかし、その日本の目標達成が絶望視されている背景には、個々の製品のエネルギー消費効率が飛躍的に改善している以上に、DVDや大型テレビ等エネルギー消費量の大きな製品が急増していることや、独身世帯の増加といった別の要因が関係してきているのだ。

【先ず隗より始めよ】

最も省エネが進んでいるといわれている日本が京都議定書の目標を達成できなければ、環境先進国という日本の誇りも歴史と伝統の街京都の面目もなくなってしまうだろう。

今こそ、僕ら日本人ひとりひとりが京都の精神に立ち返って、先ず隗より始めるべきだと思うがどうだろうか?

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