TIME誌で知る世界の時事ニュース
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トロの誘惑がもたらす危機
【日本人にとって・・・】

091109TIMECover
赤みの鮮やかなマグロの刺身?あまりにも馴染み深いだけに、こんな写真をカバーに持ってこられると日本人として自責の念を感じてしまいます。

それが僕がこのカバーを見て記事を読んで感じたことでした。

マグロの刺身?食べたいと言う欲望が今この海で最も貴重な生き物を死に追いやろうとしている。

Rare Tuna - How our appetite for its flesh is killing off one of the ocean's most magnificent creatures - TIME isuued on November 9, 2009

いったい、マグロに何が起こっているのでしょうか?

【世界に広がるトロの魅力と危機の広がり】

築地のマグロ
世界のマグロの漁獲量は、1950年には60万トンに過ぎませんでしたが、昨年は6百万トンにのぼっています。歴史的にはギリシャやローマ時代にも食べられていたことはありますが、日本では江戸時代から本格的に食すようになり、近代的なマグロ漁の発展とともに日本人がその漁獲量のほとんどを消費していたのです。しかし、ここ数十年で中国、台湾をはじめ北米やヨーロッパなどでも寿司や刺身のネタとして人気の食材となり、急激に需要が伸びているのです。

マグロの供給量を大幅に上回る世界の食欲?その主役はもちろん日本人ですが?それが今、クロマグロやキハダマグロなどの固体の急減だけでなく、魚の生態系全体の崩壊を導くものとして世界的なマグロ規制の実施へとつながっているのです。国際野生動物基金(WWF)によれば、このままでは地中海の大西洋クロマグロは2012年にも消滅してしまうという予測さえ出てきているのです。

【解決策はあるか】

危機のマグロ
世界的なマグロへの旺盛な食欲の高まりが、マグロ市場を儲かるマーケットに発展させ、より多くのバイヤー、輸出者、マグロ漁業者などを現出させています。素人には一見、マグロ問題の解決に役立つように見えるマグロの養殖も実は解決どころか大きな問題の根源となっています。

すなわち、地中海、メキシコ、日本、オーストアリアなど世界中に70箇所近くあるといわれるマグロの畜養場(tuna ranch)は、小型のマグロを捕獲して畜養場に入れて、カツオなどの餌を大量に食べさせることで短期間に肥らせて市場に出すだけであり、マグロを稚魚から養殖するというよりも、天然マグロの乱獲につながるだけでなく、餌となるカツオ等の乱獲も誘発し魚の生態系を崩しているのです。マグロの養殖はまだ研究段階であり、商業ベースに乗せるにはまだまだ先の話なのです。

結局、現状では危機に瀕しているマグロの漁獲規制を強め、それと同時に日本人が率先してマグロへの依存を減らして世界のマグロ需要を抑制するしか手はないのかもしれません。そういう意味で、もっともっと僕らはただ美味しいから食べるのではなく、日ごろからこのマグロについて真剣に考える必要があるのではないでしょうか。

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マグロ争奪戦?変貌する地中海
地中海のクロマグロ

クロマグロ

あのとろけるようなトロの味覚。美味いですよね。今や日本人だけでなく、世界中の食文化になりつつある握り鮨。その寿司ネタの定番のひとつ、マグロは半分以上地中海産だって知ってました?

8月21日号のタイム誌の環境記事に 「地中海のマグロ争奪戦」"THE MEDITERRANEAN'S TUNA WARS" と題して、鮨やクロマグロへの食欲は今や世界的なマーケットを生み出したが、反面近代的な漁法が地中海の生態系を破壊していると警鐘を鳴らしています。

【伝統漁法と近代漁法】

tuna wars

大きいものは900キロ、4メートル近くあるクロマグロ。餌を求めて地中海を回遊します。このクロマグロを追って近隣の漁民はジブラルタル海峡付近で伝統的な漁法で限られた数のマグロを捕獲、アジアのバイヤーに売っています。

これに対して、最近は鮨や刺身といった日本の食文化の世界的な広がりが巨大なマグロ需要を生み出し、世界中の多国籍企業が近代的な漁法で大量にマグロを捕獲・飼育して日本のバイヤーに売っているのです。

その結果、昨年の地中海でのマグロの漁獲高は大西洋マグロ類保存国際委員会(ICCAT)が決めている漁獲割当量32,000トンを大幅に上回る50,000トンに達したと推測されています。

このアンバランスが何をもたらすか。

【減り続ける資源と日本の責任】

日本のはるか彼方の地中海で繰り広げられているマグロを巡る争奪戦。伝統漁法で生活の糧を得る漁民と近代的な漁法でマグロを一網打尽にし利益を得る多国籍企業。やり方は違っても売り先はほとんど日本なのです。そして資源は減り続ける。

その背景には、日本が誇りにする鮨や刺身の食文化があり、それがまさに生態系の破壊の元凶となっているという厳然たる事実。

一体、これをどう受け止めて日本はどんな責任を果たしていくべきなのでしょうか?タイム誌は表立った日本への批判はしていません。

しかし、これは日本人の喉に突きつけられた重い課題だと思いませんか?

≪参考≫

「マグロをめぐる問題: 資源管理について」・・・WWFジャパンホームページ

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