TIME誌で知る世界の時事ニュース
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ゴア待望論の狭間で
【感動的、しかし】 (少し長くなりますが、お付き合いくださいね)

ゴア氏

映画不都合な真実にあるとおり、今でもアル・ゴア氏は地球温暖化の実態を人々に伝えるために世界各地を精力的に飛び回っている。

その会場のひとつで、ゴア氏の話に耳を傾ける沢山の聴衆の中からひとりの女子学生が立ち上がり懇願するように質問した。

地球温暖化がそれほど緊急を要するのでしたら、人々に訴えかけるだけでなくて、変化を導くために大統領になってくださいませんか?」

----a bright-eyed Bauffalo student named Jessica Usborne stood up and asked the Question. "Given the urgency of global warming, shouldn't you not only educate people but also help implement the changes that will be necessary ---by running for President?

そして、賛同する大勢の聴衆が見守る中、彼女はゴア氏の前にひざまずき、「どうかお願いです、私はあなたに投票します!」と訴えたのだ。

The place erupted, and Usborne dipped down onto one knee and bowed her head.----"Please! I'll vote for you!"

彼女の涙がやがて聴衆の割れんばかりの叫びを呼び起こし、それが何と30秒近くも続いたのだ。

しかし、それに対するゴア氏の答えは簡潔明瞭だった。

「私は出馬するつもりはありません。」
"I'm not planning to run."

地球温暖化伝道師の苦悩】

不都合な真実

まるで映画の一シーンを見ているような前述の場面は、5月28日号タイム誌のカバーストーリー「アル・ゴア氏への最後の誘惑」("The Last Temptation of Al Gore")に書かれた一場面だ。

タイトルのとおり、ゴア氏大統領待望論が日増しに強まる中、表向きはゴア氏自身はそんな誘惑に苦悩しているように見える。

果たして、ゴア氏は大統領候補として立つのか?

答えは冒頭の女子学生への回答どおり、「否」である。そう、タイム誌のようなメディアの関心が立候補の可能性の一点に集中する中で、今のところゴア氏自身はきっぱりと否定しているのが真実のようだ。

なぜか?

ゴア氏は政治に対する関心を失っているからだと言う。もちろん2000年の大統領選敗北のトラウマを引きずっていることもあろう。しかし、あの敗北がきっかけになって、ゴア氏は地球温暖化の迫り来る危機を世界中に警告して回ったのだ。その真剣さが、ここ数年の温暖化を裏付ける自然現象とIPCCの報告と相俟って多くの人を突き動かしたのだ。

【ゴア氏の進むべき道】

ゴア氏の横顔

妻であるTipper Goreさんが言うように、今のゴア氏は30年もの政治活動から開放されて自分の信じる道をひたすら進んでいるけれども、これから数ヶ月後にどうしても立候補せざるを得ない状況が生まれたときには、再度政治家として立ち向かうこともあり得ないことではないのかもしれない。その余地は本人も残しているのだろう。

しかし、僕は多くのアメリカ人やメディアとは違って、ゴア氏は米国大統領に立候補すべきではないと思っている。今の米国は軍事的には巨大でも、もはや発展途上国も含めた世界中の国々を納得させるだけの高い理念やmorale principleを失っている。米国大統領は自国の覇権と国益にしか興味はないのだ。

そんな狭量な20世紀の覇権国家のリーダーとしてではなく、ゴア氏には21世紀型のリーダー、すなわち非政府的で、インターネットの世界でも存在感を示せるグローバルな問題解決が出来る人物として、他の国々とリーダー達と協力して世界の危機的状況に立ち向かっていくことができる数少ないリーダーになってほしいと願っている。

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残念ながら、美しい国といった空疎な言葉を並べて軍事力強化にばかりに執拗な関心を抱き、とてもカリスマ的な人気やパッションがあるとは思えない安倍首相には世界を納得させる21世紀型のリーダー像は望むべくもないことを付け加えておこう。
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