TIME誌で知る世界の時事ニュース
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イラクの失敗とネオコン
イラク戦争の失敗】

フセイン政権の圧政と大量破壊兵器保有の可能性を理由にブッシュ政権が強引にはじめたイラク戦争は、米英の勝利宣言後も今年11月現在2800人以上の米兵と10万人?15万人以上のイラク人の死者を出しながらますます出口のない泥沼に入り込んでいる。

戦争の大儀だった大量破壊兵器も存在せず、民主主義と自由を目指したイラクはシーア派とスンニ派を始めとする宗教対立の渦の中で国家分裂の危機にある。さらにはビンラディン一派のようなテロを防ぐどころか、イラクの泥沼がテロの拡散を招いているという「おまけ」まで付いている。

この戦争がアメリカの所期の目的を達するどころか、戦争前よりも事態を悪化させているというのは誰の目にも明らかだ。

そして米国民は先の中間選挙で民主党に議会を委ね、ブッシュ大統領に「NO」の意思表示を突きつけた。でも悪いのはブッシュだけだろうか?

【ブッシュとネオコン

ラムズフェルド氏

ブッシュ大統領は中間選挙後、ラムズフェルド国防長官をやめさせて国民の批判の的となっているイラク政策の転換を図った。

ラムズフェルド国防長官はブッシュ政権のネオコン(アメリカの新保守主義を標榜するタカ派でイラク戦争を主導したと言われている)の有力なメンバーだった。他にもライス国務長官、チェイニー副大統領、ボルトン国連大使らがいる。

その政権内にいてイラク戦争を推進したネオコンメンバー2人(ケネス・アデルマンリチャード・パール)の軽率な言動をタイム誌が11月20日号のタイム・エッセイ「『ごめん』では済まないとき」("When "Oops" Isn't Enough")の中で痛烈に批判している。

彼らは「バニティ・フェア」(Vanity Fair)という雑誌のインタビューで、イラク戦争をして、「ごめん、間違いだった」("Oops")と言ってのけ、ブッシュ大統領や政権のやり方がまずかったのだとのたまったのだ。ワシントンポストにもコラムも担当していたアデルマンは当時イラク戦争なんか朝飯前だ」(the war would be "a cakewalk")と言っていたのにだ。

いくらなんでも米兵だけでも数千人の死者を出し、イラクにいたっては何万人もの死者を出している戦争を仕掛けた張本人たちが「ごめん、間違いだった」ではすまないだろう。

【責任の所在】

すでに米国民はひとつの判断を中間選挙で下したのだ。米国市民は今ネオコンの連中に厳しい目を向け始めている。タイム誌の記事はそのひとつの表れなのだ。ブッシュ政権は、ラムズフェルドの辞任だけではなく、失敗に終わりつつあるイラク戦争を主導した責任者たちの責任の所在をきっちりと明らかにして、米国民と世界に謝罪することが先決だろう。それがあっての軌道修正だ。

翻って日本。北朝鮮の暴走を防ぐべく着々と手を打っている安倍政権の手堅い行動は評価できるが、教育基本法の強行採決や郵政法案反対議員の復党問題など強引な手法も目立つ。イラクから自衛隊が無事に撤退した後の日本の政治家にはイラク戦争の失敗に悩む米国の姿なんてこれっぽっちも念頭にないのだろうが、いづれ周回遅れでその影響が米国から怒涛のごとくやってくるだろう。

国民とのオープンな対話や政策の十分な説明を怠って数の論理で政権運営を行っていけば、ブッシュ政権と同じような過ちを犯すことになることを肝に銘じておくべきだと思うがどうだろうか?

何処の国も戦争好きの懲りない為政者たちの思考回路は似たようなものなのかも知れない。

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