TIME誌で知る世界の時事ニュース
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経済は今年も好調??ダボスでの議論
ダボス会議の議論】 (少し長くなりましたが、お付き合いくださいね)

ダボスでのパネリスト

今年の経済はどうなるのだろう?その疑問に1月下旬にスイスのダボスで行われた世界経済フォーラムでのタイム誌のパネリスト達が答えました。 (2月5日号のタイム誌「続いている間は順調」("Lovely While It Lasts"))

5人の論客のうち、4人が「今年はそこそこの景気(Goldilocks Economy)が続く年」になるというカリフォルニア大学バークレー校ハース・ビジネス・スクールのローラ・タイソン教授の予測に同意しました。

Four of the five panelists agreed with the forecast that 2007 is likely to be "another Goldilocks year" made by Laura D.Tyson, a former chairman of the White House's Council of Economic Advisers, who has just left her position as dean of the London Business School to return as a professor to the University of California, Berkeley's haas Business School.

(因みにタイソン氏は2000年に福岡でサミット蔵相会議があったとき地元で主催したシンポにパネリストとしてお呼びしました。元CEA委員長で素晴らしく頭もスタイルもスマートで綺麗な方でした。)

今年も世界的な好景気はどうやら続きそうですね。

ダボス会議でのディスカッションの様子: "2007: Global Economy"

【短期と長期の見方】

世界経済フォーラム

パネリストはタイソン氏の他に、保険会社AIGのフランケル氏、中国銀行副頭取のズー・ミン氏、NYビジネススクールのルビオニ教授、インド企画委員会副委員長のアルワリア氏。最も悲観的だったのはルビオニ教授。同氏は住宅不況、信用危機、高い原油価格の継続というリスクから米国経済のハードランディングを懸念しているとしていました。

しかし、僕もここ1年?2年という短いスパンで見ればハードランディングというのは悲観的すぎると思います。特にGDPの大きさという面で見ればまだまだ日本や米国には及ばないながら中国、インドを中心とした新興国の急速な経済成長が世界経済を牽引している事実を過小評価すべきではないと思います。問題は長期的な視点でしょう。

Whoever ends up being right about this year's prospects for the U.S. economy, there was no dispute that the world is undergoing monumental shifts that will affect everyone, and in the not-so-distant future.

タイム誌のパネリスト達が指摘するように、長期的に懸念されるのは、今までの日米欧中心の経済から中国、インド、ロシア等の影響力の増大というパラダイムシフトが起こっているにも拘わらず、欧米人にはあまりその認識がないということ、そして、かつては途上国の問題と思われていた貧富の格差が先進国内部の問題として浮上してきたことでしょう。

【これからの波乱要因】

そして今年に入って寒いダボスの気候さえも狂わせ始めた地球温暖化と激しく乱高下する石油の問題が相互に関係しながら、これからの世界経済の波乱要因として無視できなくなるのではないかというのが、僕の見方です。

その石油は、2月5日号のビジネスウィークの記事「石油: 需要と供給に復帰」("OIL: IT'S BACK TO SUPPLY AND DEMAND")が指摘するとおり、昨年の投機的な動きから需給を反映した相場に戻りつつあります。石油マーケットというのは、為替以上にフトコロが深い市場なのですが、今のままの消費が続けば環境に与える負荷は破壊的であることは今年のIPCCの会議でもCO2の排出源という観点から再認識されましたし、今後も大きな波乱材料であることは間違いありません。

ここ数年の景気がそこそこ良い状態のときに、ハードランディングを防ぐ手立てをしっかり立てておく必要がありそうです。

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